J1第12節 横浜M×名古屋(日産)


 ACLを挟み4/10以来のマリノス戦、ホームだと4/2以来。この間色々な試合を観に行ったのもあるし、DAZNACLを視ていたのもあってそれほど間隔が空いた気がしない。このGWだけでもこれで4試合目。色々あって前半10分頃に着いたのだが、15時開始とは言え昼を食べてなかったので東ゲートのキッチンカーで調達。

ローストラム丼

ここは以前も買った記憶。ここ数年マリノスはスタグルを強化していて店舗も多くなったが、前回食べた西ゲートのジャークチキンライスといい、結局2~3店の中からローテーションで選んでる気がする。上記メニューで分かる様に、個人的には麺類より丼物が好み。麺類でもメインスタンドホーム寄りの1階コンコースにあるとんぱた亭のラーメン(家系)は年1で食べたくなるけど。

 という中での試合だったが、名古屋の監督は長谷川健太氏なので展開はある程度読んでいた面はあった。マリノスがボールを支配し、名古屋はカウンターでチャンスを伺うんだろうなと。実際そうだったのだが、マリノスは押し込むというよりはチャンスは単発だったかな。ベトナムから帰って1週間足らずというのもあるだろうし、毎試合メンバーをある程度替えて臨んでいる面もあると思うが、今日の前線はマルコス、エウベル、A・ロペス、レオ・セアラとブラジル人4人並べていたのは個の力で押し切って勝点3という意図を感じさせた。
 ただ先制は名古屋で、前半の終わり頃にCKから中谷のヘッドが決まった。CKを蹴ったのはマテウスなのだが、名古屋の攻撃=ほぼマテウスなのだが、それでも抑えられない、特にセットプレーでの高精度の左足は脅威だった。後半も開始早々に右サイドからのクロスが流れてポスト直撃し、その後CKから再びアシスト、と思いきやこれはVARによりノーゴール判定。その後はバーにかすったFKもあったし、この選手が右サイドでボールを持てば何かが起こる、特に(マリノスから見て)左サイドでCKを得た時はスタンドからも何とも言えないざわめきが聞こえるほどだった。左足一本で全てを可能にするようなプレーはかつてのウルグアイレコバを思い起こさせた。この選手も実はマリノスにいたのだが、2018~今日に至るまであまりに選手の入れ替わりが激し過ぎて、在籍はいつだったかと調べないと分からなかった苦笑 正確には2019年の後半のみ在籍してたのだが、どうもエリキと混同してしまう。(エリキは19年後半~20年に在籍)

 そんな試合だったが、マリノスは後半の15分頃に追い付いて、その後は一進一退でこれは引分けも有り得るかなと思い始めた後半40分頃に左サイド斜め45度からのシュートをランゲラクが弾いた先にA・ロペスが押し込んで逆転。その後も名古屋の攻撃を凌いで2-1で勝利。色々メンバーを替えつつ100%の内容では無い中でしっかり勝点3を取れたのは大きい。

 ハーフタイム、試合後には別で観ていた友人とも会い、実家に旅行土産を渡して帰宅。

J2第14節 横浜FC×熊本(三ツ沢)


 岡山で試合を観てから中2日で次の試合。今日は未踏の栃木カンセキ、藤枝でも試合があり迷ったが、旅行から帰ったばかりだし近場でのんびりということで三ツ沢へ。天気も良く昼の横浜駅周辺はかなりの人出だった。

