J1第38節 鹿島×横浜M(メルスタ)

最終節アウェイ遠征

 最終節はアウェイ鹿島戦ということで、友人がチケを取ってくれて行く事になった。ここは一昨年行く予定だったが直前の風邪で断念しており、2022年以来3年振り通算7試合目。
 鹿島に行く時はいつも高速バスor友人車だが、今回は寄りたい場所があったので初めて電車を利用。

出発~息栖神社へ

 朝8時品川発の横須賀線に乗ってまず成田に向かったのだが、この時点で同じ電車内に鹿島ユニ、マリノスユニの人が何人か。全体的に混んでおり、成田まで1時間半掛かるのでグリーン車にして品川駅で買った駅弁を食べつつ向かう。成田駅で銚子行きの電車に乗り換え、座ってのんびり行こうと思ったらここでも明らかに鹿島戦に行くと思われる客が多く混雑していた。殆どの客は鹿島線に乗り換える為に佐原駅で降りたが(鹿島神宮駅で鹿島臨海高速鉄道に乗り換えスタジアムへ)、自分はそのまま乗って小見川駅で下車。ここから目的の息栖神社を通る利根川の対岸神栖市のバスがある。

神栖市コミュニティバス小見川駅

 15分ほどでバスが発車。大抵の路線バスには運転手の氏名を記載したネームプレートがあるが、何気なくそれを見るとJ初期に鹿島で活躍した選手と同姓同名でおや?と。風貌も似ているしもしかしたらと思って降車時に思い切って「元アントラーズの○○さんですか?」と尋ねてみたら笑顔で頷いてくれてやはり御本人だった。出場機会こそ無かったものの、1993年のドーハでのW杯予選のメンバーでもあった。プロフィールを見ると御年還暦との事だが、かなり若々しかったのが印象に残っている。いやー本当に驚いたわ。

 そんなこんなで息栖神社に到着。

息栖神社二の鳥居
息栖神社社殿

 ここは近隣の鹿島神宮香取神宮と共に東国三社と呼ばれ古代より崇敬を集めてきたという。この辺りは古代は香取海と呼ばれる広い内海が広がっており、畿内から見て東の最果ての地という感覚だったのかもしれない。他の二社は既に行った事はあるのでここもと思いつつなかなか行くチャンスが無かったがようやく。
 
 ここからスタジアムまでは結構距離があるのだが、バス路線は無く、タクシー配車アプリで検索しても近隣に車が無く捕まらず。タクシー会社に電話するとやはりどの車もスタジアム方面に出払っているとの事だったが丁度乗せて戻って来る車があり手配出来た。15分ほど神社の駐車場で待った後に乗車し12:20頃に到着。

スタジアム

 予定では12時前、出来れば11:30より前に行くつもりだったが、到着すると既にスタジアム周辺は大混雑。場外のスタグルも長蛇の列だったので並ぶなら場内かなとゲートに向かうと丁度鹿島のバス待ちの時間と被ってしまい、ここも混雑。

鹿島のバス待ち

 どうにか入場したもののやはり場内の店もかなりの列だったが、覚悟を決めてモツ煮に並ぶ。やはりここに来たからにはこれ食べとかないと。

トマトモツ煮

 何故か毎回ノーマルなモツ煮ではなくこういう洋風バージョンを選んでしまう。
 そうこうしている内に13時半を過ぎていて自分の席に向かう。今回はメインスタンド2階のややアウェイ寄りの位置。今日は観戦仲間である友人親子と友人の子供の同級生親子(去年の開幕戦で一緒に観戦した事はある)、そして別の観戦仲間の兄弟家族(この兄弟とも過去何度も一緒に観戦している)という構成。特にこの兄弟は鹿島サポなので色々鹿島情報を聞きつつの観戦となった。

選手入場時

試合

 試合前の予想としては、優勝目前で固くなるであろう鹿島に対して、マリノスはここ最近絶好調かつ残留も決めてノープレッシャーで戦えるのは強みかなと思っていたが、開始から鹿島の強度に圧倒される時間が続いた。鹿島の出足の方が早いので、五分五分のボールはほぼ鹿島に渡り、マリノスがクリアしても拾われて更に攻勢を受け、という感じ。ここ最近のマリノスの好調は、押されつつも前半の内にワンチャン決め切って先制し主導権を握るというものだったが、ここ数試合にないレベルの強度で向かってくる相手に対応出来ずという状況だった。
 そんな中で前半半ば頃に、エリア内右寄りで荒木のオーバーヘッドパスをレオ・セアラが合わせて鹿島が先制。その直前から鹿島が右サイドからチャンスを作っていて、荒木はシュートチャンスにミートしない場面もあったのだが、そこからボールを失わずアシストするというのは、先ほど述べた今日の鹿島の出足の早さをよく表していた。その後も両サイドから鹿島はマリノスゴールに近付くがそれ以上ゴールは生まれず、マリノスはシュートチャンス無く前半終了。

