W杯メンバー予想:答え合わせ

予想答え合わせ

 5/15についに北中米W杯メンバーが発表された。という事で予想の答え合わせをば。カタールW杯以降予想は3回実施してきたが、ここでは特に3年前に行った最初の予想との比較を中心に実施。
- メンバー予想(全3回)
第1回:2023年3月
barcaw.hatenablog.com
予想メンバー

GK:谷晃生、鈴木彩艶、中村航輔
CB:冨安健洋、板倉滉、瀬古歩夢、小林友希
SB:中山雄太、伊藤洋輝、橋岡大樹、半田陸、菅原由勢
中盤:遠藤航、守田英正、田中碧、藤田譲瑠チマ、齊藤未月
2列目:鎌田大地、久保建英、堂安律、斉藤光毅
セカンドトップ/サイドFW:伊東純也、三笘薫、中村敬斗
CF:上田綺世、古橋亨梧

第2回:2025年11月
barcaw.hatenablog.com
第3回:2026年4月
barcaw.hatenablog.com

参考:過去の予想

 この予想は2010年の南ア大会から行っており、過去4大会の的中数は以下の通りで毎回半分当たるのがせいぜいといったところ。
2010南アフリカ:12/23名(52.2%)
予想 → 結果
2014ブラジル:11/23名(47.8%)
予想 → 結果
2018ロシア:12/23名(52.2%)
予想 → 結果
2022カタール:11/26名(42.3%)
予想 → 結果

結果

 ではポジション別に見ていく
凡例

赤太字:予想的中
灰色文字:予想非的中
黒字:予想外からメンバー入りした選手

  • GK:谷晃生鈴木彩艶中村航輔早川友基大迫敬介

 前回のGK陣がベテラン中心だったので今回は3人総入替という読みは当たっていたが、的中は鈴木彩艶のみ。も途中まで常連ではあったが、昨季J1のMVPを獲った程の早川の急激な台頭に押された形で昨年6月以降招集無し。今年はクラブのACLEでの躍進と合わせて好プレー見せていたが一歩及ばず。
 3人共W杯初出場というリスクを踏まえてロシア大会にエントリーしていた中村航輔の復活を予想していたが、森保監督は彩艶の伸び代を見越して23年夏に渡欧した後から起用してきた。結果、W杯を控えてセリエAで2シーズンレギュラーとしてプレーし、代表cap数も20を越える24歳の若き正GKが誕生。

  • CB:冨安健洋板倉滉瀬古歩夢小林友希、谷口彰悟、渡辺剛、鈴木淳之介

 結果的に冨安板倉は前回の主力で年齢的にもピークを迎える中で順当に選出、という訳でもなく負傷で選出が危ぶまれる中で何とか間に合った形。瀬古も実はカタール大会前に既にA代表招集歴があり、大会後すぐに代表デビューするなど当初は期待されていたものの、その後停滞期があっての今。小林は瀬古と共にU17森山監督の元で00ジャパンだった選手で、この世代は競い合うようにキャリアを築いていくので入るかなと思ったのだが、2022年に移籍したセルティックで出場機会恵まれず、そこからポルティモネンセと言う欧州サッカー地雷ルートを通ってしまい、今はポーランドでプレー。

 選ばれた選手の中では谷口は年齢的に北中米は無いかと思っていた中でのメンバー入り。カタール大会後はカタールのクラブに移籍し、失礼ながらキャリア晩年モードなのかと思いきやその後STVVで欧州初上陸、そしてアキレス腱断裂という重傷に見舞われながら代表に戻ってきたのは驚く他ない。やはり去年10月のブラジル戦でのプレーが(再)評価に繋がったんだろうな。
 ブラジル戦で評価を高めたのは3バックを組んだ渡辺鈴木淳之介もそうで、その後の代表での起用状況を見ても信頼が伺える。渡辺はアジアカップメンバーではあったが、あくまで主力が負傷した時のバックアップ的立場でアジアカップ後は代表を外れていたが、ベルギー上位クラブで評価を上げてフェイエノールトへの移籍を果たし、実力でのし上がってきた。鈴木淳之介も湘南でレギュラーになったのは一昨年の途中からで、そこから代表入り→欧州移籍→CL出場と駆け上がった。左CB候補の町田は負傷から復帰間近だというが今回選外になったのは、同じポジションでよりボールタッチも柔らかく、左ハーフにも対応できる鈴木の台頭があったからと思われる。
 その他選外となった選手では、安藤は3月の試合を負傷辞退してしまったのが影響したかなと。ブンデス1部でレギュラーかつあの高さは監督も買っていたはずで、対オランダ、スウェーデンなど欧州勢への対策として考えていたと思うが、既に代表で実績のある冨安、板倉と異なりテスト出来ない限りは選び様が無かったのだと思う。

