2030年W杯メンバー予想
北中米W杯が終わり、これからは国内外共にクラブの新シーズンが始まる訳だが、ここでまた4年後のメンバー予想を行う。
前回は主力の東京五輪世代が20代半ばと若く、監督も留任したのので4年後の主力もある程度見えていたが(と言いつつ的中率は過去の大会と大して変わらなかったが)、この北中米大会で1つのサイクルが終わり、これから4年は世代交代も意識されると思うのでその分予想は難しい。4年後のW杯自体、参加64カ国化はほぼ確実らしいが、スペイン、ポルトガル、モロッコの大陸連盟を跨ぐ共催、W杯100周年で南米3ヶ国が特別ホストというある意味今回以上の移動を強いられる可能性もあり全く予想が付かないが、ひとまず参加エントリーは今回と同じ26名として予想する。
ポジション別予想
以下ポジション毎に予想していく。
鈴木彩艶は次回もまだ27歳。今夏かは分からないが今後4年で確実にステップアップするだろうし、4年後は更にスケールアップした姿を見せてくれるだろう。現代表のGK陣(候補を含む)は皆まだ20代と若いので誰が台頭してもおかしくないが、早川は4年後もまだ31歳で、実力だけでなくサブGKとしての振る舞いを含めて選ばれるのではないかという気がしている。残り1人はパリ五輪で正GKだった小久保と予想。既にSTVVでレギュラーで今季は欧州カップでもプレーするし、同じくこの4年でステップアップしてもおかしくない。やはりサイズがあって枠ギリギリのシュートにも手が届くGKは魅力的だし、そうしたプレーはW杯のプレーを見ても大事だなと。またPKに強いのもポイント。
その他可能性ある候補としては野澤大志ブランドン、若い世代では既にA代表デビュー済のピサノアレクサンドレ幸冬堀尾、後は荒木瑠偉辺りかねぇ。大迫は最近のクラブでのプレーを見ると、代表ならこのシュートは止めて欲しかったと思う場面が散見され、このままだと厳しいかなと。
- CB:冨安健洋、伊藤洋輝、板倉滉、鈴木淳之介、高井幸大、市原吏音
4年後は30代の冨安、伊藤、板倉だが、パリ世代のCBの層が薄いのもあって次も頑張って貰わないといけないだろう。最終ラインが3枚か4枚かにもよるが、この枠では左SBにも対応可能な選手として伊藤の他に鈴木淳之介を入れる。今大会では不完全燃焼だったが、まさに4年前の伊藤の様な状況(代表デビューから日が浅く経験不足)だったと思うので、これから4年でステップアップ含め更なる飛躍を期待している。その他パリ世代からは今回はクラブでの出場機会減で代表から外れた高井を。
最後の1人はLA世代からという事で喜多と迷ったが、U20で主将も務めパーソナリティもしっかりしている市原を。市原も4年後は25歳なんで先輩のポジションを脅かす位の活躍を期待。現在国内にいる選手としてはU21代表の常連で、百年構想リーグ後にFC東京にレンタルバックした永野修都を挙げる。
この枠は主に右サイドのDF、守備のユーティリティ枠として。菅原は4バック時のSBとしても対応可能でクロスの質など総合的に右サイドDFの第一人者として外せない。この枠は今回の候補で言う所の望月ヘンリー海輝、関根大輝の様な、高さも備えた万能性あるタイプが理想。
と言う中で木吹翔太を挙げる。2m越えの長身かつ現所属のいわきでは右サイドハーフを務め、5月に現地で観た時は意外と足元もいけるなと。今は広島からレンタルという立場だが、この4年でレンタルバックでJ1で活躍→海外移籍は十分有り得る逸材。
その他気になるタレントとして鹿島の元砂晏翔仁ウデンバを。2009年生まれの17歳だが、去年今年とU17代表で主力を務め、右サイドの守備者として対人の強さやスピード、技術を備えた選手。4年後もまだ21歳だが、今回2005年生まれの後藤、塩貝が選出されたので年齢的に可能性はある。既に鹿島でプロ契約を結んでいるものの、まずはこのJ1強豪で試合に出る必要はあるが。
望月、木吹、元砂はアフリカにもルーツがある選手で、これまでこうした選手は彩艶然りでGKやCFが多かったが、近年様々なポジションで台頭して来ている。3バックだと最終ラインやサイドで対人守備の強さだけでなく縦横幅広くカバー出来る運動量やスプリントを持つタイプが求められるが、まさにここで挙げた選手達はそれに上手くハマる逸材。代表で3バックを採用する事が増えてこうしたタイプが活きる場所が見付かったのと、各クラブの育成自体、こうしたタイプを上手く取り込めるようになったというか、単にサイズがあるからGKやCFに、ではない育成方法が確立され始めたのかなと。
中盤:佐野海舟、田中碧、藤田譲瑠チマ、石渡ネルソン
このポジションは今のメンバーだと4年後は軒並み30代突入で鎌田も次回は33歳、田中碧も31歳。彼らが引き続き選ばれる可能性は十分あるが、より不可欠な存在になっているであろう佐野海舟(次回は29歳)と合わせて若い世代の台頭がここでも望まれる。今回は落選したチマにしても次は28歳。
中盤の守備者自体はパリ世代宇野禅斗、田中聡、LA世代小倉幸成などいるが、単に対人に強いだけでなく判断や展開力、技術レベル含めA代表の基準に合う選手というとなかなかいない。今のA代表はもうそのレベルなのよね。一芸に秀でていると言っても、他のプレーで大きな穴がある選手は基準に満たず、あらゆるプレーを水準以上こなした上で、更に武器となるものを持っている事が重要とでも言うか。宇野と田中は今季からブンデス1部なので、是非その点磨いて欲しい所。その他中島洋太朗は鎌田の様なスケールの大きなプレーメーカーになるのを期待している。
