高円宮杯U15 決勝 浦和JY×G大阪JY(西が丘)

 年休消化で今日から年末年始休暇に突入した訳だが、初日は高円宮杯U15の決勝を観に行く。この大会、毎年仕事納めの日に決勝で、半ドンなので行けなくはないのだが、いつも何だかんだで退社が遅れたり別の予定が入ったりでようやく初観戦。試合は14時からなので、折角なので午前中は寄り道しつつ西が丘に向かった。

  • 早稲田近辺を巡る

 と言いつつ西が丘に向かう三田線の途中にある巣鴨は過去何度も行った事あるし、どこに行こうかとマップで新宿~池袋辺りを眺めていると、「穴八幡宮」という文字が目に入って、どんな神社なのかと思い行く事にした。地下鉄の早稲田駅で降りて徒歩数分の場所だが、行ってみると予想外の人の多さ。

八幡宮鳥居

ここは冬至から節分までの間は金銀融通という「一陽来復御守」の販売で有名との事で、それ故か。本殿の参拝も初詣並みに混んでいた。

本殿参拝の並び

御朱印も頂きたかったが、この御守販売期間は停止との事で、節分以降にまた詣でるかな。

 近くには早稲田大の校舎もあったが、参拝後はそれを横目に視つつ(キャンパス内は学生時代に学園祭で一度だけ入った事がある)、都電の早稲田駅から雑司ヶ谷で降りて池袋近辺で昼食。ここも調べて気になったひもかわうどんの店にて。

ひもかわうどん(舞茸天付き)

丁度店に着くと食べ終えた客が会計している所ですぐ入れた。自分が入店した数分後には数組の客が来ていたのでタイミング良し。群馬県の郷土料理との事だが、その形状からして麺というより小麦粉料理の一種を食べている感覚。

 食後は西が丘へという事で調べると池袋から西が丘の門の前まで運んでくれる、まるで今日の自分の為にあるようなバス路線があるのが分かり、12:40頃にバスに乗って13:15頃に現地着。バクスタに席を確保したが、着いた時は丁度この前の時間に開催されてた女子のU15決勝の表彰式の最中で、セレッソが浦和を破って優勝。セレッソはアウェイ側ゴール裏で、男子のガンバもアウェイ側だったので、この時間帯だけは両サポが同じゴール裏に共存というレア光景笑

セレッソ&ガンバサポが並ぶゴール裏
  • 試合

 ゲート付近で売っていた今大会のパンフを買って読んでいる内に選手紹介、入場、開始。開始早々は浦和が攻勢だったが、ガンバが最初に攻勢に出たなという場面でいきなり先制。この時まだ前半5分頃だったが、以降は浦和の攻めをガンバがいなしつつ効果的に攻める時間帯が続いた。そして前半の終盤に右サイドをフリーで駆け上がった選手にパスが通り、グラウンダーのクロスをファーサイドで詰めてガンバが2-0。ここまでの展開を観る限りは、個々の技術だけでなく試合を読む力においてもガンバが一枚上手で浦和はちょっと厳しいかなと。
 と思っていたら直後に左サイドからのクロスからゴール前でのダイレクトボレーで1点返した。自分の席の近くはピッチにいる選手達と同世代が多かったのだが(チーム単位で来ている所もあった)、このゴールの瞬間は彼らからも感嘆の声が上がっていた。前半はガンバが2-1。

 あのゴールで流れが変わったのか、後半は浦和がゴールに近付くシーンが多かった。球際激しくボールを奪って前に運ぶプレーでGKとの1対1の場面もあったがこれは枠を外した。ちなみにガンバのGKは藤ヶ谷と言う選手だったが、やはりかつてガンバで活躍した藤ヶ谷陽介氏の子息という。パンフを見ると現在は父もU15GKコーチとの事なので、今日は親子共にこの試合を戦っていた。
 ガンバも時折高い技術でチャンスメイクしつつポスト直撃シュートもあったが、今日の浦和は守備陣だけでなく全員が体を張って守る意識があったな。

浦和JYの最終ライン

興味深かったのは、浦和の最終ラインはいずれも180cm越えの長身選手を揃えていた事。特に印象深いのは右SBの瀬戸。パンフを見ると186cmとの事でボール扱いはまだ体格に追い付いてないというか、粗い場面も多々あったのだが、セットプレーでの高さやロングスロー、長い足を伸ばした守備等で相手の脅威になっていた。

ロングスロー

これがU18だとあまりに粗すぎると感じてしまうが、まだU15なのでこれからどう化けるか期待したい。
 試合は浦和が何度か決定機迎えつつもゴールならずという展開が続いていたのだが、80分(この試合は40分ハーフ)のAT3分も終わりに差し掛かった頃、まさに上記の瀬戸のロングスローからの流れで浦和選手のシュートをGK藤ヶ谷がこぼしてそれを押し込み浦和が同点。これは現地で観た印象で後で映像で見返すと、シュートをファンブルしたというよりキャッチし切れなかったという方が正確かな。

 延長も高い技術で攻め込むガンバと、球際激しくボールを奪って前にボールを運ぶ浦和という構図は変わらず。そして延長後半6分頃に、浦和の選手が前に抜け出してシュート、これはGKが防いだが、こぼれを詰めて勝ち越し。これも現地ではGKがセーブしたこぼれを詰めた様に見えたのだが、一度ガンバDFがこぼれを回収しかけた所を詰めて奪ってゴールに押し込んだのか。
 これ以降はガンバが押し込む展開が続くが浦和GKのファインセーブもあったりでゴールならず、そのまま試合終了。結果的には浦和が0-2から大逆転という展開であった。

試合終了直後
  • 試合後雑感
試合後表彰

 試合後GK藤ヶ谷はコーチングスタッフの1人と長い間ハグしていたが、あれはGKコーチの父だったか。
 今回U15年代の日本最高峰の試合を観るのは初めてだったが、U18プレミアを見た時と同じ感想というか、まず球際の激しさが印象深い。この激しさを前提に技術で相手をいなしたり逆を突いたりしてゴールを狙わないといけないんだろうな。その中で大人やU18では起こりえないミスもあったかと思うが、体が出来てない子達に大人がこなす全てを求めるのも違う。今は今日の試合に出た選手達が3年後どう成長してるか見てみたい。
 普段この年代はあまり観ないので色々調べたが、U15年代も地域単位でのリーグ戦が主体になっていて、今季浦和は優勝で1部昇格とは言え関東2部A所属、ガンバは関西1部優勝という成績。その意味で今日の試合は1発勝負のカップファイナルらしい展開だったと言えるのかもしれない。ガンバはユースが近年元気なくてプレミアから落ちていたりもしたが、来季のプレミア昇格を決めてジュニアユースもこうして強さを見せているので、来年以降また強くなるかな。

  • 試合後

 試合終盤から急に冷え込んで雲も出てきたが、雲の切れ間から除く夕陽が眩しかった。表彰式まで観た後は三田線で日比谷方面に流れて年末の買い物をしつつ帰宅。年末もこうして観戦があるから、今年の観戦の振り返りは年明けになるな。