J1第3節 川崎×湘南(等々力)

  • 2日連続観戦

 先々週もそうだったが金曜に観に行くと翌日も近隣で面白そうなカードがあれば行きたくなってしまう。湘南は2節にDAZNで見た横浜FC戦がスピード感や強度あって面白く、そして良いチームだなと印象に残っていたので一度観てみたかった。今日は浦和の駒場開催というこれまた興味をそそられる試合もあったがこの試合は等々力と近場なのもあってこちらへ。
 13時と早めの開始なので小杉で昼飯食べてから向かおうかとも思ったが、現地調達にしてシャトルバスで向かうと、キッチンカーが並ぶ通りはご覧の人出。

等々力場外スタグル通り

 ここで買うのは断念して入場後にスタンド内の店でステーキ丼を購入した。

今日の昼飯

 ちなみに入場ゲート近くでは湘南の新スタジアム建設に向けた署名活動も行われていて、一筆協力。

  • 試合
試合直前

 開始から湘南が激しいプレスで川崎にボールを繋がせず、川崎陣内でのプレーが続いた。このスタイルは曺貴裁監督時代から変わらないが、強度はそのままに狭い局面でもボールを繋げる点がこれまでとの違いに見える。以前はどう展開したいか見て取れるもボールコントロールやパス、判断の精度が追い付かず、という感じで簡単に相手に渡してしまう場面多かったように思うが、今は相手陣内深くの人数揃っている場所でもしっかりボールを保持出来るので、強度と技術を備えたかなり恐いチームになっているのを実感した。
 川崎は湘南の圧でなかなか相手陣内に攻め込めず、チャンスも単発といった内容。負傷者が多くCFに本来このポジションではない宮代を使わざるを得ない面はあるとは言え、攻撃の糸口がマルシーニョの突破に依存している中では相手も当然そこを押さえてくるし厳しいよなと。前半はチャンス自体は湘南の方が多い内容ではあったが0-0。

 後半は川崎がマルシーニョを上手く使う場面が増えてきて湘南陣内に攻め込む回数増えてきたかな、と思っていた矢先にCBジェジエウが負傷退場。思えば開幕戦は車屋負傷退場、ジェジエウ退場、2節は山村退場とCB陣が固まらないな。どうするのかと思っていると、今季ユースから昇格した松長根を交代で入れて左SBに置き、佐々木を中央に移す配置。松長根はこれがデビュー戦だったようで、試合終盤は相手に上手く体を入れられたり1対1で後手に回る場面もあったが、フィードの正確さや縦パス、オーバーラップしての組み立てに参加、といったプレーにここのアカデミー出身なのを感じさせた。
 試合自体はそのジェジエウが下がった後で湘南が再び押し込む場面が増えて、後半半ばに平岡が決めて先制。この選手もまだプロ3年目のパリ世代で、出身は履正社高てことで町野と同じか。大阪の高体連というと興国がメディアに取り上げられる事多いが、ここもプロを結構輩出してるし活躍してる選手多いな。またプロでの第一歩として湘南を選んだのは大正解と言うしか無い。湘南戦を観る度に言ってるけど、ここはどのポジションであれ走力や献身性などプロで食ってく上で必要な要素を学べる最高の学校なので。
 昨年は湘南がダブル達成で今日も先制ということで、試合はこのまま終わるか追加点の可能性もあるなと思っていたのだが、後半35分頃に川崎が同点。決めたのは去年まで湘南にいた瀬川(途中出場)だったが、点を取ったとは言え試合通してインパクトあったのはこのシーンくらいで、昨日見た井上、一森然りJ1上位勢に移籍してすぐフィットする難しさはあるよなと。終盤は再び湘南が川崎ゴールに近付く場面が増えたが、お互い勝ち越しゴールはならず1-1で終了。

 やはり湘南は良いチームだった。上で述べたように全ての面でグレードアップしてるのを感じるし、レギュラーだけでなくベンチにも先制した平岡だけでなく阿部、岡本、山田といった経験豊富な選手が控えている。4/15は平塚でマリノス戦だがこれも俄然行きたくなってきた笑。
 川崎は去年途中から「マルシーニョシステム」だなと思っていて、この選手にいかに良い形でボールを渡せるかが鍵となっているように思うのだが、これはあくまで三笘がいた当時からマイナーチェンジしたものという印象。風間時代をベースに17~18年連覇した後19年に優勝を逃し、そこからウイングを活用するサッカーで20~21年連覇、そして22年は優勝を逃すという流れからすると、また新しいサッカーを構築しないと厳しいようにも思う。ある意味でマリノスの1年後の姿ではないかとも思っているのだが。

 13時開始なので終わっても15時。今日は天気も良く、どこか寄り道でもしながら帰りたい陽気だった。気が付けば3月だが春が近付いているのを実感。