と言う中で今夏STVVに行った石渡は田中碧タイプの攻守に効く中盤として台頭してくるかなと。
前回予想と同様、2列目/シャドーから仕掛けたりチャンスメイクするタイプはこの枠で、典型的なサイドのドリブラーやウイングタイプ、FWは「セカンドトップ/サイドFW」枠とする。
久保、堂安は次回は29歳、32歳とそれぞれキャリアのピーク、集大成的な大会と思うし、引き続き主力としてチームを牽引する存在として期待。特に久保は今回も不完全燃焼に終わっただけに。
それ以外だと今回の候補で最後に選外となった2人、佐野航大と佐藤龍之介が真っ先に思い浮かぶ。その他ザルツブルクで一定の実績を積んでいる北野颯太、後は今年のU17アジアカップ得点王&MVPの北原槙もクラブの先輩佐藤龍之介の様に4年後は候補になっている可能性はあるかなと。他にパリ世代だと斉藤光毅、松木玖生、LA世代は大関友翔など。ただ斉藤は昨秋のA代表デビュー戦であまり良いプレーが出来なかったのが少し気になっている。これは松木、大関もそうだが、もっとゴールに絡むプレーを期待。
- セカンドトップ/サイドFW:三笘薫、中村敬斗、鈴木唯人、塩貝健人、吉田湊海
今回の予想を色々考えるにあたり、パリ世代以降あまりウイングがいないなと。中村敬斗にしても今の代表では左ハーフがメインだが、本来はウイングではなくセカンドトップタイプ。若い世代のウイングで思い付くのはLA世代横山夢樹くらい。なので基本はセカンドトップタイプがメインになるかと思うが、縦突破出来るタイプもチームに入れておきたいという事で三笘を選ぶ。次回の年齢(33歳)と負傷の多さは気掛かりで、次回は37歳になっている伊東純也の方が4年後もバリバリ活躍している気もするのだが、今回負傷で出場を逃したリベンジに期待という事で。
それ以外はセカンドトップタイプがメイン。中村敬斗は今回の様な左ハーフだけでなく433なら左FWでも機能すると思うし、ゴールをもたらしてくれる存在として。それは塩貝も同様。また今回は不完全燃焼に終わった鈴木唯人も攻撃のコンダクターとしての期待。
と言う中で最後の1人は三笘同様に負傷で今大会を欠場した南野も頭を過ぎったのだが、若い世代という事で鹿島の吉田湊海を。中村、塩貝同様にセカンドトップタイプだが、今回塩貝や後藤が直近1シーズンの活躍で一気に代表入りした様に、最後に候補入りする可能性を考慮して。先に述べた元砂同様、鹿島でポジションを確保する必要はあるが。
CFは上田の実績が頭一つ抜けてるし、次回も31歳なので主力として期待。残すは1枠だが、今回選ばれた後藤かなと。今夏移籍したフライブルクでどれだけやれるかというのはあるが、高さや足元の柔らかさ、アシストも出来るプレーの幅の広さを踏まえてより重要な存在になっているのを期待したい。
候補を挙げると、やはり高さと強さを持つタイプという事で今回のメンバーである小川航基、また厳密にはセカンドトップタイプかもしれないが若くして渡欧した福田師王、神代慶人、新川志音など。
まとめ
<2030W杯26名予想メンバー>
GK:鈴木彩艶、早川友基、小久保玲央ブライアン
CB:冨安健洋、伊藤洋輝、板倉滉、鈴木淳之介、高井幸大、市原吏音
SB:菅原由勢、木吹翔太
中盤:佐野海舟、田中碧、藤田譲瑠チマ、石渡ネルソン
2列目:久保建英、堂安律、佐野航大、佐藤龍之介
セカンドトップ/サイドFW:三笘薫、中村敬斗、鈴木唯人、塩貝健人、吉田湊海
CF:上田綺世、後藤啓介
以下は予想するにあたって迷った/可能性を感じるという選手
GK:野澤大志ブランドン、ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾、荒木琉偉
CB:喜多壱也、永野修都
SB:望月ヘンリー海輝、関根大輝、元砂晏翔仁ウデンバ
中盤:鎌田大地、田中聡、宇野禅斗、小倉幸成、中島洋太朗
2列目:北野颯太、北原槙、斉藤光毅、松木玖生、大関友翔
セカンドトップ/サイドFW:伊東純也、横山夢樹
CF:小川航基、福田師王、神代慶人
終わりに
予想を終えて思うのは、次回は北中米W杯とは全く異なるスタイルでの戦いになるだろうなと。次期監督はU23代表大岩氏に決まったが、先ほど述べた様にウイングタイプがあまりいないのを踏まえ、同氏が率いたパリ世代、LA世代の様に、高い技術を持った中盤を軸に、サイドにこだわらず縦に早いサッカーを志向するのではないかと。3バックではなく4バックがメインになりそうだし、状況に応じて中村敬斗らの突破力を活かす3トップか、上田や後藤の1トップの後ろに久保や堂安を置く、あるいは上田&塩貝といった2トップ、色々オプションはありそう。
結果的には北中米大会のメンバーが17名残った。恐らく東京五輪世代にとっては最後の大会になるかと思うが、彼らの集大成となる事を期待しつつ、今回若くして選ばれた塩貝や後藤は2度目のW杯として主力としての活躍を期待したい。今回の鈴木淳之介がそうだった様に、これから4年で今は全くノーマークの選手が台頭する事も願いつつ。