 横浜FCは現在無敗でJ2首位ということだが、今日は前節から8枚替え。スタメンには六反、和田、渡邉、伊藤と元マリノスが4人。特に渡邉、伊藤の新旧アタッカーコンビは所属は被っていないが、どちらもエリア外からミドルを叩き込める優れた身体能力が印象深い。一方で熊本は何と前節と全く同じスタメンという対照的な構成だった。
 そんな中での試合だったが熊本が大木監督らしいパスを繋いで連動するサッカーだったのに対して、横浜FCは今日のスタメンの連携を確認するのに前半45分使ってしまった感があった。個々では局面を打開するテクニックやドリブルを見せた松浦、相手に寄せられても動じないカズマ、翔さんのポストプレーなどはあったが、ボールを相手ゴール前に運ぶのに精一杯というか。前半はスコアレス。
 後半は15分過ぎに横浜FCは3枚替え。小川、長谷川らを入れてようやく攻撃のスイッチが入った。小川は今季絶好調なのでそれを観に行った面もあるのだが、今日はあまりチャンスに絡めなかったな。観ていて気になったのは味方からのロングボールに対して頭や足で収められなかったこと。ボールに触れられず被るシーンも多々あった。スタメンのベテラン2人はしっかりそれが出来ている中で、こういう細かい所でまだ粗削りな部分はあるなと。先に述べた様にエリア外からミドルを決められるCFはそれだけでロマンを感じてしまうし、頭、足どこでも点を取れる万能性は和製レヴァンドフスキになって欲しいと思っているのだが。
 横浜FCは選手交代によって何度かチャンスを作れる様になったのだが、途中から選手の配置に目が入ってしまった。メディアで発表される基本布陣は右から和田、岩武、中塩の3バックなのだが、GKからビルドアップする時は中盤の手塚が最終ラインに入って岩武と2バックを構成することが多く、途中からどういう決め事なのか気になってしまった。手塚はレフティのパサーというか司令塔タイプで最終ラインに入っているのがあまりに意外だったんで。守備時は上記基本布陣の3バック+両サイドで5バック気味に守る場面もあったし、この辺りはやはり四方田監督が去年までコーチをしていた札幌のミシャの影響が見受けられた。
 横浜FCが押し戻したとは言え、熊本も開始から変わらないサッカーで何度もシュートチャンスを作っていた。特に右サイドから何本もシュートがあったが全てGK正面。そんなこんなでこのまま0-0で終わりかなと思い始めた最中に熊本がゴール。その直後に横浜FCにも決定機があったがこれは外れて直後に試合終了。
 熊本は今季J2に昇格したクラブとは思えないサッカーのクォリティだった。そこはやはりこれまで甲府でのJ1昇格や代表コーチなど歴任した大木氏の力が大きいんだろうな。終了の笛が鳴った瞬間、ベンチの選手やスタッフによって大木さんを囲む様に輪が出来たのは印象的だった。対する横浜FCはここまで3連続引分けの後の今季初黒星。J2もまだ1/3が終わったばかりだし、去年序盤に絶好調だった新潟が最終的にどうだったかを考えると、これからまだ色々ありそう。

 ここ最近三ツ沢帰りはバスだったが、今日は久々に横浜まで歩いた。

三ツ沢帰りの坂道

 幹線道路沿いでは無く裏道を使うのだが、この途中にある↑のスポットはいかにも坂の多い横浜を表していて好きな景色の1つ。

J2第13節 岡山×東京V(シティライト)


■旅行2日目
 2日目はまず岡山に向かった。2年前の予定では岡山の試合は19時開始だったので、呉や尾道などを巡る予定だったが、今回は13時開始なので朝に移動。岡山と言えばこれ。

桃太郎像

この話の原形とも言われる、古代の吉備国を平定した吉備津彦命に縁のある神社を巡る。まずは吉備津神社へ。

本殿
廻廊

 続いて吉備津彦神社

吉備津彦神社・本殿

 ここではボランティアの解説員がいて由緒や境内の建築物について色々教えてくれた。こうしてまた岡山駅に戻り、昼を食べた頃には12時を過ぎ、バスでスタジアムへ。直前に着いたせいもあったが、メインスタンドの入場口はかなり並んでおり、席に着いたのは開始数分経ってから。検温→消毒→荷物チェック→チケット確認という一連の流れが少しもたついていた感はあった。まぁ親子連れも多かったのでそこは仕方ない面もあったと思うけど。

