J1も終わり、今週末はJ3や選手権の都道府県決勝など観に行こうかなと考えていたが、数日前に阿部の引退試合が土曜に開催と知ってこちらに決めた。試合は17時からということだったが、その時間に合わせて埼スタ直行直帰も面白くないので昼前に家を出て城北エリアを散策しつつ北上することに。今日は天気も良かったし。
- 城北エリア散策
まずは護国寺へ。ここは何度か訪れているが、御朱印を拝受しようと思ってなかなか出来ずにいた。境内では骨董市も催されていた。
来る度に思うがこの辺りはさすが文京区というか街並みに他のエリアとは違った落ち着きが感じられる。
続いてバスで巣鴨へ。護国寺の前から上野に行くバス路線があり、途中の千石で降りて徒歩で向かう。この辺りは15年ほど前に仕事で通っていたのもあって多少は馴染みのある場所。当時は事務所周辺のランチの店を開拓していたが、先日偶々当時メモっていたそのデータが発掘されて今もあるのか調べてみたらやはり何軒かは既に閉店していた。一方で当時開店して今や超人気店になったハンバーグ屋もあったりする。今日もあわよくばと思ったが行列が出来ており断念。そのまま巣鴨駅方面に歩いてこちらへ。
実は行くのは始めて。仕事で通っていた当時は千石~巣鴨間しか移動しておらず、駅の北にあるここや「おばあちゃんの原宿」で有名な商店街は行ったことが無かった。既に14時近かったが蕎麦屋があったので昼食を摂り、参拝後は埼スタでの軽食用に大福を購入。そこからは隣の駒込駅経由で浦和美園へ。
- 試合
例によって浦和美園からはスタジアムシャトルバスも出ていたが今日は歩きを選択。
↑の様に、このスタジアムは歩いていると彼方にスタジアムが見えてくるってのが良いんだな。地下鉄を長く乗ってはるばるやって来た感があって。今日の席はメインアッパーだったが指定出来ずホーム側になった。普段のJではバックアッパー、それもアウェイ寄りが殆どなのでこの場所で観るのも代表戦くらいでなかなかレア。埼スタはアッパースタンドはエスカレーターあるのが嬉しい。
今日の試合はURAWA ASIAN KINGS vs JEF・JAPAN FRIENDSの名の通りACL制覇した07、17年メンバー主体の浦和とジェフや代表で共にプレーした選手達という構成。今は浦和のイメージが強いが、元々この人はジェフユースの最高傑作と呼ばれる逸材だった。高2でJデビューし、当時Jのトップストライカーだった韓国代表の黄善洪を完封して「年齢を知ってショックを受けた」と言わしめたという話は媒体名などは思い出せないが確かに雑誌で読んだ記憶がある(当時買ってたのはサッカーダイジェストだったんでそれかもしれない)。一方で1999年ナイジェリアワールドユースは飛び級での選出が濃厚だったが必須条件となる予防接種を受けられず断念、2000年のU19アジアユース、2001年ワールドユースは負傷で欠場と、若い頃は国際舞台に縁の無い不運な選手という印象もあった。当時はまさか40歳まで現役とは思わなかったな。
等々色々この選手に関する記憶も呼び起こしつつの試合だったが、試合そのものも面白かった。特に前半は浦和の闘莉王が盛り上げ役で、最終ラインからオーバーラップ、味方(特に右サイドを走る岡野)への大きな身振り交えた指示、相手ゴール前でファール貰ってそのままユニを(前半はJEF・JAPAN側で出場していた)阿部に着せてFK蹴らせる演出など、一流のエンターテイナーぶりを発揮していた笑。しかも2ゴール。JEF・JAPAN側も播戸が上手いこと盛り上げてたな。JEF・JAPANはスタメンだけで中西永輔、中澤佑二、栗原勇蔵、中村俊輔、坂田大輔と元マリノスが5人もいたのだが、榎本哲也が浦和側でスタメン出場していたというのがちょっと面白かった&あの移籍からもう5年かと思ったりも。
後半は選手も交代してやや落ち着いた展開。浦和側には槙野が入り、JEF・JAPAN側は松井大輔(昼にJ3の試合に出た後のハシゴだったらしい)が入ったが、闘莉王、俊輔よりかは少し大人しかったかな。そんな中で後半半ば頃に2人の息子さんも出場。長男君は右サイドハーフ、次男君は中盤から前線までフリーポジションといった感じだったが、長男君の上手さはちょっと驚いた。細かい足技見せつつ右サイドからクロス中心にチャンスメイクというプレーはベッカムぽかったし、父も若い頃はそのFKでアベッカムと呼ばれていたのを思い出したりもした。後で知ったが今は浦和のジュニアユースらしい。息子さん達2人ともゴールを決め、終了間際、最後のゴールは長男君のクロスに父が合わせるという美しい締めくくりだった。8-2で浦和の勝利。
こういった引退試合を観に行くのは5年前の永井秀樹の時以来だが、
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かつてそのチームのユニを着た選手達が時代を越えて同じチームでプレーするというのは良いなぁと。闘莉王、岡野、田中達也、梅崎、武藤、興梠といった浦和で一時代築いた選手達がゴール裏から当時のチャントで迎えられるシーンもあったが、以前平塚でベルマーレとマリノスのレジェンドマッチが開催された際、石川ナオがマリノスのユニを着てプレーする姿が無性に嬉しかったのを思い出した。自分の隣席は恐らく自分より年上の年季の入ったサポだったが、上記の選手達のチャントが始まるととても嬉しそうに手拍子していたのが印象深い。いつも思うが、浦和はこうした去りゆく選手達への送り出し方が上手いなと思う。何というか選手との距離感が良いんだな。選手もスタッフもサポも皆フラットな仲間という感じがして。
試合後のセレモニーまで観て帰宅。セレモニーで花束を贈呈したのはご家族の他に俊輔だった。
この人も先日引退表明したし、段々と自分と同世代~少し上の世代も現役は減ってきたな。昨日は駒野が引退表明したし。と言いつつ今日出たメンバーでは稲本、松井、林、山瀬、今野はまだ現役だし、40越えた今ではまだこれだけ現役がいると言えるのかもしれないが。