2022年の観戦を振り返る

 去年に続いて今年も年間表彰の前に観戦を振り返る(年間表彰は年明けを予定)。今年は年末の選手権は都合により観に行けない為、先日の高円宮杯プレミアファイナルがラストということで。12/27の高円宮杯U15決勝@西が丘は行ってみたかったがまだ仕事なので断念。去年の様に28日午後なら行けたのだが。
2022年観戦数:40試合
 2018年からの観戦数を振り返ると39→38→23→29→40とコロナ前の水準にようやく戻った。マリノス戦中心に空いた日程で他チームの試合や代表戦、引退試合などの諸々の企画試合、後は年末年始の高校サッカーを観に行くと大体40試合程度となる。マリノス戦は今年はホーム12試合とギリギリ年チケの元は取れたかなという試合数だったが、アウェイは鹿島、磐田、ガンバ、清水(国立開催)、FC東京、名古屋と、遠地中心に例年以上に行って、しかも5勝1分と非常に勝率も良かった。マリノスは今季アウェイで結構負けたが、その中で少しは優勝に貢献出来たと言えるだろうか笑
 未踏スタジアムはGWに(コロナ禍で中止となった)2年越しのリベンジ旅ということでようやく山口、岡山に行けて、夏は今治へ。未踏地もまだ多いし、建設、計画中のスタジアムも幾つかあるので先は長い。

■ベストゲーム
※ここでは両チームがお互いに持ち味を高いレベルで出し合う試合を選考
過去の受賞試合

1位:横浜M4-2川崎(2022/2/23 J1第9節@日産)
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 去年同様、このカードは今日本国内で観ることの出来る最もクオリティの高い試合だが、今年の序盤に行われた試合ではアウェイ川崎が先制しつつマリノスが数分で逆転し4-1と突き放すも川崎も1点を返し、更にゴールチャンスを作り出すという展開そのものが面白かったし、両チームの選手達の技術、連携、交代で流れを引き寄せるベンチワーク含め最高の試合であった。これでこのカードは通算6度目の受賞。

2位:甲府1-1(5PK4)広島(2022/10/16 天皇杯決勝@日産)
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 今年は2つのカップファイナルを観に行ってどちらも劇的な展開だったが、天皇杯は丁度甲府側で観ていて周囲の熱気が伝わってきたのもあり、僅差でこちらが2位。甲府が先制し以降試合をコントロール→しかし終盤に広島が追い付き、以降は延長含め押し込んでついにPKを獲得→これが外れてPK戦へ→PK戦では甲府が全員決めて、最後はレジェンド山本英臣が決めて優勝。こう簡単に書き出すだけでもあの興奮が蘇る。周囲の熱気と書いたが、自分の様などちらに肩入れする訳でも無い客とは違い、甲府の好プレーやセービングに対するリアクションの大きさ、拍手だけでなく拳を突き上げる人の多さで、地方のJ2クラブでもこれだけ「自分事」として応援する人がいるのを実感したし、その光景にちょっと感動したのも2位の理由。

3位:C大阪1-2広島(2022/10/22 ルヴァン杯決勝@国立)
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 この試合も大会史上に残る展開だった。広島はJ発足以来カップ戦決勝で全て負けており、この試合でもセレッソに上手く試合をコントロールされ、前週の天皇杯を引き摺っている面もあるだろうなぁと思っていたらまさかのAT2発で逆転勝ち。同点PKはVAR判定だったが、代表のW杯スペイン戦逆転ゴール然りでテクノロジーの導入がジンクスだったりこれまでのお約束を打破する要素の1つになっているのかもしれない。

4位:清水3-5横浜M(2022/7/19 J1第19節@国立)
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 「アウェイ」ながら清水の30周年記念試合ということで国立で開催された。派手に打ち合った末にマリノスが勝った試合だが、清水の攻撃時のクオリティも高かった。この時は降格圏脱出すると思っていたのだが・・やはり最後はいかに失点を減らすかが重要なのを実感する。
 またこの試合は久々に友人家族も来て大勢で観たのでそれも合わせてランクイン。

