- ヴェルディホーム戦へ
リーグ戦も残り2節となったが、今日は味スタへ。平塚(湘南vsマリノス)も考えたが、日産には来週行くし、今季最後にヴェルディの試合を観ておきたいなと。ヴェルディ戦を観るのは今季4試合目だが過去3試合は
と序盤の「良い内容だが勝ち切れない」状況から徐々に勝ち切れるチームとなった様が反映されている。そして36節終えていつの間にかマリノスや川崎より上位という。前回から5か月経ったこのシーズン終盤はどんなサッカーか観てみたかった。
- 調布で途中下車
午前中の所用を済ませて味スタに向かったが、14時の試合には少し早かったので調布で途中下車して昼食。駅近くの中華屋で食べた後、ふと通りの先に鳥居が見えて、試合にはまだ時間があったので寄ってみる事にした。
調布エリアの鎮守との事。調布在住だったゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるに所縁があるとの事で、命日ゲゲゲ忌の限定御朱印もあったが、実は本日11/30がまさにその日と知り、これも何かの縁と思って参拝&御朱印を拝受。
神社の近くには大正寺という寺があり、道端から見える紅葉がなかなか見事だったのでこちらも参拝し、庭園を周遊。
先週、今週と週末は秋の好天で紅葉も映える。来週末辺りまでが見頃か。
調布駅に戻り、バスで味スタ行きも考えたが、無難に京王線で向かった。13時頃にスタジアム着。味スタのヴェルディ戦は約1年前のJ1昇格PO以来だが、
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当時はこの準決勝を勝ち抜いたとは言え、PO決勝で清水に勝てるかどうかという状況だった中で、それを勝ち抜いたヴェルディは今やJ1一桁順位、敗れた清水は今季J2優勝、自動昇格と、2チーム共全く違う世界を生きている感がある。サッカー界は4年で1サイクルと思っているが、1年だけでも大きく状況変わるよなぁ。
今回はバクスタの自由席なので2階の丁度中央辺りに確保。
- 試合
選手入場時はコレオもあるなど気合の入っていたホームチームだったが、
試合は序盤から川崎ペース。ヴェルディからするとプレスがハマらず川崎に自陣ゴール前まで何度もボールを運ばれる状況。川崎は特にサイド深い位置で自由にボールを回して、ここから幾らでもシュートチャンスは作れそうな雰囲気だったが、先制点は前半15分頃にヴェルディDFのロングボール処理ミスから山田がボールを奪い、エリア内で倒されてPKという形。これを山田が自ら決めて川崎が先制。その数分後にも右クロスから再び山田が頭で合わせて2-0。
この時点では川崎はそのまま押し切るかなと思ったが、前半30分過ぎにヴェルディはDF綱島を下げてFW染野を入れた。ここでヴェルディの、今振り返ればこの試合そのもののスイッチが入った感があった。以降ヴェルディがボールを相手陣内に運ぶシーンが増え、攻め込む時も味方のサポートが増えてチーム全体が前に前に進む姿勢が見られるようになり、前半終盤にはその流れで見木が決めて1点を返し、前半終了。
後半もその流れは続き、ヴェルディは前からボールを追って川崎の組み立てを乱し、ボールを奪ってカウンターという場面が続く。その流れで取ったCKから谷口が決めて後半早々にして2-2に追い付く。
ここから10分程はヴェルディの攻勢が続いてそのまま逆転する勢いがあった。だがヴェルディが相手ゴールに迫りながら決め切れないでいると、川崎が相手陣内のスローインから最後はファンウェルメスケルケンが決めて勝ち越し。ほぼ同タイミングでジェジエウ、河原を入れて恐らく守備をテコ入れしたのもあって、以降は川崎が上手くボールを奪ってカウンターでヴェルディゴール前に迫るシーンが増えた。その流れで今度はマルシーニョが決めて4-2。
まだ後半20分だったがさすがにこれで勝負は決まったかなと思ったのだが、5分ほど経った後、川崎陣内サイド深い位置からのFKから再び谷口が合わせて1点差。チョン・ソンリョンの頭越しのキックをファーサイドで詰めた形だが、ヴェルディ2点目といい今日の川崎はセットプレーの守備がかなり不安定だったので、これ4-4あるなと。
ただその後は試合は小康状態という訳でも無いのだがお互いカウンター合戦の様な展開となり相手ゴールに近付く場面は幾つかあったがゴールは生まれず、その中でヴェルディの右クロスからFW山田剛綺が頭で合わせたシーンはチョン・ソンリョンが好セーブ。しかしそれで得たCKからまたまた谷口が決めて同点。何とDFでハットトリック。この選手はポジションやパーマをかけたヘアスタイルなど、若い頃の中澤佑二を思い起こさせる風貌をしている。
4-4というスコアはレアな様で実は意外に過去観戦歴があり、今日の両チーム共に過去このスコアの試合を観ている。
ヴェルディは2005年のホーム磐田戦
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川崎は2016年のホーム湘南戦
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今日もこのまま4-4で終わるんだろうなと思っていたのだが、AT6分の3分ほど過ぎた後、川崎のゴールキックを前線のエリソンが競い、そのこぼれを山田が流し込んで勝ち越し。山田もハットトリック達成でリーグ19点目。この選手は「自分でボールを運べる岡崎慎司」というイメージがある。岡崎の様に足でも頭でも泥臭くゴールを奪う事が出来て、なおかつゴリゴリとボールを前に運ぶ事も出来るスタイル。近年の移籍市場の状況を踏まえれば、この選手にもオファーは既にあるだろうし、今冬、遅くとも来夏には欧州に行ってるだろうと思う。
残りの時間は川崎が上手く時間を使ってそのまま試合終了。
- 試合後雑感
予想を越える試合だった。試合前はもっとロースコアになるかなと思っていたのだが(実際等々力での試合は0-0)、こんな展開になるとは。思うにこの展開を生んだのは前半30分過ぎの城福監督の選手交代だったなと。序盤に0-2とされ、チャンスメイクもままならない中で思い切って手を打った、その決断によって生まれた試合。以降は川崎の鬼木監督も手を打って流れを引き寄せ、それを踏まえて更に城福監督も策を打つなど流れが何度も入れ替わり、予想が付かない試合となった。城福氏のサッカーは去年昇格POを勝ち抜いた後でも少し古いというか、今のJ1では厳しいだろうなと思っていたのだが、見る目の無さを恥じるばかり。観ていて、際立った個人はあまりいないが、攻守共に複数人がサポートし合う強みは感じた。単騎で相手を突破出来ずとも、常に近くに味方がいるので、それを使いつつ打開出来る、という。
この試合については主審にも触れておくか・・・。試合前の紹介で主審の名前が出た途端に(特にアウェイ側から)ブーイングが大きかったのだが、試合後はホーム側から盛大なブーイングと共に審判団は退場していった。既にそうした評価をされてしまっている状況ではあるが、失礼ながら試合中の展開(の速さ)に追い付けて無いのではないかと思う。故に判定の際に心の余裕が無く、常に切羽詰まった状態なのでは、と。失礼な例えかもしれないが、プロの試合にU15~16のアカデミーの選手が混じっている様な印象を受けた。この年代ならある時間帯、ある場面で「おっ」と思うプレーを出すだろうけど、全体通して見れば厳しいだろうという点で。この人は現在国際主審として(男子の)W杯などメジャー大会にもエントリーされ、言わば「日本の最有力主審」として位置付けられてもいるので、それも含めて一度見直すべきと思うのだが・・。
- 試合後
いつも通り西調布まで歩いて京王線に乗車。この時期は夕景も澄んだ空で美しい。