J1第3節 横浜M×神戸(日産)

土曜の外出

 夏場の試合は夜が基本だが、その分日中出掛ける時間が持てる。日産で試合がある時は横浜に行く事が多いが、今日はまず新宿に向かう。新宿三丁目駅で降りて昼食後は伊勢丹やマルイなどブラブラしつつ軽く買い物などして時間を潰し、13時過ぎからこちらを観に映画館へ。

映画ポスター

kaiser.negadesignworks.com
 先週から日本で公開されているドキュメンタリーで、原作は2018年公開。サッカー選手として殆どプレーせずにブラジルの名門クラブや国外のクラブを渡り歩いた男、カルロス・カイザーの足跡を追う。勿論本人も登場し、元チームメートや友人、ジャーナリストも証言者として登場しているが、日本に所縁のある人物としてはジーコ、ベベト、そして名古屋でプレーしたトーレスなど。特にジーコは証言者の中で最も厳しくカイザー(とそのキャリア)を批判しており、この謹厳さは他のブラジル人サッカー関係者ではあまり見られないもので、この人と日本が出会ったのも偶然ではないのかも、などと思ったりもした。ちなみに作中ではカイザーは日本でもプレーした事になっていたが、クラブ名や証言者は登場せず、これは本人のフカしと思われる。ただ80年代のJSLやJリーグ初期なら地球の反対側からやってきたブラジル人の素性を細かく調査せずそのまま契約、という事も有り得ただろうなとは思う。特にブラジルの有力選手や監督の推薦などあれば。こうした有力選手、関係者に取り入るのはカイザーが最も得意とした“プレー”。
 この人は2003年に引退したというが、丁度世界的にインターネットが普及拡大してこうしたサッカー市場の隙間に隠れて生き抜く様なタイプが生存しにくくなりつつある時期だったのは象徴的というか、本人にとってもタイミングが良かったのだろう。今なら世界中のあらゆる選手、特にブラジルで名門クラブ在籍歴があるような選手はそのキャリアの詳細がtransfermarktの様な専門サイトのみならずwikipediaにさえも載るのが当たり前の時代で、プレー動画もSNSでいくらでも検索出来る時代な訳で。
 行ってみると約50席のミニシアターで客入りは1/3ぐらい。前売りチケの購入は2日前からだった割には結構多いなというのが正直なところ。自分は映画館で映画を観るとか、TVでドラマを視るという習慣が無い人間なのだが、こういうサッカー関連のドキュメンタリーや映画を観にたまに映画館を訪れるとスタジアムとはまた別の体験があり、面白かったりする。

麻布十番へ

 上映が終わったのは15時過ぎで試合まではまだ時間があるので、地下鉄を乗り継いで麻布十番へ向かう。今週末は納涼祭りが開催され、会社の知り合いが出店の手伝いをしているという事で顔を出しに。新宿で映画館を出た時点で雨は降り出していたが、麻布十番で地上に出ると完全なる大豪雨。

麻布十番納涼祭り(豪雨)

知り合いのブースは首都高高架下だったのであまり濡れずに済んだが、同じく顔を出していた他の会社の同僚と会場を軽くブラつくと傘があまり意味が無い程の激しい雨で途中から雷も。そんな中でビール一杯と、スタジアムでの夕食用に炊き込みご飯おにぎりとチキンを買って退散。
この祭りはかなり人気らしく、地下鉄駅もかなり混んでいたが、さすが港区というか全体的に品の良い雰囲気の人が多かった。まぁ中にはいかにも夜職風なのや、それを匂わせるグレーゾーンな人々も散見されたが・・・

日産スタジアムへ

 麻布十番から新横浜までは南北線、東急目黒線、新横浜線通しで1本。丁度急行が来てそのまま新横まで運んでくれた。今日の豪雨は雨雲が南下する動きで、新横で地上に出るとここでも豪雨。ただ日産は屋根があるのでひとまずスタジアムまでは我慢して歩いて18時過ぎに到着。

スタジアム着

 席はいつもと同じバクスタ2階アウェイ寄りなので、席に着いた後は濡れた荷物の手当てなどしつつ開始を待つ。今日のチケを買った時は通路側はほぼ埋まっていたのでその中央寄りを確保したのだが、購入時は左右はかなり空いていたものの、今日は最終的にこのエリアもほぼ埋まっていた。
試合前はお馴染み水芸もありつつ

試合前選手紹介

選手入場

選手入場時

試合開始

試合

 開始からマリノスが良い形でボール奪って攻めるシーンが多かったが、10分しない内にマリノスが神戸エリア内に攻め込んで、右クロスのクリアが流れた所を左サイドで詰めていた三井寺がダイレクトボレーを決めて先制。このゴールそのものも素晴らしかったが、この選手はプレー全般が開幕戦よりグレードアップされていて印象深い。開幕戦はあの先制点や植田を一発で抜いたプレーなどインパクトある場面はあったものの、それ以外はフィジカル差で苦戦する場面が多かったのだが、今日は左サイドでボールを受けたら普通に対面の相手を抜いたり、逆サイドに展開したりと、見ていて完全に主力のプレーだった。僅か3試合でここまでとは。その後は神戸に攻め込まれるシーンが多かったものの、決定機は作らせず。
 前半で印象深いのは三井寺の他にMF松村。この選手は昨季最終戦のアウェイ鹿島戦で左サイドアタッカーとしてスタメン出場してほぼ何も出来ず後半早々に交代となったのが記憶に残っているのだが、今日はポジションを下げ中盤のインサイドハーフ的な役割。これが上手くハマって、守備で機能する知念との役割分担が上手く出来ていた印象。ボールを持ったら相手に寄せられたり囲まれてもキープ出来る技術もあるので、こういったインサイドハーフ的ポジションで開花する様にも。てな感じで前半折り返し。

 後半は開始から神戸が選手交代等でテコ入れして攻め込んで来たものの、前半同様に決定機は作らせず。神戸の攻撃はサイドに展開して左のJ・パトリッキや右の永戸などの仕掛けが生命線だったと思うが、マリノスはサイドに人数を掛けてこのサイドアタックをかなりケアしていたように見えた。パトリッキには何度か突破を許したが、概ねサイドは優位に進められたかな。
 神戸は大迫、武藤、酒井不在は大きかったと思うが、後半半ば以降はマリノスが逃げ切りモードで守備をテコ入れしたのもあって後半序盤程の攻勢は無く、一進一退で進む展開。マリノスとしては開幕戦のあまりに“冒険的な”展開での逆転負けを踏まえて、前節清水戦、そして今日とかなり終盤の守備に気を使っていた印象。後半半ばの飲水タイム後は喜田などを入れる手堅い交代策でそのまま逃げ切って1-0勝利。

ホーム側
アウェイ側

試合後

豪雨は試合途中で止んで月が見えるほど。試合が終わってスタジアムを出ると、夕方の雨が嘘の様な静寂で、そんな月夜の新横浜を歩きつつ帰路へ。

試合後