- 2日目:AMソウル観光
2日目は午前中だけソウル市内を観光。とは言え12時過ぎには高速鉄道KTXで蔚山に向かうのであまり周る時間が無く、色々考えた結果、市内を周遊するバスツアーを利用する事にした。ホテルから一旦ソウル駅に寄って荷物をコインロッカーに預け、駅構内の店で朝食も摂った後、ツアーの起点である光化門広場に向かう。事前に調べると9:10発の便があったのでそれに乗るつもりだったが、チケット売り場に行くとこの日は9:10発便は運休、10:10発からになるという。その便でもソウル駅には電車の時間まで帰れそうだったが、出発まで1時間以上あったので時間潰しに近くの景福宮に行く。


中には日本人団体客向けのツアーもあり、ツアーガイドによる日本語の解説も聞こえてきた。建築様式や建物の配置は日本の奈良・平安時代の寺社を思わせる。古代はより共通性があったんだろうけど、時代が下るにつれそれぞれ独自の様式が発達して今の形になったんだろうな。
見学後は再びツアーバス乗り場に戻ったが、この日は大通りの一部を使ったイベントが開催されており、乗車は少し離れた場所から。

後方がオープンルーフになっている。この日は天気も良く、コースも南の漢江沿いを走るルートだったので快適なドライブといった感じ。チケット売り場で貰うイヤホンを繋げば日本語での解説も聞く事が出来る。

- 高速鉄道で蔚山へ
ツアーバスは11:30頃に元の場所に帰着。そこからタクシーでソウル駅まで。今旅用にタクシー配車アプリを入れておいたのだが、乗降車地点を設定して呼び出せば行先告げずとも目的地まで走ってくれて、支払いもアプリ内で完結するので非常に便利だった。ソウル市内なので配車も一瞬で。ソウル駅に着いた後は2年前にも行った併設のロッテマートで土産を購入し、ロッカーで荷物を回収して高速鉄道に乗車。

時間が無く、昼食は駅構内のパン屋(上の写真の左下に映っている)でサンドイッチを買うのがやっと。ホームに降りると既に乗車が始まっていた。

思えば海外で電車に乗った事はあっても高速鉄道は初めて。ホームとの段差などは映像で見る所の欧州ぽさがあった。座席はfirstとeconomyに分かれ、折角なんでfirst classにしたが単独座席で快適だった。全席では無いがUSB口も用意されており、その近くの席を取ったんでスマホ充電も可能。

そんな感じで2時間半ほど乗車して蔚山駅で下車。新幹線と違って在来線と線路を共有する為か、普通に10分ほど遅れた。駅で荷物をロッカーに預け、スタジアムに向かうのだが、この蔚山駅は市の郊外の山の中にあり、スタジアムは市街地までの中間地点という立地でバスかタクシーで行くしかない。バスは1時間に1本程度らしく着いた時には出発してしまったばかりだったので駅前に停まっていたタクシーを利用。wikipediaアプリの蔚山文殊サッカー競技場項から韓国語版を開いて、ここに行ってくれと伝えたらすぐ通じた。スタジアムまでは制限80kmの幹線道路を目一杯飛ばし、途中多少渋滞あったものの20分ほどで到着。
スタジアムの手前にチケット売り場があったので、今回はバックスタンド2階席を購入。スタジアム周りは賑わっていたが、親子や子供同士でボールを蹴る人々が多かったのが目を引いた。

ゲートを通って入場。Kリーグの荷物チェックは厳しく、普通のアルバイトの子と思われるスタッフでもしっかりチェックする。まぁ500ml以上のペットボトルなどが無ければ問題ないのだが。

スタジアムは完全な二層の専スタで、開場から24年経つものの座席は更新されており古さを感じさせない。この様に構造がシンプルであるほど普遍性があるというか、見やすいスタジアムの「形」は変わらないものだなと。
- 試合
ホームの蔚山は昨季の王者、かつマリノスとのACLでの死闘でも記憶に新しいが、今季は低迷。また相手の安養もほぼ同勝点と下位同士の対戦となったが、一進一退で進みつつ、アウェイの安養がカウンターで蔚山ゴールを脅かす場面が目に付いた。蔚山は監督が去年までインドネシア代表監督だった申台龍、スタメンにもGKチョ・ヒョヌといった現役代表クラスや、CBキム・ヨングォン、チョン・スンヒョンなどJでも活躍した選手が揃っていたが、中盤で縦にキーパスを出せる選手がおらず、折角カウンターの好機に前線の選手が前に走り込んでもそこにパスが通らず、出せずという場面が目に付いた。それは安養も同様で、昨日の試合と共に前線のブラジル人アタッカー頼みなのは感じた。展開力以前に技術レベルもJより少し落ちるかなと。CBからSBへの展開など何気ない場面でも、Jより1~2トラップ、コンマ数秒時間を要するのでなかなか綺麗にボールが繋がらない。故に攻撃は前線のブラジル選手に負う所が大きい。カウンター時でもボールを運べるブラジル選手の需要は大きいのを伺わせた。

一進一退というしかない展開だったが後半もそれは変わらず。帰りの予定もあったのでAT直後にスタジアムを出たが、最終的に0-0というスコア。これでお互い自動降格圏からは勝点15前後離れているものの、入替戦圏内とは勝点3差以内で予断を許さず。Kリーグも水原三星や仁川Uが降格したり、新興チームが昇格して来たり色々地殻変動が起こりつつあるな。
- 試合後・釜山へ
この日は釜山に泊まる為、蔚山駅に移動。出来れば19:00の便に乗りたかったが、タクシーはすぐつかまって道も混まず15分ほどで到着し間に合った。結局列車は数分遅れでやって来たが、20分ほど乗車して釜山着。

釜山は13年振り。ホテルは駅からバスで1停留所先にある東横インで、日本語が通じる。チェックイン後、バスで20分ほどの場所にある西面という繁華街で夕食。事前に調べて行ってみたかったナッコプセというタコ、イカ、ホルモンの炒め物の店にしたが、ここも店内の半分以上は日本人、あとは地元民、中国話者といったところ。

食後は再びバスでホテルに戻る。隣にコンビニがあったので買い物し、部屋に戻ってようやく休息。この日も13000歩くらい歩いたんで即就寝。