  • SB:中山雄太伊藤洋輝橋岡大樹半田陸菅原由勢、長友佑都

 予想当時は4バックがメインだったんでSBタイプを多めに予想していた。左SBはカタール大会に出場した伊藤と直前で負傷離脱した中山で長友の後継を、右SBはカタール大会前から招集歴があった菅原橋岡、パリ世代半田が酒井宏樹の後継の座を争うだろうという予想だった。
 半田はカタール大会直後の試合で代表初招集されるがその後招集無く、菅原はすぐ代表でポジション掴んだものの、アジアカップで守備面で不安定さを見せ、その後代表が3バックメインになると選出はされるも出場機会が激減した。故に25年11月の予想では本大会落選と当時起用されていた望月が選出されると思っていたのだが、今季ブンデスに移籍してレギュラーを掴み、3月の代表戦でも右ハーフでのスタメン、途中出場で役割をこなしてこれは選ばれるなと。橋岡はこの3年半選ばれたり選ばれなかったりが続き、代表常連の次のグループ筆頭という感じだった。3バックの右、右ハーフをこなせるユーティリティ性は菅原を上回るが、それぞれの質において後一歩だったかなと。
 左は伊藤がブンデスで高さとフィード力あるDFとしてバイエルン移籍まで果たし、代表が3バックになった後も左DFとしてむしろより適性あるんじゃないかという感じで立場を掴んだ。本大会でもレギュラー候補。中山は負傷から復帰後アジアカップに出場したものの、3バックでは高井など若いCBタイプの台頭に押される形で25年3月のW杯予選以降招集無し。

 という中で長友が選ばれるとはさすがに予想出来んわ。2002秋田&中山、2010川口、2022川島の様なチームのまとめ役としての立場だが、復帰したのがアジアカップ直後のW杯予選北朝鮮戦なんで、あのアジアカップではチームに何かあったのかなという推測と今回のチームを作る上でのターニングポイントだったかなと。

  • 中盤:遠藤航守田英正田中碧藤田譲瑠チマ齊藤未月、佐野海舟

 このポジションは3年前当時から層は厚くなかったんで、北中米はカタール大会の主力(遠藤守田田中碧)は引き続き選ばれるだろうし、既に代表デビューしていたチマがパリ五輪を経て選ばれるだろうと。また2019U20W杯でキャプテンだった齊藤は中盤で守備力のある貴重なタイプとして選んだのだが、23年に重傷を負ってしまい、キャリアが大きく変わってしまった。

 という中で佐野海舟は23年にJ1初挑戦で一気に台頭し秋に代表デビューでそのままアジアカップにも出場。その後外れる時期もあったがブンデスで前に出る推進力も身に付けて、特に去年秋以降は代表でも主力になった。一方で守田は入れ替わる様に去年3月以降招集されずそのまま選外となったが、この去年夏以降の間に佐野が中盤の第一候補となり、守田は恐らくベンチの時間が長くなる中でターンオーバー要員なら別の選手を選ぶ選択になったのかなと推測。

  • 2列目:鎌田大地久保建英堂安律斉藤光毅

 鎌田は本大会ではこのポジションではなくより深い位置になりそうだが、3年前当時は久保堂安と共に年齢的に北中米大会も当然選ばれるだろうと予想していた。斉藤光毅もパリ五輪を経て昨秋に初招集だったがそこであまり良いプレーを見せられず、試合後のTVインタビューでもかなり悔しそうだったのが印象深く、その後は未招集。今の代表はまず選ばれるまでの高いハードルあると思うが、選ばれてもそこでインパクトを残さないと次のチャンスが来ないという厳しさ。代表定着にはもう少しゴールに絡むプレーを増やす必要があるかもしれない。

  • セカンドトップ/サイドFW:伊東純也三笘薫中村敬斗、前田大然、鈴木唯人、塩貝健人

 負傷が無ければ三笘は確実だったと思うが・・・。伊東はこうしたウイングタイプの若手が当時あまり見当たらなかったんで次もかなという予想だったが、2026年現在も健在なのは予想以上。中村敬斗も当時移籍を繰り返してLASKでようやくブレイクしていた時期だったが、代表入り後の5試合でいきなり4ゴールと、こんなに爆発力のある選手だったのかと。個人的にエリア内でスペースを見付ける嗅覚とソックスを下げたプレーで和製トーマス・ミュラーとして、ミュラーと同じくW杯での爆発に期待している。

