J1第1節 横浜M×鹿島(国立)

新シーズン開幕

 というだけでなくカレンダー移行後初のリーグ公式戦。百年構想リーグでは年チケ継続を見送ったが、新シーズンを迎えるにあたり正式に年チケをファンクラブ(トリコロールメンバーズ)会員に変更。会員は1試合行けるし、更に会員向けに別途販売される6試合回数券も組み合わせれば今の観戦ペースに丁度いいかなと。夏場は夜の試合がメインなので、開幕後当面はマリノスホーム戦を中心に行きたい試合をピックアップして現地観戦、それ以外はDAZNという形になるだろう。

国立へ

 今日のチケは友人が取ってくれた。試合は19:25開始だが、19:00頃から開幕セレモニーという事で、それに間に合うように向かう。渋谷から銀座線に乗って18:45頃に到着。

国立着

入場前にゲート前の売店で今季のユニを見る。

2026-27シーズンユニ

白基調のアウェイユニや曲線を配したデザインはどことなく2007年のユニを思わせる。これは良いadidas笑。その後入場し先に入っていた友人達とも合流。今日の席は3階バクスタの少しアウェイ寄りの最前列で、一緒に観るのは観戦仲間である友人とその兄弟(鹿島サポで、去年の最終節アウェイ鹿島戦も一緒に観戦)。

 席に着くとすぐセレモニーが始まる。思ったよりかなり大掛かりで驚いた。リーグとしてはこの日までに様々な媒体でのプロモーションに力を入れていた印象だが、それだけこのシーズン移行を1993年に続く第2の創業として重視しているんだなと。今日のプログラムは恐らく93年のセレモニーも意識していたと思うが、プロジェクションマッピングなどこの30年の技術の進歩も感じる演出だった。

シーズン開幕セレモニー①
シーズン開幕セレモニー②

最後は花火が打ち上げられ、その後マリノスの選手紹介などあって選手入場。

選手入場

この青い光は入場時に配布されるリストバンドのスイッチを入れると自動的に光る仕組み。

試合

 試合前に三井寺がスタメンと知って驚いたのだが、鹿島も18歳の吉田湊海をスタメンに入れるなど、両チーム開幕で色々サプライズ。序盤は一進一退でお互い強度高く潰し合っていたが、10分手前頃に、右サイドで知念が鈴木優磨に競り勝って近藤にパス、近藤がそのまま右サイドを駆け上がってクロス→ファーサイドの三井寺が詰めてマリノスが先制。丁度席の目の前がアウェイ側ゴールだったので目の前で見る事が出来た。開幕スタメンに抜擢と言っても、まだ16歳だしパスやドリブルで好プレーを幾つか見せれば十分合格点だと思うが、ゴールまで決めるとは。その後も左サイドからドリブルを仕掛ける場面もあり、鹿島にすぐ同点に追い付かれた前半15分過ぎには左サイドで植田のマークを受けながらテクニックを見せつつボールキープして天野にパス、その天野のクロスから谷村の勝ち越しゴールが生まれた。その後もさすがに鹿島守備陣に強く寄せられると分が悪かったが、その狭い空間でパスを通して後半の3点目の起点(アシストのアシスト)になったり、十分過ぎるほど試合で機能していた。前半は2-1マリノスリード。

 後半は10分過ぎに谷村のゴールでマリノスが3-1とした後は、3月の国立川崎戦(5-0)が頭を過ぎった。あの試合と同じ様に天野&谷村が絶好調でもう1点行けそうだし、もう1点取ったらほぼ試合は決まるなと。ただ15分頃に三井寺が足を攣って?交代となった時はまだ体力が追い付いてないのだろう位に思っていたのが、後半半ば過ぎにマリノスの選手が次々と攣ったり傷めたりして動きが落ちていくと、試合はほぼ鹿島が押し込む展開となった。その中で後半30分過ぎにマリノスがカウンターで左サイドからオナイウの右足クロスを二田が頭で合わせ、その決定的なシュートは早川がセーブ。結果論だが、あれが決まっていればという意味で勝敗の分岐点だったかもしれない。
 そのすぐ後に鹿島は徳田、チャヴリッチを入れて、鈴木、レオ・セアラと合わせて前線4枚、更にサイドは右:松村、左:林、中央は柴崎がコントロールして、後ろはCB2枚と三竿で踏ん張るという超前傾布陣を敷いた。当然裏は空くわけだが、この頃になるとマリノスは前に出るパワーが残っておらず、鹿島の攻勢を受け続ける形になってしまった。
 鹿島にサイドを崩されても、終盤までは低目のクロスが中心でマリノス守備陣は上手く対応していたのだが、この前傾布陣以降は前線の空中戦の強さを活かしたより高めのクロスやファーを狙う形が増え始め、徐々に対応出来なくなっていく。先ほどの二田のヘッドの数分後には、鈴木優磨がクロスを頭で合わせ、ポストに当たった跳ね返りをレオ・セアラが詰めて3-2。その約5分後には再び松村のクロスから鈴木がファーで合わせ、これまたポストの跳ね返りを徳田が詰めたが、これはオフサイドでマリノスとしては救われた。
 だがAT(11分)に入った後、再び松村のクロスをファーで鈴木が足で合わせ、これはGKブランコが好セーブし、詰めようとした鹿島の選手もマリノスは体を張って守り切ったのだが、VARの結果、鈴木のシュートがクルークスの手に触れていたという判定で鹿島にPK、これをチャヴリッチが決めてついに試合は振り出しに。ATはまだ5分以上はあったので、マリノスとしてはこの頃になると同点もキープ出来るか怪しい状況になっていた。その後も鹿島の攻勢は続き、終了間際に右サイドの柴崎のパスに抜け出たチャヴリッチが1対1を冷静に決めてついに鹿島が逆転。数分の後、試合終了。