■試合
 この試合のチケットはメインスタンドアウェイ寄りの自由席。自由席なんてコロナ禍以降初めてかもしれない。このスタジアムも昨日書いた様に最近の陸スタの傾向を反映してメインスタンド全体が屋根で覆われており、また傾斜もあるので上部からだとピッチを俯瞰出来る。
 岡山は色々な記事やSNS上でのサポの反応を見る限り今年の昇格を本気で狙いに来ている印象だが、ここまでは勝ち切れず引分けが多く、昇格PO圏前後の順位。対するヴェルディも上位に付けていて昇格を狙える位置にあり、いわば上位対決なのだが、それに相応しい内容だった。岡山は観てみると意外にピッチを大きく使う展開が多いというか、ムークやデュークら外国人選手の特長を活かしたサッカーだった。特にムークは中盤の下がり目から逆サイドに走り込む味方(主に右SB河野)に通すロングパスが多く、豪州の選手によくいるBox to Box型のMFという印象。ボール支配するヴェルディに対して岡山がこうした大きな展開でチャンスを作るという前半だった。
 後半も同じ展開だったが、開始早々に左サイドで粘ってムークに繋ぎ、クロスをファーサイドに詰めた田中が押し込んで岡山が先制、その数分後には右SB河野への展開からクロス→中央で構えたデュークのヘッドで追加点。特に2点目は岡山の意図する攻撃がよく表れていたと思う。ただ決して単調ではなく、中盤の河井が司令塔として攻撃に変化を付けていたのも印象深い。
 0-2とされたヴェルディは反撃に出て、後半の後半は岡山を押し込む展開が続いた。ヴェルディというとパスサッカーかつ綺麗な形に拘る印象もあったのだが、この時間帯は相手を押し込む凄味を感じた。クロスを跳ね返されてもまた拾って何度も攻撃を繰り返す様は迫力があり、今季ここまで好調な理由が分かった気がした。選手としては途中出場のバスケスバイロン(今このチームにいるのを知った)はゴールだけでなく右サイドを何度も突破し、相手の脅威になっていたかな。途中負傷者への対応もあってATは9分もあったが、最後は岡山が凌いで2-1勝利。

 ホームチームの勝利となった訳だが、観ていて前日の試合よりもスタンドのプレーに対する反応が早く、またその回数も多い印象。メインスタンドのアウェイ側でも結構席は埋まってユニ率も高かったし、そこはJリーグ歴の長さの違いだろうか。これまで札幌や仙台、大分、新潟、松本といった地方クラブが盛り上がる勢いそのままにJ1昇格してきたが、それに似た印象を受けた。ただJ2のレベル向上や資金(資本)力のある企業の参画で、勢いだけでは勝ち上がれない厳しさも年々増しているように思う。今日観た限りでは、昇格には日本人選手の底上げが必要かなとは思ったが、もしJ1に上がれば関西圏や広島から多くのアウェイサポが来るだろうし、また違う景色が見られるのではないかと思う。関東からも(自分を含め)初昇格クラブのアウェイ戦に行きたい(そして岡山観光したい)人は多いはず。そんなことを思いつつスタジアムを出て、帰りは歩いて岡山駅まで。もう夕方だったので駅前にあるシティミュージアムを観た後はホテルにチェックインして2日目が終了。

■3日目
 最終日はレンタカーで岡山近辺を巡り、鷲羽山で瀬戸内を眺め、

鷲羽山から望む瀬戸大橋

続いて今度は山側へ行って鬼ノ城という古代の山城に向かい

鬼ノ城遠景
鬼ノ城から望む総社平野

帰宅。やっぱ瀬戸内の島が連なる光景はこちら(関東)には無いもので、見入ってしまう。次に来るのはJ1の岡山遠征か、あるいは広島の新スタジアム行か。

J2第13節 山口×栃木(維新みらいふ)


■2年越しの山陽行
 毎年GWと夏は未踏スタジアムを制覇する為の重要な時期だが、2年前、2020年のGWは5/2維新みらいふ、5/3シティライトという絶妙な日程で2月には旅を予約していたのだが、その後のコロナ禍でJは中断、旅行も全てキャンセルとなった。あれから2年、今季の日程を見ると、4/30山口vs栃木、5/1岡山vs東京Vと2年前を思い起こさせる日程。これはもう行くしか無いということで2年越しの山陽行を決めた。言わばリベンジ旅なので、宿も2年前に泣く泣くキャンセルしたホテルを再予約。

 初日はまず山口に飛んだのだが、横浜のやや南寄りを飛んだので首都圏のスタジアムがよく見えた。

日産スタジアム

これ以外にも等々力、新国立、味スタ、相模原ギオン、そして恐らく町田のギオンも。その後も岐阜の長良川なども見えて、飛行ルートからして亀岡のサンガスタジアムも見えそうだったが関西は雲が掛かっていて見えず。そんなこんなで9時過ぎに山口宇部空港に到着。空港から新山口まではバス、そこから電車で山口駅まで行ってレンタサイクルで観光。

瑠璃光寺五重塔

この1週間ずっと天気予報をチェックしていて日替わりで雨、晴れ、曇りと予報が変わってどうなることかと思ったが、快晴に恵まれた。山口は緑が多い街だったが、新緑と空の青がよく映えていた。
この瑠璃光寺や山口大神宮等を巡りつつ13時過ぎに山口駅を出て2駅先の矢原駅で下車し、徒歩10分足らずでスタジアム到着。

