- 2日目
2日目はサッカー観戦メインとなるが、午前中は香港島を中心に観光。深水埗からはMTRが島まで直通しているが、ここは敢えて船で渡る。尖沙咀駅から10分ほど歩くとフェリー乗り場に着く。

乗船時間も10分ほど。船を降りた後少し歩くと香港駅があり、その駅ビルで朝食。

ミシュランにも入った人気店で日本にも支店があるらしい。運良く席が空いていてすぐ入れた。オーダーは写真入りメニュー表からペンでチェックして店員に渡す方式で、英語表記もあるので分かりやすい。海老餃子と腸粉という米粉で作った蒸しクレープ、そして焼小籠包を頼んだが、一緒に注文したプーアル茶も美味いというか料理によく合っていた。
- 香港島を周る
食後はバスで文武廟へ。香港最古の道教寺院との事だが、丘の中腹にある廟と背景の高層マンション群が香港らしさを醸し出していた。

廟を見学しつつ、日本に来るインバウンドが神社を見て回る時も同じ様な感覚なのだろうかとふと思ったりも。
そこからは再びバスで東に向かい、大館を見学。ここはかつての中央警察署の建物群を文化遺産として保存、公開しているスポット。

この日は前日と違って気温は15℃程度と涼しかったが、木陰のベンチで少し休憩。
大館からは徒歩でピークトラムの駅に向かう。10数分歩いて駅に到着。この駅も丘を少し上った場所にあるが、大館からだとあまり高低差無く行ける。チケット売り場はかなりの列が出来ていたが、交通系ICカードが使えるのですぐにホームに行けた。香港にもオクトパスカードというICカードがあり、これでMTR、バス、フェリーなどほぼ全ての交通機関を利用出来るし、コンビニ、レストランでも利用可能。レストランはチェーン店だけでなく街中の小さな食堂でも普通に使える。iOS向けにSUICA同様にアプリも提供されているので、日本で電車に乗ったりコンビニで買い物するのと同じ感覚で利用出来て、今旅でかなり重宝した。
ピークトラムで山を上り、展望施設から香港の街並みを眺める。

朝方は山の頂上付近は雲が掛かっていたが、この時間になると曇ってはいたがどうにか街を見渡せる程度にはなっていた。
山下りにはトラムでは無くバスを利用。2階建てではなくミニバスタイプだったが、

このタイプは次の停留所の案内などは無く、スマホでマップを見ながら目的地に近付いたなと思ったらブザーを押さないといけないので観光客には少しハードルが高い。基本的には地元民の足なのだろう。
中環でバスを降りた後はトラムに乗って灣仔(ワンチャイ)に向かい、そこで昼食。

食後は海辺に向かい、金紫荊廣場というスポットへ。

ここは1997年の香港返還記念式典が行われた場所だという。記念撮影する団体旅行客が多かったが、中国からの観光客だろうか。
- 香港プレミアリーグ第20節 南区×傑志(香港仔運動場)
ここからようやく観戦モードとなる。金紫荊廣場近くのMTR駅から一度乗り換えて香港島の南に向かう。海洋公園駅から10分弱でスタジアムに着き、当日券を買って入場。スタンドはメインとバックにあるが、この試合で開放しているのはメインスタンドのみ。このスタンドもアルミ製の長椅子で屋根の柱も目立つ造りだが、お飾り屋根では無くしっかりスタンド前方まで掛かっている。

