J1第18節 横浜M×鹿島(日産)

- 首位鹿島戦
 先週の京都戦後、水曜の神戸戦も敗れてマリノスは7連敗となった。このタイミングで対戦するのが7連勝、首位、かつお互い降格未経験の鹿島というのも何かの巡り合わせか。
 スタジアムに着いたのは13:50過ぎとギリギリで、東ゲート広場にはこの試合用の特別バナーも。

東ゲート広場のバナー

両チームのエースストライカーとサイドバックという構図だが、レオ・セアラ、小池と鹿島の元マリノス勢を出す為にそうした感も笑。

- 試合

ホーム側

 前節神戸戦から長いボールを増やし、より強度高く両サイドを走らせるサッカーに変えてきたマリノスだが、今日も同様に、鹿島にボールを支配されつつもカウンターを狙う意図が見えた。その中で開始5分も経たない内にクロスのこぼれを永戸がエリア外から振り抜いてゴール右下隅に決まって先制。迷いなく振り抜いたシュートで、恐らく「攻撃時は中途半端に終わらせずシュートで終わる」的な事をチームとして共有してたのかなと。
 そこから更に10分ほど経った後、マリノスは最終ラインから繋いで中盤喜田の縦パスをゴールを背にしたアンロペが後ろに反らし、そこに走り込んだ山根が右サイドに流して、そこにヤンマテがダイレクトで流し込んで2-0。この一連の流れる様な展開そのものも素晴らしかったが、今日はアンロペがこのゴール時の様な中央でボールを受けて起点となるプレーでかなり効いていて、今日はゴールこそ無かったが、この2点目以外にもクロスをゴール前で受けどうにか振り向き様にシュートを狙おうという場面やボールを持って突破を図る場面が何度かあった。ここまでのまるで存在感の無いプレーとは大違いで、神戸戦から何か心境に大きな変化でもあったのかと思ったほど。
 1-0時点ではまだ試合は長いしなと思っていたが、前半15分前に2-0として今日は何かが違うぞと思い始めた。試合自体は鹿島がボール支配して、特に右サイドチャヴリッチ、小池からのクロスが何度かあったが守備陣は集中してよく守っていた。そんな中で前半半ば過ぎにアンロペがボールを運び、最後はヤンマテがエリア外中央付近からGKのタイミングを外し、かつ手の届かない巻くようなミドルを決めて3-0。
 京都戦も前半半ばまでは内容的に悪くなかったが以降崩れたのでそこを注視していたが、後半35分頃にレオ・セアラに1点返されたもののそれ以上は失点せず3-1で前半終了。

 後半も序盤は鹿島が攻勢だったが、15分ほど凌げばまた流れは変わると思って観ていた。実際その時間以降はマリノスが流れを掴み、鹿島の最終ラインの裏を突いてシュートチャンスを迎える場面も幾つか。守備面でも終盤まで鹿島に決定機を与えなかった。マリノスの左サイドは開始から永戸がチャヴリッチ、小池に何度か突破されていたので、後半15分頃に永戸→鈴木で守備をテコ入れしたのも良き判断。
 終盤は逃げ切りを図るマリノスに鹿島が攻勢を強めるが、GK飯倉を脅かすほどの決定機は1つあったかどうか。AT6分も凌いでマリノスが快勝。

- 試合後雑感
 予想を越える内容、結果だったが、今日はゴールの流れや形に拘らず、クロス、シュートと最短でゴールに向かう姿勢が奏功した感。その意味で先制点はそうした姿勢が良い形で出たのだろうし、あの1点があったからこそ2、3点目の美しい流れ、ゴラッソに繋がる余裕が生まれたのだろう。
 ただ今日はアンロペの幅広い動きがゴールに繋がったとは言え、その結果植中、遠野が動く、飛び込むスペースを相殺してしまった感もある。これは西村がいた頃からそうだったが、アンロペと2列目の選手の動きはトレードオフになってしまっていて、あちらが立てばこちらが立たず、こちらが立てばあちらが立たずという状況。今日はアンロペの動きがゴールと勝利に繋がったが、今後もこうした矛盾を抱えながら戦うのはリスクがあるようにも思う。
 それ以外だと京都戦で目を引いた山根はブレイクスルー目前というか、化ける一歩手前というプレー。今日は1アシストだったが、もはや中盤で欠かせない存在。この山根や喜田、そしてジャン・クルードが復帰すれば中盤はより堅くなるかな。キニョネス、宮市、諏訪間の復帰は7月以降になるが、特に6月は6/15新潟→6/21岡山→6/25FC東京→6/28湘南と毎試合6ptマッチの様なものなんで(更に言えば7/5横浜FC→7/20名古屋と7月もその流れが続く)、ここで勝点を積んだ上で彼らの復帰を待ちたい。

 鹿島は後半序盤迄の、ボールを繋ぎつつジワジワとマリノスゴール前に迫るプレーは迫力があったが、プレーリズムに抑揚があまり無いというか、リードされても同じプレーを淡々と続けるのが今日は裏目に出てしまった印象を受けた。気になったのはトップ下の荒木の存在感。FC東京時代と違って今はあまりゴールに絡んでないが、思うに「中盤でボールを受けて攻撃を作る/起点となる」という役割が鈴木優磨と重なり過ぎているのかなと。鹿島の攻撃は鈴木が起点となる事が多いが、鈴木がボールを持って前線に縦パスなり展開のパス、クロスを入れた時に荒木は何をするのか、そのパスやクロスに反応して点を決めるのか、あるいは自分がチャンスを作って鈴木のゴールを導くのか、役割を整理しないと中途半端な状態が続いてしまうようにも。

アウェイ側

- 試合後
 今日はいつもの観戦仲間とその兄弟との観戦。都リーグで未だ現役でプレー中の、その兄弟の話もなかなか興味深かった。