J1第35節横浜M×広島（日産）

- 2週連続ホーム
　先週に続いて今日も日産で14時から。朝から小雨が降る天候で、現地に着いたのは13時半頃。

家を出るのが遅くなって途中で昼を食べる時間が無く、久々に東ゲートのキッチンカーで調達。並び列が比較的短かったジンギスカン丼にした。

　入場後これを食べている内に選手紹介が始まり、試合開始。

- 試合
　広島は火曜に蔚山（先月行ったあの蔚山文殊スタジアム）でACLEを戦っての今日ということでスタメンは6人変更。それもあってかボールを前に運ぶのに少し手間取り、序盤は縦に大きく蹴り出す場面が多くマリノスとしては守りやすい展開だった。とは言えマリノスも縦に蹴り出す場面が多く、たまにサイドでボールが収まっても佐々木翔らにしっかり守られる場面多かったのだが、10分過ぎにGK大迫が前に蹴り出したボールをカットしてそのまま前線の植中に渡り、エリア外から低目のシュート、これが左隅に決まってマリノスが先制した。この時近くにいたマリノスの選手（後で確認すると谷村）が恐らくオフサイドで、VARチェックが入ったがゴールに関与なしということでそのまま認められ1-0。
　前節同様に早い時間で先制出来たが、その後少しづつ今日のメンバーでの連携も構築されてパスが通る様になってきた広島に押される時間が続いた。広島は詰まったら躊躇せず最終ラインまでボールを戻すのだが、その時に変に慌てずしっかり作り直すのはスキッベ4年目で組織が熟成されているのを感じた。ただ少しワンパターンで読みやすいサッカーにもなっているなと。サイドに展開して最後は個で突破→クロスor中に切り込んでミドルか連携で崩して、というのは分かっているのでそこをしっかり人数掛けてケアすれば脅威はかなり軽減する。前半半ば以降ボールを支配されつつも決定機は与えなかったと思う。

　後半は開始から広島が3枚替えで越道→中野、菅→中村と両サイドを交代。これで右からフリーの左の中村に大きく展開して攻めるという形が出来て、何度かマリノスゴール前に近付く場面が増えた。その後広島は東を入れて左サイド、中村を一列前に置いたのだが、そして後半半ばにフリーの東にボールが渡ってクロス、これを中央で中村が合わせて同点、と思ったがVARの結果中村のオフサイドでこれは取り消し。先制点といい、今日はVARが両チームの命運を左右する事になった。
　その後も広島が押す展開で、マリノスとしてはカウンターでワンチャンあるかという内容だったが、40分過ぎにエリア内で植中が倒されてPKゲット。これは植中がボールを受けた時にトラップで相手の足を誘う形で非常にクレバーなプレーだった。これを天野が決めて2-0。そしてATにはCKからキニョネスが前節に続いて完璧なヘッドを決めて3-0とし、勝負をほぼ決めた。ATは9分あったがそのまま試合終了。

- 試合後雑感
・これで勝点37。同時刻の試合で18位横浜FCが敗れ勝点5差となった。残り3試合でお互いの対戦相手を考えると（マリノス、FC共に京都、鹿島、セレッソと対戦）、マリノスもあまり勝点は計算できないがそれはFCも同様なので残留に向けて大きく前進。
・今日は雨の試合だったが、守る時間が長い展開でカウンターで効率よく点を取って勝つのは3月のホームガンバ戦、5月末のアウェイ町田戦を思わせた。両試合とも雨模様の試合。まぁ雨でもホームで0-3完敗した京都戦てのもあるが、あの試合は途中から陽が射したり天候変わったしな笑
・終盤になってようやくチームが固まって来たというか、上記の町田戦などで見せたサッカーを割り切ってチームとして遂行するようになった感。クルークス、谷村など前線の選手がボールを追ったり競ったりと戦ってくれるのは非常に大きいし、これが前半戦に無かった要素。まぁ町田戦の頃は折角次の鹿島戦などカウンターメインで上手くいきかけた所にまた従来のアタッキング云々のサッカーにブレて負けが込んだりもしたのだが、さすがに今はもうこのサッカーで最後まで行くという意思統一は出来ているのだろう。
・このサッカーだとやはり強度の高いメンバーが光る。前述のクルークス、谷村の他にやはりキニョネス、ジャンクルードと言った選手が相手を潰してくれるのは大きい。特にキニョネスはセットプレーからの2戦連発。CBがセットプレーから点を取るのはその選手の状態やレベルを推し量る要素の一つだと思っていて、今は絶好調なんだろうし、このまま来季もDF陣の軸になって欲しい。

・広島は先ほど書いた様に、ボール回しはスムーズながら、ややワンパターンにも感じた。後半はピッチを大きく使う展開も見られたが、川辺や田中聡はプレーメーカーというよりBox to Box型の機動力ある中盤、インサイドハーフというイメージで、かつての青山敏弘のような選手がいれば緩急付けた展開が生まれてまた違ったかなと。その意味で今日は中島洋太朗を観たかったがベンチ外。