試合後雑感

 鹿島との試合はお互いの全てをぶつける“決戦”感があるが、今日の試合は特にそれを感じる試合だった。振り返ると、マリノスは前半からハイライン、ハイプレスで鹿島相手に一歩も引かない素晴らしいサッカーで一時は3-1でリードしたが、終盤は完全にガス欠してしまった。確かに観ていて心躍るサッカーではあるが、これ日本の夏で持つのかねと。
 その意味で当時はより立ち位置で相手を崩すサッカーだったが今はより強度高く走って縦の速さが求められる点で少し異なるが、この粗削り感は2018年のポステコグルー就任1年目を思わせた。当時は攻守のバランスを調整したり、志向するサッカーに合う選手を補強して翌年のリーグ優勝に繋がった訳だが、今年も色々とバランスの調整が入りそう。オーストラリアの監督はタイプは様々ながらポステコグルー、マスカットのマリノス歴代監督、そしてW杯で代表を率いたT・ポポヴィッチ、イラクでプレーオフを勝ち抜いてW杯出場に導いたG・アーノルド然り、手持ちの選手を上手く組み合わせてしっかり結果を残すタイプが多いので、このコリカにも期待しているのだが。
 今日の試合に向けた策だったかもしれないが、角田の左SBは個人的に好印象。元々守備力に加えて技術が高く、ボールを運べてパスを出せる選手だし、3バックの左サイド、4バックの左でも十分通用するなと。左は関富もいるし、角田を左で起用するには諏訪間にCBとして独り立ちして貰わないといけないが。

ホームゴール裏

 鹿島は前半からオフサイドに引っ掛かる回数が多く、思うようなサッカーが出来てない(マリノスがさせてない)と思わせながら、終盤の勝負所と見るや一気に畳みかける圧の強さはさすがだった。上でも書いたが、途中から前線の空中戦の強さを活かして高めのクロス中心にしてきた辺りの強かさも。オフサイドになった徳田のゴールやPKに繋がった鈴木のシュートもそうだが、押し込まれた状態でクロスを上げられると、W杯ブラジル戦然りでファーが空くものなんだなと改めて感じたりもした。
 その徳田もまだ19歳だが、三井寺同様に10代でスタメンとなった吉田は前半で交代。試合中ダブルタッチで相手をかわすプレーなどはあったが、全体的には左のスペースを埋めたり守備をカバーしたり献身性が目立った。三井寺と吉田は共にU15は街クラブで高校年代からJユースに入った選手。2人共世代別代表の主力なので、三井寺は早ければ今年のU17W杯(来年も出場資格有り)、吉田は来年のU20W杯での活躍に期待したい。
 あと、スタメンを見て思ったが鹿島は元マリノスが結構多いな笑。スタメンでは広瀬、レオ・セアラ、ヤン・マテウスの3人。早川もU15まではマリノスだし他にエウベル、小池龍太、梶川など。特にブラジル人選手は元々鹿島はブラジルと縁の深いクラブという事もあって、J1で活躍するブラジル選手、その経歴がある選手は補強のスコープに入ってるんだろうなと思うが。

アウェイゴール裏

試合後

 終了後は新宿方面に流れる友人達と共に千駄ヶ谷でJRに乗って代々木で別れ、帰宅。最寄り駅にも今日の両チームユニ姿の人が何人かいたが、マリノスは勿論、鹿島も首都圏にかなりサポが多いのを伺わせた。
 この夏開幕というシーズンを経験するのは初めてなのでどんなサイクルになるかは予想が付かないが、今年も新シーズンが始まったという事で。