- 雨の日曜開催
今節は日曜開催という事だが、朝から雨で気温も10℃以下と冬の様な気候。今季はもう着ないかなと思っていたダウンを引っ張り出し、防寒対策して家を出た。

冬の様だと書いたが、小雨でそれほど雨脚は強くないものの時折強風というのはいかにも春の嵐という感もある。13:20頃着席。
- 試合
ここまでマリノスはリーグ戦では未勝利だが、開幕時から徐々に攻守のバランス点を見出しつつある印象もあり、ACLではしっかり結果を残しているのもあってそろそろリーグでも結果が出る頃かなと。
ただ序盤からガンバに押され気味で、中盤からサイド、特に右の山下に展開され、突破→クロスという場面が幾つか。ゴール前はしっかり閉じていたので失点には至らなかったが、中盤のクオリティではガンバに分があった。ガンバと言えば、加入したばかりの満田がデビュー戦から機能していたという話だったので見てみたが、主に左サイドに流れて起点となるプレーは加入間もない選手と思えなかった。プレースタイル的にも入れ替わる形でチームを去った山田と通じるものがある。しかもこの2人年齢も同じという(1999年生まれ)。
ガンバにはシュートまで持ち込まれる場面が幾つかあったが、いずれもGK朴の正面で、その辺はDF陣がしっかり寄せてシュートコースを限定させているのだろうし、こういう細部を疎かにしないプレーは去年あまり見られなかっただけに久々に見る懐かしさすらあった。
そんな中で前半半ばに相手陣内中央付近でボールを受けた遠野がそのまま左に流れつつボールを運び、最後は左足で決めて先制。この前の湘南戦で「今季のマリノスのサッカーはこうしたシュートで完結出来るタイプ、嗅覚でチャンスを察知して自分で決める事の出来るタイプが重宝されそう」と書いたが、まさにそれを体現するプレー。その後も展開自体はガンバ優勢だったがそのまま1-0で前半終了。
後半も同じような展開で、アンロペは中谷に抑えられ、ガンバゴール前に到達するのはカウンターでたまに、といった内容。ガンバも宇佐美や新加入ヒュメットなどを投入して点を取りに来る。このヒュメットはスウェーデンリーグで実績のある選手との事だが、ルーツは名前から察する通りトルコにあるようで、スウェーデン生まれで代表はトルコU21の経験があるという。北欧はそれこそ現SD西野氏が浦和時代にデンマークからショルツやホイブラーテンを獲って来た様に、中堅クラスのタレントの宝庫というイメージ。リーグのランキングはUEFAでも高くはないが(UEFAランキングでは現時点でノルウェー14位、デンマーク16位、スウェーデン25位)、刹那的な運営の東欧、南欧のクラブと違って地に足が付いているというか、クラブ、リーグの運営がしっかりしているので、突き抜けた選手こそ少ないが、中堅クラスのタレントを安定的に輩出する場という印象。
話が逸れてしまったが、前半とあまり変わらない展開の中で、後半半ば過ぎにピッチ中央付近でボールを受けた植中がそのまま自分でボールを運び、最後は相手DFに付かれつつも左足で上隅に決めて2-0。前半の遠野のゴールと似た様な状況だったが、やはりこのチームではこういったプレーが必要というのを植中も感じ取ったが故、だろうか。スマートで賢い選手ではあるがこういう強引さも身に付ければより相手にとって脅威になるはず。
試合終了までガンバに押される展開ではあったが、最後まで守備の集中を切らさず無失点に抑えて勝利。

- 試合後雑感
観ていて西野ガンバ時代を思い出す試合内容だった。当時も押し込むガンバを中澤、松田、栗原、あるいは那須らを中心にしっかり守り、試合が終わると勝点3を得ているパターンが多かったなと。今日はマリノスにとって狙い通りの展開だったと思うが、逆にこのサッカーで点を取るには今日の様な個で決め切る力が必要でもある訳で、遠野、植中、そしてアンロペ、ヤンマテが少ないチャンスをものにする必要があるし、中盤渡辺、山根ももっと直接的にゴールに絡む動きが欲しい。現有戦力だと1年乗り切れるようには見えないので、夏の移籍期間で(もしかしたら“売却”とセットで)外から獲るのはあるかもしれない。
あと、今日驚いたのが右SB宮市があまり違和感無かった事。よくウイングなど攻撃的な選手をこの位置に置くと守備のリスクが目に付くものだが、そういった「穴」は感じられず、ガンバの攻撃はむしろ逆サイドからが多かった。あまり前に出る機会も無かった中で、守備で貢献していた。

- 試合後
しかし今日は寒かったな。友人とすぐにスタジアムを出て新横浜線に乗って帰宅。