- 3週ぶり観戦
今月初めのルヴァン杯決勝以来の観戦。この間観戦予定が無かった訳では無いのだが、ルヴァン決勝の翌週から風邪気味で翌週末は外出を控えたりしたのもあって結局3週間空いてしまった。あの決勝は雨で結構寒かったが、この週は水曜夜に日産で観戦、木曜は会社の飲み会、そして金曜夜は等々力で観戦と予定が立て込んでいたので、気付かぬうちに疲労が溜まり、あの雨の国立で一線越えてしまったのかもしれない。
- 国立へ
今日は(も)バクスタでの観戦なので渋谷から外苑前経由で向かう。14時からの試合には少し早かったので、少し寄り道して外苑の銀杏並木を見に行く。
外目にはまだ青い木も目立ったが、並木道の中はほぼ色付いていた。というかかなりの混雑で、国外にも知られているのかインバウンドもかなり多かった。道端で銀杏を背景にセルフィ―する国内外の人々を横目に並木道を通り抜け、13時過ぎに国立着。
今回のチケは最初の抽選で入手したのだが、この抽選では座席を指定出来ない。結局通路間の丁度中央付近という国立の上層階では最も避けたい場所となってしまった。一度着席したら試合終了まで出られないだろうなと思って、着席するまでに出すものは出して笑、準備万端で中に入ったら自分の列はまだ殆ど人が来ていなかった。という事で離席してコンコースをブラブラと。
一周して戻った頃には試合まで30分を切っていたがまだ人は来ておらず、開始10分前辺りからようやく来るようになり、最終的に列は全て埋まった。
選手紹介の後、開始直前にはお馴染みの巨大幕がピッチを覆い、両チームのコレオと共に選手入場
神戸のコレオはマラソンゲートをマスコットの口に見立てていた。アウェイ側1階ゴール裏は中央のゲートで分断されてしまうが、それを逆手に取った形で上手いなと。
- 試合
関西勢同士の決勝は71年ぶりとの事だが、この両チーム、リーグでは首位、4位と上位で、リーグでの対戦はガンバの1勝1分だが、宇佐美が直前の負傷で欠場という事で、これはガンバにとってかなりの痛手。今季ガンバの試合は幾つかDAZNで視ているが、ボールを支配する割に点が入らず、結局最後は宇佐美の個の力で得点をもぎ取るという試合が多い印象。ATに逆転したホーム札幌戦はまさにそうだった。その宇佐美不在は痛いだろうなと。
実際、前半はガンバがボールを支配する時間が長かったが、決定機と呼べるほどのシーンは無かった。神戸のゴールエリアすぐ外まではボールを運べるのだが、そこから先になかなか入れない。ガンバの中盤は鈴木徳真、ダワン、倉田、山田康太、山下だったが、サイドアタッカータイプの山下以外は、ボール扱いの上手いプレーメーカー、センターハーフタイプ。時折彼らが中盤で上手く連携して神戸のマークをはがしたりするシーンもあったが、点を取る為の最後のパンチ力に欠ける面があった。
逆に前半目を引いたのは神戸の強度。ゴール前の固さや相手ボールに寄せる圧がとにかく強く、これは簡単に失点しないだろうなと。今まで観てきた国内の試合よりワンランク高い強度を感じた。とは言え神戸もガンバゴール前に攻め込む場面は幾つかあったが決定機と言えるシーンは無く、前半は0-0。
後半もその流れだったが、20分頃に、GK前川のフィードがガンバゴール前に渡り、こぼれを拾った大迫が左に走り込んだ武藤に展開、武藤のグラウンダーのクロスはガンバDFがクリアするが、そこに宮代が詰めて神戸が先制。宮代はこれで今季公式戦17点目(リーグ10、天皇杯3、ACL4)。去年川崎ではCF起用が多く、CBを背負う事の多いこのポジションだと持ち味が活きないなと思っていたのだが、神戸だとその役割は大迫が担って左サイド起点にゴール前に入り込んでいく動きなのが大きい。
神戸の先制後、ガンバはファン・アラーノやジェバリを入れて、これにより前線に強さが生まれて前半よりゴールに近付く場面が増えた。後半30分頃には右クロスからダワンが頭で合わせたが、これはポストのすぐ脇を逸れていった。結果的にこれが一番のチャンスだったかな。その後もガンバが攻め込むが、神戸が上手い事時計を進めて、AT6分も凌いで試合終了。
- 試合後雑感
スコアは1-0だが神戸の完勝という試合だった。既に述べた様な強度、そして海外経験も豊富なベテランを中心に試合展開に応じたプレーを見せる強かさなど、チームの成熟度でガンバを上回っていた。神戸にはマリノスもホームで敗れたが、特に衝撃的だったのは11/5のACL光州戦。マリノスを7-3で破るなど、韓国屈指の戦術家と呼ばれる監督の下で多彩な攻撃を見せる相手に対して殆ど何もさせずに2-0で完勝した。しかも4日前のJ1からスタメンを半分入れ替え、主力を温存した上で。この試合を視て、シーズン終盤でこんな試合が出来るならリーグ戦もこのまま行きそうな気がした。今日の試合後のインタビューでも2冠を意識したコメント多かったが、恐らくこのまま行きそう。
ガンバは善戦したものの、最後は前線の個の“軽さ”が勝敗を分けた印象。連携で崩すなら対人に強い神戸の守備に対してもっと人とボールを動かしてマークを外したりフリーでシュート打てる場面を作らないといけなかったが、今日はそこまで至らず。1トップの坂本は相手守備の前になかなか持ち味出せず、それこそ川崎時代の宮代みたいな感じだった。故に他の強力なCFと組んだ方がより相手にとって脅威になるなと。逆に言えば頼りになるCFタイプが1人加入したら劇的に変わる様にも思う。そういった選手はなかなかいない&お値段高いというのはさて置いて。
- 試合後
表彰式が終わってもまだ16時半で明るかったので長めに歩く。こういう時、普段は代々木や表参道方面に歩くが、今回は原宿へ。ほぼ一本道で意外と近いのを知った。原宿もインバウンド多く凄まじい人出であった。竹下通りなど通りすがりに眺めただけだが人が歩けるのかっていうくらいで。
駅前のKAMOで代表カレンダーを購入後、帰宅。原宿に着く頃には日が暮れていたが、澄んだ空と寒さが冬の気配を感じさせた。