5位:川崎U-18 2-3 鳥栖U-18(2022/12/11 高円宮杯U18プレミアファイナル@国立)
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 最後は迷ったが直近のU18年代の試合。試合展開そのものだけでなく、個人でもチームでもとにかくこれまで自分が観たこの世代の試合で最もハイレベルだった。つい5年ほど前はクラブユース同士の試合は「上手いけど緩い」といった感じであまり寄せも激しくないので、ゴールの形こそ綺麗だが守備に大分問題あるのではと感じる事が多かったが、高い強度、狭いエリアの中でしっかり技術を見せていて見応えがあった。

■ベストゴール
過去の受賞ゴール

1位:仲川(2022/2/23 J1第9節 横浜M4-2川崎@日産)
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 マリノスのゴールはサイド→ゴール前で合わせる形が大半なので、それ以外の形は印象に残る。中でも仲川が川崎戦で決めた左45度からの巻くようなミドルは丁度ホームゴール裏2階バクスタ寄りから観ていたのもあって、その軌道が目に焼き付いている。

2位:水沼(2022/10/1 J1第31節 名古屋0-4横浜M@豊田)
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 これはアシストとなる喜田のダイレクト縦パスに痺れた。この選手はプロキャリアで数少ないゴールを豊スタで決めていた記憶があるし、相性良いのかもしれない。基本守備の人で攻撃面はあまり・・という選手でもあるが、こんなオサレアシスト出来るようになった裏でかなりの努力があるのだろうな。

3位:福井(2022/12/11 高円宮杯プレミアファイナル@国立)
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 鳥栖U18が2-1と勝ち越した直後に、福井が相手陣内でボールを奪って自分でそのまま持ち込んで決めたゴール。観戦記でこの選手はドイツのトニ・クロースっぽいと書いたが、そう言えばクロースもブラジルW杯の「あの」ブラジル戦でゴール直後に相手陣内でボールを奪い、自分で決めた訳では無いが前の味方にパスしてそれがゴールに繋がったシーンがあった。

4位:モレラト(2022/7/16 J2第27節 岩手1-5仙台@いわぎん)
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 この試合はグルージャ側でバクスタの芝生に座りながら友人と観ていたのだが、このゴールは専スタならではの、目の前で豪快なミドルが決まったインパクトがあった。陸スタなら(ゴールそのものの価値に変わりはないとは言え)選んでいたか分からない。

5位:阿部(2022/11/12 阿部勇樹引退試合 URAWA ASIAN KINGS8-2JEF・JAPAN FRIENDS@埼スタ
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 阿部勇樹引退試合のATに息子さんの右クロスを父が中央で合わせて試合を締めくくった。美しい場面だった。

 これ以外だとマリノス西村のゴールはパターン多彩で観ていて面白かった。前田大然ほどのスピードは無いが、味方の縦パスに反応する、クロスを頭で合わせる、自分で持ち込む等、出来ることは前田より多い選手だなと。中でもホームFC東京戦の滞空時間の長いヘッドは一番気に入っている。
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■ベスト遠征
過去の受賞遠征

受賞:8月四国・九州の旅
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次点:6月京都・大阪の旅
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 今年はマリノス戦で結構遠地に行ったが、観戦+観光でベストだったのは夏に今治の試合行きつつ愛媛、大分と巡った旅だな。四国から九州へフェリー移動というのはポイント高かった。次点は6月の京都・大阪旅。京都に寄りつつ土日でパナスタ→花園と観戦出来た。

 来年も例によって観戦+観光の最適解を練る作業が続く訳だが、現時点で未踏のスタジアムは

東日本:八戸、秋田、いわき、福島、栃木、藤枝、長野、金沢
西日本:大阪(ヨドコウ)、奈良、鹿児島、沖縄

来年はFC大阪奈良クラブJ3加盟するし未踏地が年々増えている苦笑。更に来年には今治、再来年になると広島、長崎、金沢で新スタジアムがオープン予定。まずは来月発表予定のJの日程を見つつまた計画を練りたい。