■試合
 こういった未踏スタジアムに行く時は大概メインスタンドのアウェイ側で観ている。その理由としてはまず天気が読めないので屋根の設置率が高いメインスタンドへ、というのとアウェイ側は比較的まったり観れるので自分の様な立場の人間には丁度良いというのもある。古い陸スタはスタンド中央の放送席やVIP席のみ申し訳程度に屋根があるという感じだが、最近は他に町田、水戸などもそうだがメイン全体に屋根を掛けている所が多い。

メインスタンド

 この試合を見る前に気付いたのだが、実はレノファを見るのは(ホーム、アウェイに関わらず)初めてだった。監督の名塚氏は現役時代のベルマーレ、そしてファルカン時代に代表だったイメージが強い。ファルカン時代のある試合で背番号が井原3、名塚4という試合があって、4は井原だろと子供心に憤ったこともあった笑。対する栃木の時崎監督もベルマーレの印象があり、調べると98年だけ2人は共にベルマーレに所属していた。
 試合は両チーム共にあまり連動性は無く蹴り合うシーンが多く、その中で栃木の前線からの守備の出足が早いなという展開。午前中自転車で色々回っていた疲れが来て正直意識が飛ぶ瞬間もあったが、山口はサイド起点に何度かチャンスがあった。
 後半は試合が動き、10分過ぎにオーバーラップしていた左SB橋本が決めて山口が先制。経歴を見たらこの選手は横浜FCユース出身で今年慶大を卒業して正式加入らしい(2年前から特別指定で試合には出場していた)。wikipediaには出身高も記載されていたが、これを見る限り学業も優秀なんだろうな。
 このまま試合が終わるかと思ったが、栃木はAT突入直後に途中出場の矢野貴章が決めて追い付いた。この前にも1本良いシュートがあったし、この選手は昔は不器用ながら右サイドをスピードに乗って突破していく印象だったが、年々上手く、器用になっている気がする。その意味で鈴木隆行に似た印象。よくベテラン選手が「この歳になっても成長」とコメントすることがあるが、今日の矢野を見ると納得だわ。
 実は試合はこれで終わらず、AT6分が終わろうとする中で高木大輔が決めて山口が勝ち越し、そのまま試合終了。山口の勝利。今日は自分の見ていた隣のブロックに結構熱心に応援している若い母子連れグループがいたのだが、終了後に選手が挨拶に来ると子供達が「パパー!」と手を振り出した笑。関係者席だったらしい。

■試合後
 試合後は大歳駅から電車に乗り、新山口から新幹線で広島へ。2年前と同じ宿(当時は広島観光も予定していた)ということで向かったのだが、今回はついでに広島の新スタジアム建設現場も見学。

新スタジアム建設現場
壁面の案内掲示と背後に見える広島城

 ここは市電やバス、アストラムラインの駅から徒歩圏内かつ繁華街にも近いので、万単位の人が来ても試合後は上手く分散するだろうなと思う。オープンは24年だが楽しみでならない。見学後はここに来たからには、ということでお好み焼きを食し、初日が終了。

J2第10節 大宮×千葉(NACK5)


 前回書いた様に、今週からマリノスはACLで海外なので来月頭までは行きたい試合に行く方針。とは言え今日はあまり近隣で試合が無く、J以外にもJFLの東京武蔵野、新宿のホームゲームがあったので少し考えたが(JFLは観戦経験無かったのでちょっと興味有り)、最終的にナクスタに行くことにした。大宮は未だ勝利無く現在J2最下位ながら、今週Jの副理事長を退任した原氏がフロント入りした最初の試合。思えば前回のナクスタ(去年5月)は監督解任直後で佐々木則夫氏が暫定監督として初めて指揮を執った試合だった。そして相手は前回、今回共に千葉。
barcaw.hatenablog.com
これも何かの巡り合わせか。

 今日は大宮駅から東武に乗り換えて大宮公園駅から向かった。

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大宮公園駅

ここもずっと古い駅舎だったが数年前に改築されて綺麗になった。この駅を使うのは大宮駅より徒歩の距離が短くなるのと駅前にスーパーやコンビニがあって買物にも困らないというのが大きい。久々にこの駅から歩いたら近くに二郎系ラーメン屋が出来ていてかなりの行列だった。数年来ないだけで色々変わるものだな。

