年間表彰2025(前編)

 1年の最後は日本サッカー表彰を。例年通り前後編に分け、今日はまず年間MVP以外の各賞を発表。

年間ベストマッチ

※過去の受賞試合

年間ベストマッチ(歴代)

1位:ブラジル戦(○3-2/2025.10.14/親善試合@調布)
 今年は公式戦(W杯予選、E-1選手権)もあったとはいえやはりこの試合だな。ブラジル戦初勝利という歴史的な試合。9月からW杯開催国、出場国相手に3戦で2分1敗、冨安、板倉、町田、高井とCB陣に負傷者続出という状況で迎えてこの結果。この試合の3バックは久々復帰のベテラン谷口然り、渡辺、鈴木も代表歴は少ないながらこれまで招集歴があり、全くの新人ではなく、色々な選手を起用してきた結果がこうした緊急事態に活きた。

年間ワーストマッチ

※過去の「受賞」試合

年間ワーストマッチ(歴代)

“受賞”:アメリカ戦(●0-2/2025.9.9/親善試合@コロンバス)
 今年の敗戦は2試合で、上記の他は6月のW杯予選豪州戦(●0-1)。この豪州戦も予選突破後にメンバーを落としてどこかフワっとしたまま試合が進み、終了間際にミドル決められて負けという煮え切らない内容、結果ではあったが、内容的にはアメリカ戦の方が良くなかったかなと。恐らくターンオーバーのテストでこの試合も大きくスタメンを変えてきたが、決定機は数えるほどで国際試合での経験が不足している選手、このレベルだと厳しい選手が明らかになった以外はあまりポジティブな要素は無い試合だった。

年間ベストゴール

※過去の受賞ゴール

年間ベストゴール(歴代)

1位:鎌田バーレーン戦)
2位:久保バーレーン戦)
3位:中村(敬)ボリビア戦)
4位:細谷(中国戦)
5位:森下インドネシア戦)
 今年は13試合で25ゴール
 得点ランクは

1位 ジャーメイン:5点
2位 鎌田3点
3位 細谷、町野、上田、南野、中村(敬)2点
8位 久保、森下、稲垣、中村(草)、望月、小川、堂安1点

 今年のゴールを見返すと、どれも普通に上手いんだよな。ボール扱いだけでなく動きの質もこの表彰始めた頃と比べて数ランク違うというか。非常に迷ったが、1位はW杯出場が懸かった試合で自陣からコンビプレーで中央突破し、最後はGKの位置を見てエジルキックで冷静に流し込んだバーレーン戦の鎌田の先制点、2位も同じ試合で終盤に勝利を決定付ける久保のGKニアぶち抜きゴール(+その後のユニ脱ぎ捨てセレブレーションも加点要素)。
 3位と4位は個のセンスを感じたゴール。3位の中村敬斗のゴールは、ボールを受けてフットサルの様に足裏で引いてシュートスペースを作り出し、4位細谷も縦パスを受けたトラップで相手マークを外してシュートコースを作り出す、そのセンスに痺れた。
 5位森下は逆サイドから走り込んでのダイレクトボレーというゴールそのものもさることながら、自陣左サイドの狭いエリアで正確に繋いで相手陣内に攻め込んだ、チームとしての高い個と連携の融合という点で選出。

最優秀若手選手(U-20)

※対象は2005/1/1生まれ以降の選手
※過去の受賞者

最優秀若手選手(歴代)

1位:佐藤 龍之介(岡山)
2位:後藤 啓介(アンデルレヒト→STVV)
3位:市原 吏音(RB大宮)
4位:塩貝 健人(NEC
5位:小杉 啓太(ユールゴールデン→フランクフルト)
 これも非常に悩ましい選考だったが、年間通したクラブと代表での活躍という点で、岡山でフルシーズン試合に出ただけでなくU20W杯出場、A代表でも5試合出場を果たした佐藤を選出。同じくA代表入りし、今季はSTVVで結果を残している後藤は夏まではアンデルレヒトのセカンドチームメインだったという事で次点。3位はJ2所属ではあるがクラブでは既に副キャプテン、U20代表ではキャプテンとしての振る舞いが印象深い市原、4位と5位は結果を残している欧州組ということで去年に続いて塩貝と小杉。
 彼ら以外も中島(広島)、ピサノ(名古屋)、大関(川崎)らJ1組、J2でもU20W杯に出た横山、梅木(共に今治)、石渡(いわき)、高校生ながらゴールという結果を残した神代(熊本→フランクフルト)、新川(鳥栖)などタレントは多く、10年ほど前はJ2まで入れてもプロで出場機会を得る人自体が少ない故に今とは逆の意味で選考に苦労したのを考えると隔世の感。

最優秀監督

※過去の受賞者

最優秀監督(歴代)

1位:鬼木 達(鹿島)
2位:森 直樹(水戸)
3位:黒田 剛(町田)
4位:木山 隆之(岡山)
5位:小林 慶行(千葉)
 
 今年はJ1上位勢にあまり日本人監督がいなかったのだが、その中で鹿島を9年振りにJ1優勝に導いた鬼木氏かなと。恐らく異なるクラブでJ1制覇した初の監督だと思うが、鹿島の試合を見ていて感心したのは、川崎のサッカーをそのまま持ち込むのではなく、長年見慣れた鹿島らしいサッカーをよりグレードアップさせてきた事。元々現役時代に鹿島でプロ入りしたという経歴も大きかったと思うが、タイトル1つ獲るだけでも偉業と呼べるのに、何年も結果を出し続けたり、異なるJ1クラブでタイトルを獲った点で現在の日本人監督としては最高峰の1人。
 2位は迷ったが水戸の森氏を。戦力で圧倒した訳ではなく、むしろシーズン途中に同じJ2クラブに引き抜かれたりもして、どちらに転ぶか分からない五分五分の試合も多かった中で、それを勝ち切って昇格どころか優勝まで果たしたのは大偉業と思うので。3位は町田に天皇杯というタイトルをもたらし、リーグでも6位に入った黒田氏、4位は初昇格岡山を残留させた木山氏、5位は迷ったが、千葉を16年振りJ1復帰させた小林氏という事で。
 この5人の年齢を見ると、最年少小林氏が47歳、最年長は黒田氏55歳。監督の“旬”て40半ばから50代半ばだと思うが、まさにこの年代。ちなみに今季のJ1の順位上半分(1~10位)の監督の内、60代は広島スキッベ監督(60歳)だけで、後はほぼこの年代になる。

 明日は年間MVPを発表予定。まだ執筆中だが何とか間に合わせる。