長崎行

 長い2か月半の出張と思っていたのが、何時の間にか残り10日を切っていた。この機会を逃すまじと週末が来る度に何処かしら出かけていたその最後の行き先を色々と思案した結果、去年〜今年にかけて唯一行っていない県、長崎に決めた。ここ最近でも会社の同僚で佐世保九十九島方面に出かけた人がいたり、友人某氏は軍艦島を訪れたりと、色々話を聞いていて迷ったのだが、最終的には無難に長崎市内へ。小学生時代以来およそ20年振り。

 この出張期間中、北部九州は本当に天候に恵まれて、出かける時は(自分にしては珍しく)晴れが続いてたんだが、さすがに梅雨真っ最中の6月下旬ではそう上手くは行かず、最初に向かったグラバー園を散策している途中から雨が強まり出し、以降傘必須の状態に。まぁグラバー園に限れば、園内の緑(特に紫陽花)が雨で映え、それはそれで見物だったが。


 グラバー園から海を望む。そうそう景色を眺めてどこか釜山に似ていると思った。海と山の近さ、山の麓まで連なる家々、ドックやコンテナクレーンの近さ、などで。思い返すと路面電車(道路の中央を走る)から降りて横断歩道を待つ間、狭い中を車が猛スピードで走り抜けるシーンに何度か出くわしたのだが、そういう荒さも近いかな。
 長崎市も例によって路面電車とバスが足代わりの街なので、グラバー園大浦天主堂を回った後は、眼鏡橋〜新地中華街〜出島〜長崎駅と回って、最後は稲佐山公園の展望台へ。ガイド本には他にも竜馬関連の施設が紹介されててメジャーなスポットらしいが、正直坂本竜馬にはそこまで興味は無いんだよな。歴史は好きだから幕末史も相応に興味はあるが、一部の政治家が自らを竜馬に準え、何かにつけ“平成の船中八策”だの“現代の竜馬”だのと舞い上がる程の存在ではない。自分の中では。

 で、最後は長崎市内が一望出来ると言う稲佐山展望台に向かったのだが、ロープウェイを待つ間に雨は強くなる一方で、山頂を見ると霧掛かっている。これはもしやと思って着いたら案の定霧で視界が無い状態(苦笑)

すぐ引き返そうかと一瞬思ったが、風が強かったので少し粘ってみると時折霧が晴れて視界が開けたので、この瞬間を逃すまいとデジカメを押した。

展望台の中には夜景のパネルがあったので参考までにこれも載せておく。晴れていればこのような夜景が観れるらしい。

 後は駅に戻り、特急で博多へ。特急で2時間の移動は地味に疲労が溜まるのだが、これで去年〜今年で九州全県回れて何より。