選手権決勝へ
今日は成人の日ということで、去年に続いて選手権決勝を観に行く。チケは2日前に予定販売枚数終了と告知されていたが、去年も決勝はチケ完売の58000人以上の大観衆だったし、今回も2回戦辺りから一部会場がチケ完売、準決勝も去年を越える4万以上の観衆。今回も完売だろうなと見越して昨年末に確保しておいて正解。
渋谷で昼食後、外苑前駅経由で現地に向かう。外苑前駅から国立のバクスタや絵画館方面に向かう道路は完全に塞がれ、明治公園方面のみ車両通行出来るようになっているが、それに合わせて歩道を整備中。

13:20頃に現地着。今年から変わった名称が早くも掲げられていた。

今回も去年と同じくメインのアウェイ寄りなので、スタンドに入る前にいつものやつ。

試合
今日の両チーム、神村学園は1/2の3回戦で観ていて、その時の別格の戦いぶりから決勝進出も納得。鹿島学園は今大会観るのは初めてだが、昨年度のプリンスリーグ関東で観ていたなと。
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当時のメンバーはスタメンの半数が1、2年生で、特に当時の2年生4~5人が今年度3年生として主力となっており、当時の試合を思い出しつつ選手紹介、入場、そして試合が始まった。

序盤から神村学園がボール支配しつつ鹿島学園はカウンターという展開。鹿島学園はボールカットしてサイドをドリブル突破する所までは良かったが、そこから先が迫力不足というか、折角サイドからゴール前中央にボールが渡っても、そこから崩したり突破してシュートまで持ち込まず、フリーの逆サイドに展開していたのはちょっと勿体なかった。神村学園の中央の守備が堅かったのはあったと思うが、折角ゴール前中央まで近付いたのに、またボールを相手ゴールから離してしまうもどかしさ。結局そこからサイドを崩せず相手に上手く守られてしまう場面が多かった。
そんな中で前半半ばに神村学園が前線にロングフィード、これに上手く抜け出てGKとの1対1は防がれたものの、こぼれをエリア外から上手くミドルで枠内に収めて先制。そしてその10分ほど後には神村学園の右サイドの崩しからエリア内で倒されPK。ただこのPKは鹿島学園GKプムラピ―がセーブし、こぼれのシュートもポストを叩いて追加点ならず。
このまま前半終わるかなと思っていたが、終盤に神村学園が左クロスからのこぼれを、先制点と似た位置からミドルを決めて2-0。エリア外でもミドル狙っていく神村学園となかなかミドルも打てない鹿島学園との差が前半のスコアになって表れた印象。
後半は鹿島学園が頭から2枚替えして攻勢に出る。前半よりアグレッシブになり、サイド起点からエリアに向かって仕掛ける意識も上がった。あと一本パスが通れば、ワンテンポ早くシュート打てれば、という場面は多かったが神村学園も最後はしっかり人数掛けたり体を寄せて綺麗な形でシュートを打たせない。
そうしている内に神村学園も自陣でボールを奪って主に左サイドから攻め込む場面が増え始めて、何度か鹿島学園ゴールに近付く場面が。正直選手権決勝で2-0はある意味フラグの様なもので、終盤に一気に同点に追い付く事も有ったりする訳だが、今日の神村学園の相手のいなし方はさすがプレミア勢の格だった。3回戦の観戦記でも書いたが、プレミア勢というか個人やチームのレベルが上がるほど緩急や局面の判断が的確。押されているからと変に焦ってカウンター狙いで無理に縦パス通そうとしたりせず、一旦ボールを落ち着けて組み立て直したりなど。3回戦で目を引いた神村学園のMF福島も、前半は控え目なプレーだったが、後半鹿島学園が攻勢に出るほどその落ち着いたボール捌きが目立った。
鹿島学園のチャンスはセットプレー中心で、間接FKやCKから何度か惜しい場面作り出したが決め切れず、逆にATに神村学園が決定的な3点目を決めて勝負を決めた。
試合後雑感
去年のプレミア勢同士の拮抗した戦いに対して、今年はプレミア勢がプリンス勢に違いを見せた試合。そして観衆は去年を越える60142人。コロナ禍で無観客だった99回(2020年度)以降、決勝の観客は年々伸びていて
※会場は全て国立競技場
100回(2021年度):42747人(大津0-4青森山田)
101回(2022年度):50868人(岡山学芸館3-1東山)
102回(2023年度):55019人(青森山田3-1近江)
103回(2024年度):58347人(前橋育英1(9PK8)1流経大柏)
104回(2025年度):60142人(神村学園3-0鹿島学園)
国立という交通の便が良い場所なのは大きいかもしれないが、一方で観客数はコロナ禍前の埼スタ決勝時代から増加傾向にある。
※会場は全て埼玉スタジアム
94回(2015年度):54090人(東福岡5-0国学院久我山)
95回(2016年度):41959人(青森山田5‐0前橋育英)
96回(2017年度):41337人(流経大柏0-1前橋育英)
97回(2018年度):54194人(青森山田3-1流経大柏)
98回(2019年度):56025人(青森山田2-3静岡学園)
これはJ(J1)の観客動員で、2019年時点で歴代最多を更新する勢いでかなり伸びていたのが、コロナ禍で一旦下がり、そこから徐々に盛り返して25年度に19年度を越えたのに通じる。
またこの決勝に限らず選手権は客層が非常に若く、ほぼ選手と同世代か+10歳くらいまでの人が過半数を占めて(今日自分が座った席の周囲で言えば、自分の左右10人くらいの内、自分より年上と思われる人は2人、後は全て若い世代だった)、小さな子供を連れた家族連れも多い。この傾向はJの国立開催(特に開幕前のスーパー杯)でも感じていて、国立に限らずこの世代にとっての年末年始に友達や家族、彼氏/彼女と連れ立って行くイベントとして認知、定着しているのを伺わせる。
更に言えば、日テレという地上波キー局が(試合以外のサイドストーリー含め)報道するのも大きいとは思うが、むしろSNSでハイライトやゴール集などを1回戦から頻繁に投稿しているのが大きかったりするのではと思う。後はシンプルにレベル向上かねぇ。2011年度のU18プレミア発足から15年経って、プレミア、プリンス、各都道府県のリーグ構造が定着し、プレミア勢の実力はここ10年の青森山田、去年の決勝2チームや今年の神村学園などそれまでの高校サッカーのレベルを越えた水準にあり、観て面白い。まぁ高体連で青森山田に対抗できる存在が無かった頃から、今は各地で有力校がひしめいているというのも大きいかもしれないが。
まとめると
・コロナ禍前から若い世代や家族の年末年始の娯楽として定着
・TV局がSNSで動画を積極配信
・U18年代リーグ構造定着によるレベル底上げ
・群雄割拠
てところかね。来年もプレミア東西に高体連は9チーム参戦なので、これらのチームを軸にまたレベルの高い試合を見せてくれるだろう。