 3年前はメンバーに入ると思っていなかった大然に関してはスピードだけでなく終盤まで途切れない前線でのスプリントやその回数がどれだけチームに貢献しているか、自分は本当の意味で理解して無かった。今にして思えば後ほど述べる古橋然りで正直セルティック、というかスコットランドリーグでのアタッカーの数字は額面通り受け取れない面があるが、この選手はそれを超越した身体能力、プレースタイルでチームに欠かせない。
 鈴木唯人は市船出身で初のW杯メンバーとの事だが、正直この高校出身者はU20では世代トップ→その後伸び悩むというパターンが多く、故に全くノーマークだった。ストラスブールであまり試合に絡めず一旦帰国した際はしばらくJでプレーするのかなと思っていたが、そこからデンマーク→ドイツでトップ下のアタッカーとして開花。特に南野負傷後は貴重なトップ下タイプとして本大会メンバー有力候補になっていた。
 塩貝は3年前の予想当時、高校卒業~大学進学という時期だったが、そこからここまでブレイクするとは。こういった予想をしていると、的中して欲しい反面、予想を越える活躍を見せる選手、特に若い選手の台頭を望む思いも出てくるのだが、まさにそんな存在。試合途中から出て一人でボールを運んでゴール、アシスト出来るタイプとして、本大会はジョーカーとしての活躍に期待。

  • CF:上田綺世古橋亨梧、小川航基、後藤啓介

 これを予想した当時、古橋はセルティックでゴール量産してたのよね。得点王+リーグMVPも獲得。それを踏まえての予想だったが、その後監督がロジャーズに代わると徐々に得点数が減り、その後のリーグアンやチャンピオンシップでもあまり輝けず。
 森保監督としてはCFには高さ、強さを前提としてボールキープ、ポスト、得点力あればというのが求める要素だと思うが、直前予想でも上田後藤の2人と思っていて小川も選んで3人体制にしたのは意外だった。もしかしたら三笘、南野の負傷で状況が変わった面はあるのかもしれない。3月の試合での起用を見ると、ターンオーバー想定のスコットランド戦では後藤がスタメン、主力を出す想定のイングランド戦では小川が終盤に途中出場で、後藤には点が欲しい時のポストや得点力、小川は(勿論ゴールに期待しつつも)高さを活かした特にセットプレーでの守備を期待しているのかなと。丁度南ア大会の矢野貴章の様に。

まとめ

第1回予想(2023年3月):14/26(53.8%)
第2回予想(2025年11月):21/26(80.8%)
第3回予想(2026年4月):24/26(92.3%)

流石に日が近付くほど的中率は上がるが、3年前時点だといつも通り50%前後になる。まぁ予想時点の代表主力で次回大会も出ると思われる選手、U代表主力だったりクラブでの活躍で次は主力と思われる選手を合わせるとそれ位の割合なのだろう。
第1回予想ではアリバイ代わりにその他の候補選手もかなり上げたのだが↓

GK:権田修一、小久保玲央ブライアン、山田大樹
CB:町田浩樹、田中隼人
SB:中野伸哉、古賀太陽、畑大雅、バングーナガンデ佳史扶、高橋仁胡
中盤:岩田智輝、渡辺皓太、山本理仁
2列目:旗手怜央
セカンドトップ/サイドFW:北野颯太
CF:前田大然、町野修斗、細谷真大、中島大嘉、熊田直紀

 今回メンバー入りした大然やこの3年の間に代表常連、定着しかけた町野、町田、旗手、細谷、代表招集歴有る小久保、古賀、バンクーナガンデ、北野もいるが、全体的にはやはり3年先の予想は難しいというシンプルな感想が出てくる。それだけに予想時点で高校生だったり、無名の若手だった選手が1~2年で一気に頭角表すのも実感出来て、そこが面白いところではあるが。

 今回のチームは前回を経験した主に東京世代の選手が数多く残ったが、今後は徐々にパリ世代、LA世代に切り替わる事になるはず。大会後はいつも通り次回の2030三大陸W杯(開催国が多過ぎてこういう表現になる)メンバー予想をするつもりだが、ひとまず今は直近のW杯を楽しみたい。