関東リーグ1部前期第6節 東京23FC×南葛SC(江戸陸)

  • 初関東リーグ観戦

 今週末のマリノスは日曜に試合なので土曜は出掛けるついでにどこか別の試合を観に行こうかなと。Jは西日本開催が多かったのでそれ以外のリーグ含め日程を見ると、江戸陸で関東リーグ開催との情報。今まで友人チームの応援で都道府県リーグ(神奈川県)には何度も行ってるし、JFLも観に行ったことはあるが地域リーグは無かった。カードも江戸川区を拠点とする東京23FC葛飾区の南葛という隣接する区同士のダービーでもあり、時間も13:30kick offと丁度良いのもあってこの試合に決定。
 江戸陸は初めてで、西葛西からバスも出ているようだったがまだ時間には余裕があったので徒歩で向かった。駅から15分ほど歩き、集合住宅が並ぶエリアの中に目的地はある。着くとメインスタンド外のエリアは売店も立ち並んでかなりの賑わい。

メインスタンド外エリア

 自由席なのでメインスタンドのどこかに席を取ろうと思っていたのだが、メインはホーム、アウェイ双方でほぼ埋まっていたのでバクスタに着席。着いたのは30分前ではあったが、正直ここまで人が集まるとは思ってなかった。

  • 試合
試合前

 南葛は関口訓充が主将で、稲本、大前、去年までマリノスにいたGK中林らがスタメン。東京23FCは場外で配布していたメンバー表を貰いそびれてしまったので分からず。
 開始から一進一退という展開だったが、シュートは東京23FCに多かったかな。南葛は前半右サイドにいた関口を起点に相手陣内に入るも最後はサイドに展開→クロスというパターンがメインで、そのクロスもゴールラインを割る事が多く、決定機までには至らず。上記の関口、稲本、大前といった選手たちは、局面での落ち着き、相手のいなし方はさすがだったし、それ以外にも大前のキック精度(特にCK)は相手の脅威になっていたと思うが、あくまで局面での打開に留まって、試合において違いを作るまでには至らなかった印象。何というか、ネームバリューほどのチーム力は感じなかった。後半には楠神という国内外で実績のある選手を投入したがそれは変わらず。試合を通して惜しいシーンはあったものの、相手守備陣を崩して作り出した決定機は殆ど無かった。

 ハーフタイム挟んで20~30分ほど全体的に停滞した時間が続いたが、後半半ば過ぎになると東京23がサイドから攻め込む場面が増えていった。(東京23から見て)左サイドは南葛の守備も揃っていて密集するのだが、右サイドに展開するとスペースが広がっている事が多く、その流れで後半30分頃に右からのクロスを中央でドンピシャで合わせて東京23が先制。その後南葛は左サイド起点に攻め込むが、相手陣内深く侵入しながらGKを脅かすほどの場面はなく、そのまま1-0で東京23FCの勝利。

最終スコア

 見応えのある試合だった。ネームバリューに惹かれて最初は南葛中心に見ていたが、開始早々の時点で東京23の方がチームとして機能しているなと。ただ今日の両チームはどちらも関東1部で中位。これほどの試合でも関東の頂点、ひいてはJFLへの道はまだ遠いと考えると、日本サッカーの階層構造の深淵を感じてしまったり。今日は観衆2357人と5部リーグ相当とは思えない数だったが、こういった試合を積み重ねる事が裾野の厚みに繋がるのかなと思ったりもした。
 両チームとも昇格への重圧はあると思うが、〇年以内の昇格というノルマは、ある程度全国にクラブが広がった今はかなりハードルが高くなっている。J1~J3で60クラブという枠が定まりつつある中で、これまでの様に何とかその枠に滑り込もう(その為に早期に昇格しよう)という経営姿勢が今後も通用するのか、考えないといけない段階に来ているようにも思う。言い換えれば地に足を付けてJ3以下のカテゴリでも持続的に経営出来るかどうか。その意味で南葛は件の新スタジアム構想が気になる所だが。

  • 試合後

 帰りは楽をしてバスで西葛西駅まで戻り、大手町駅で降りた後はブラブラと有楽町まで歩いて帰路へ。試合は13:30開始だったから終了後もまだ陽が出ているのは良いな。今日は天気も良くお出かけ日和であった。