 ハーフタイムには1階に降りてハラミメシをば。

ハラミメシ

 後半も同じ展開が続く。この鹿島の圧に対して特に若い選手は試合から消えてしまった。そして後半半ばに鹿島は再び右サイドから攻略し、右クロスをレオ・セアラが頭で合わせて2-0。
 その後も状況変わらず、こりゃマリノスが点取るより鹿島が3点目を決める可能性の方が高いかなと思い始めた後半30分過ぎからようやく良い形を作り始めてシュートチャンスも出て来た。そんな中でAT突入した頃に左サイドから角田が一人で持ち込んで逆サイドに展開、そこに走り込んでいた天野がフリーで冷静に決めて1点返す。これは角田のアシストが素晴らしかった。相手に寄せられても持ち運べる技術と強度、そして限られた時間と空間で逆サイドに展開できる左足の精度。
 鹿島と優勝を争う柏は1-0リードという情報で、マリノスが追い付けば順位入れ替わる状況だったが、鹿島はAT5分を凌いでそのまま2-1勝利、そして優勝。

試合後雑感

・9季ぶりのリーグ優勝に向け緊張で固くなるどころかいつも以上の強度で臨んだ鹿島にほぼ圧倒された試合。こういう試合で頼りになったりいつものプレーを出せるのは角田、クルークス、天野、朴など中堅、ベテランになるのは仕方ないにしても、若い選手が思った以上に何も出来なかった感もある。ある意味でマリノスのアカデミー出身者や若手があまり伸びない理由を露わにされたようにも思う。結局技術ではなく強い相手に立ち向かい爪痕残そうとするメンタリティや野心の問題なのでは。左サイドアタッカーとしてスタメンだった松村はボールタッチ回数自体少なく後半序盤に交代となったが、今や日本でも「高い強度下で出せない技術は意味が無い」というのは共通認識で、各地からそれに適応したタレントが生まれている中で、未だこんなクラシカルな(=ボールタッチは上手いが試合では機能しない)2列目タイプがいるのかと悪い意味で驚きがあった。U20W杯まで経験しながらマリノスでブレイクできず、J2など他クラブを経験してようやく「試合で機能するMF」になった山田康太と同じ道を歩んでいる様にも。この選手に限らず、アカデミー出身や高体連から獲得した選手がマリノスでは大成しないのはこの辺りに原因があるとずっと思っているのだが。

・鹿島は3連覇など強かった頃を思い起こさせる内容と結果だったが、この“鹿島っぽいサッカー”とは何だろうかと考えると「1on1を恐れずパスを繋ぐ」になるだろうか。普通パスサッカーは相手のプレスを回避したり、相手のいないスペースにボールを出すものだと思うが、鹿島は相手が人数揃っていても普通にパスを通して、受けた選手が1on1で負けずにボールキープしたり狭いスペースをダイレクトで展開したりして状況を打開していく。先ほどの話にも繋がるが、試合に出るのはそれが出来る選手達だから、年齢関係なく戦える選手が育っていくのかなと。最近の鹿島ユースは進境著しいが、こうしたトップチームの「基準」の高さがベースになってるのではないかと思う。

アウェイ側

・この様に鹿島との試合はマリノスの強み、弱みが炙り出される試金石の様な試合になる事が多い。今年もオリ10未降格という記録は更新出来たんで、来季以降どうなるか。

試合後

 帰りは高速バスを予約していたのだが、自分が見た時は16:30発しか空いておらず。まぁ鹿島の優勝が掛かった試合なんで鹿島サポは17:00以降の便を取ってるだろうし、恐らくこの時間はマリノスサポメインだろうなと思ったらやはりそうだった。最終的に16:10頃にスタジアムを出たので試合後の選手、監督インタビューを聞いた程度。表彰式でのシャーレアップはスタジアムを出た後だった。

セレモニーに向けて設営中

 高速バスは例によってスタジアム~潮来インター、千葉湾岸部で渋滞に少しハマったものの正味2時間20分で東京駅に到着。この時間といい疲労感といい、感覚としては関西でのアウェイ戦に近い。ともあれこれ今シーズンは終了。どうにか残留は果たし、来季はどうなりますかね・・。