着いたのは開始40分ほど前で、その時は人もまばらだったが、20分前辺りから徐々に人が増えてきた。

座ったのはホーム側だったが、中央寄りの前方には旗や太鼓もあり、サポが小学生年代のアカデミー選手達と応援していた。
改めてメンバーを見ると香港は外国人枠が6名なのか、両チーム共にスタメンに5~6名の外国籍選手。欧州、南米、アジアと国も幅広いが、日本人選手が合わせて3人もいて驚いた。3人共Jでのプレー経験は無く、南区の佐々木、川瀬両選手は豪州、フィリピン、そして香港でのプレー歴、傑志の前田は香港生まれでイングランドのブラックバーンのアカデミー在籍歴と2022年モーリス・レベロ杯に出た日本のU19代表に選ばれた経験を持つ(他にマリノス山根、川崎高井、セレッソ北野、その他佐野航大、坂本一彩らが出場)。
序盤は南区が攻め込む場面も幾つかあったが、徐々に上位の傑志が試合を支配する展開。後半に傑志が左サイドから攻め込んでシュートはポストを叩いたが、跳ね返りを押し込んで先制。その後、CKから2点目、更に1点追加して3-0として試合をほぼ決めた。全体的に個で何とかするサッカーだったが、その点で出場した日本人選手達は少し大人しいプレーという印象。守備のカバーリングなど地味ながら重要な動きの選手もいたが、特に前のポジションなら自分で仕掛けて点を取りに行く姿勢が無いと埋没してしまうなと。今日の選手達に限った話では無いが、日本だとボールを持って相手ゴールに近付いた時に点を取る事よりも、点を取る展開を気にする様なプレー、周りを使って点を取るのではなく、点を取る為に周りを使う事を真っ先に考えるプレーとでも言うか、その辺りのインパクトが弱い。
3-0と試合はほぼ決したのもあり、AT近くの時間帯で席を立ったのだが、トイレに寄ってスタジアムを出ようとしたその時に南区がPKゲット。

これが決まるのを見届けて、結局最後まで試合を観た後でスタジアムを出た。
試合ハイライト
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- 香港プレミアリーグ第20節 東方×港會(旺角大球場)
今日は2試合行われ、試合時間は15時、18時開始と3時間空くのだが、両スタジアム間の移動は30~40分程度なので十分ハシゴ出来てしまう。17時頃に香港仔運動場を出て、途中一度乗り換えて九龍半島に戻り、旺角大球場へ。ここも駅から徒歩10分弱と近い。去年ACL2で広島も訪れたスタジアムで香港代表も利用する球技場。

ここは入場ゲートが先ほどと違ってしっかり?しており、ドリンク類は持ち込み不可。荷物チェックの後で当日券売り場に行ける仕組みで、チケは全試合共通で80HKD(約1600円)。
前の試合と同じくメインスタンドのホーム寄りに着席。東方のサポはバクスタにいて、自分の席の周りはのんびり観つつ試合展開に応じて恐らく「行け!」とか「ファールだろ!」とかの声を張り上げる地元民や自分と同じ外国人観光客の姿がちらほらと、という感じ。

ホームの東方はACL2に出る位の強豪で、相手の港會は残留争い中との事で、やはり東方が押し込む展開が続いたがGKの好セーブもあってなかなかゴールは生まれず。この試合も両チーム多国籍だったが、東方はガーナ人、アフリカにルーツと思われる黒人のノルウェー人、その他スコットランド、セルビア、ブラジル、スペインの選手が揃い、個々の強度やスキルで相手を上回っていた。対する港會のGKはイングランド人だったが、母国では6部リーグの経験のみで、そこから香港のアマチュアリーグを経て今に至るという。180cmとあまりサイズは無いので母国でのキャリアは厳しかったのだと思うが、先ほどの日本人選手達然りで、世界に目を向ければ自分の居場所がどこか必ずあるのだなと実感する。
東方では顧斌(Gu Bin)というMFのプレーが印象深い。中国出身の33歳のベテランで、左足でゲームメイクしていたのだが、代表やACLで見る中国の選手はスピードとパワー頼りな選手が多く、こうしてパスでタメを作ったり試合をコントロールするタイプは殆どいないだけに、こんな選手もいるのかという新鮮さがあった。
試合は後半早々に東方が先制。

近くで見て気付いたが、東方はユニのサプライヤーがadidasかつこの配色はマリノスっぽい。その後も東方が押す展開が続いたが、終盤に港會のシュートが東方DFに当たってコースが変わってゴールイン。ラッキーな形だったが追い付き、その後東方は攻めるもゴールは生まれず1-1で終了。
ハイライト
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- 試合後
試合の後半になると冷え込んできて、薄手の上着では寒いほど。スタジアムを出た後はバスで海辺に向かう。20時からはシンフォニー・オブ・ライツという香港島の高層ビル群のライトアップが連携したショーが行われるのだが、それには間に合わず、バス停を降りて海辺に向かう道はショー帰りの客に逆行する形。ただその分それほど混まずに夜景を見る事が出来た。


この時点で20時を過ぎており寒さと空腹でエネルギーはあまり残ってなかったが、どうにかホテルのある深水埗に戻り、近くの店で蝦子撈麺(海老の卵の粉末をかけた乾麺)と海老ワンタンスープをば。

ホテルに戻ってビールを一缶空けて、2日目が終了。