- 鹿児島港へ
翌朝ふと目が覚めるとまだ5時台だったが、丁度東の空が明るくなる頃で、大隅半島も見えてきた。
しばらくすると桜島も見えていよいよ到着が近付いてきたのを実感した。
甲板には他にも景色を楽しむ乗船客がいて、その中に姿勢正しくキリっとした佇まいの人がいて印象に残っていたのだが(他の客は自分も含め寝起きなのもあってその辺緩い)、港に着いた時に出口に並んでいると、その人は迷彩服を着ていて自衛官だったのを知る。
- 鉄道の旅
こうして8:45頃に着き、港からはシャトルバスが出ていて、10分ほど乗車した後鹿児島中央駅に到着。ここで荷物をコインロッカーに預けて身軽になり、午前中は鹿児島のローカル線に乗る。
JR在来線で川内駅、そこから九州新幹線の開業によって三セク化された肥薩おれんじ鉄道で出水駅まで。
別に鉄道ファンという訳では無いが、この2日間丸一日使って移動の日々だったのでここで一旦小休止というか、のんびり時間を過ごしたいなと。そして出水駅に着いた後は新幹線で鹿児島中央駅に戻る笑。駅にはこんなバナーが。
苗字から推測するに鹿児島にルーツあるのかなと思っていたが、中学までこの出水市で育ったらしい。
- 鹿児島市内を巡る
出水まで2時間掛かったが、新幹線では僅か約20分。鹿児島中央駅に戻った後は市電で地元百貨店の山形屋へ。ここの食堂のかた焼きそばが看板メニューとの事で行ってみたかった。
今旅にあたっては友人、知人からの情報、観光サイト等色々なソースから情報を得たが、このメニューを知ったのは↓の動画。
www.youtube.com
食後は徒歩で鹿児島城(鶴丸城)跡まで行って、休憩がてら中にある黎明館にて鹿児島の歴史を見聞。
そのまま照國神社も巡った後は白熊を食べようと天文館の有名店むじゃきまで歩いたものの長蛇の列で断念し、市電で鹿児島中央駅に戻る。ここにもむじゃきの支店があるとのことで行ってみたがやはりかなりの待ち列。ただ、駅構内で土産購入など時間を潰す事が出来てあまり待ち時間は苦にならなかった。
まだ昼の焼きそばが胃にもたれていたので小サイズ(ベビーサイズ)にしたが、それでも通常のかき氷レベルのサイズはあった。
- スタジアムへ
食後は駅近くのホテルにチェックインし、少し休憩した後はスタジアムへ。Google検索で表示された鹿児島中央駅からの路線バスは17時半時点でかなりの列で試合に間に合うか微妙だったので、市電に切り替え、10分ほど乗車した後、終点の郡元駅から徒歩で向かう。15分ほど歩いてスタジアム着。
海に近いだけあってやはり桜島の存在感は大きい。やはりここに来たからにはこの活火山を望める席で、という事でメインスタンドの席にしたが、試合前に夕陽に照らされる姿が美しかった。
これで九州のJクラブ本拠地は全て周ったことになるかな。まぁ秋には長崎の新スタジアムがオープンするが、それはまた来年以降という事で。
- 試合
今日は首位相手、夏休みの土曜というのもあってかスタンドはフルハウス。
実は鹿児島ユナイテッドの試合を観るのは初めて。現在はJ3降格圏内という事で首位相手には苦戦するかなと思ったが序盤から押されつつも相手ゴール前に近付く場面は多く、勝点3も狙えるのではという展開が続いた。特にサイドを起点とした攻撃によって惜しい場面が幾つか。逆にピンチのシーンではGK泉森の好セーブで失点を許さず前半は0-0で折り返し。
今日は鹿児島の花火大会だったようで、19:30からはホームゴール裏越しに花火がよく見えた。
後半も同じ展開が続いたものの0-0のまま時間が過ぎる。こういう展開だと上位チームは焦るものだが、この日の清水は慌てず淡々と出来る限りのサッカーを続ける強さを感じた。ゴールは奪えずとも最悪0-0で勝点1でもOKくらいの心持ちというか、試合中の「波」をあまり感じなかった。去年このチームが昇格を逃したのは試合中やシーズン全体を通した出来不出来の激しさ故と思っていただけに、この落ち着きは意外であると共に、このまま自動昇格圏を最後までキープするのではとも思った。昨季からベースが変わっていない強みと共に5月から就任したGM反町氏の影響もあるのかな、と。
試合はこのまま0-0で終わるかという展開だったが、終盤に清水がPKを得て、これをヤクブが決めて先制。この選手は後半途中から出てきたが、フィジカルレベルが規格外の強さ。鹿児島も最後まで粘ったがそのまま試合終了。
- 試合後雑感
清水が鹿児島に苦戦しながら勝点3を取ったという試合だったが、先ほど述べた通り終盤失速するかなと思っていた中で3連勝。自動昇格を争うと思われた長崎が失速して残り10試合で勝点9差と開いた。このまま横浜FCと共に自動昇格を決めそう。終盤に向けて前述のヤクブや町田からレンタルで獲ってスタメン定着している宇野など、最後の起爆剤の仕込みもぬかりない。
鹿児島は17位まで勝点7差と依然厳しい状況だが、首位相手に決して防戦一方ではなく何度かチャンスを作ってPK失点での0-1はまだ今後に希望を繋ぐ試合だったと思う。残留には守備だけでなく点を獲る力、その力を持った個人の存在が重要ではあり、残り10試合で誰がその役目を果たすのかが鍵となるだろうな。例え期間限定でもゴール量産するラッキーボーイ的存在というのは古今東西いる訳で。
- 試合後
帰りはバスも考えたが、花火大会帰りの客とバッティングしそうだったので、行きと同じく市電を利用。市電の中は鹿児島、清水両サポ混在だったが、サポ同士の試合や観光、グルメ等に関する会話も聞こえてきて良いなぁと。こういう時は大体地元サポ側から話しかける事が多い様に思う笑。
無事市電でホテルまで戻り、シャワーを浴びて就寝。