 今日の席は↑の写真の通り、前回と同じメインアウェイ寄り。こういう観戦ではバックかメインの上層で俯瞰しながら観たいのだが、ナクスタは敷地の関係でバクスタが狭く、それよりは多少高い位置から見えるメインにしている。
 試合は開始から大宮の出足が早く、早々にFW河田が千葉の最終ライン鈴木からボールを奪い、そのまま1対1を決めて先制。その後も単発で攻めるシーンはあったが、全体的には千葉が押していたかな。大宮は前半時点で残り15分みたいな戦い方で、全員自陣で構えて相手の攻撃を撥ね返す一方そこから攻撃に繋げられず耐える時間が長かった。
 千葉は福満が(前半は自分の席に近い位置だったのもあるだろうが)右サイドを上下動して攻守に絡んでいたのが印象深い。トップのデ・レオンソは長身のポストプレーヤーで、2列目から見木と高木が飛び込むという形なのかなと思ったが、トップ下的な位置からボールタッチが多かった見木はともかく高木は存在感が希薄だった。この点まだ前線のコンビネーションは出来てないということだろうか。
 後半はより千葉が押し込むようになり、特に後半から入った左サイドの末吉の積極性は印象に残っている。そんな中で後半半ば過ぎに大宮がカウンターから河田が1人で持ち込んで追加点。大宮としては理想的だったが、千葉としてはこのカウンターで潰せるポイントを2つ位かわされてゴール前に抜け出されたという意味で痛恨だったな。
 その後は大宮が単発でチャンスは作るものの千葉が押し込む展開は変わらず。そんな中で途中から入った櫻川ソロモンは初めて観たが、この年代(2001年生まれの20歳)の選手は長身でもまだ線が細かったりする中で、190cmかつ胸板が厚く、何というか「デカい」、「強そう」という印象を持った。この年齢でこれだけの体格の選手はなかなかいない。今日は終盤の放り込みのターゲットがメインだったが、得てしてこの手の身体能力の高い若手FWはこういう役割に限定されてしまって点取り屋としての「形」が曖昧になってしまう懸念もある。結局FWとしてゴールを量産するには頭でも裏抜けでもエリア内でのワンタッチでも、自分の得意な「形」を持っていることが重要なので。10代から怪物と言われたFWがあまり大成しないのはこういう点にあるのではと思っているのだが。
 それはともかくAT6分を凌いで大宮がリーグ戦初勝利。この勝点3は大きいとは思うけど、今日の内容を残り約30試合続けるのはキツいよなぁ、とも思う。点を取った後、良い形で攻めるシーンが単発とは言え何度かあったが、それを増やす、継続させるのが残留への道なんだろうな。

 帰りは参道を経由して大宮駅まで歩いた。今日駅からスタジアムへ向かう途中、大宮公園内には埼玉県立歴史と民俗の博物館なる施設があることを知ったのだが、次回来る時は余裕を持ってこちらにも寄ってみたい。

J1第8節 鹿島×横浜M(カシマ)


 昨日は熊谷、今日は鹿嶋と連続で北関東への遠出。元々この試合は日曜だしDAZNだなと思っていたのだが、月曜の休みが取れたのと、昨日書いた様に埼玉ワイルドナイツは地域的にJで言う鹿島に似た側面もあり、連続して観ることで見えてくるものあるかなと。

 こういった遠征では観戦だけでなく試合前にどこか寄ったり観光とセットで予定を組むが、今回は往復直行バス利用で寄り道無し。鹿島神宮は去年行ったし、出来れば鹿島神宮、千葉の香取神宮と並ぶ東国三社の1つ息栖神社に行ってみたかったが、鹿嶋市に隣接する神栖市とは言えスタジアムから10km以上離れ、バスもなかなか無い場所なので断念。東京駅からの直行バスは、13時頃(開始2時間前)に着く便は既に埋まっており、その1本前に乗車し12:25頃に到着。着くと鹿嶋はまだ桜が少し葉が出てきた程度で十分見頃だった。

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スタジアムと桜
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桜並木

 試合まで2時間以上あったがスタジアム内外は結構な人出で、昼時なのもあってスタグルはどこも長蛇の列。

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コンコース

今回は以前食べて美味かったトマトモツ煮とハム焼き串をば。

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トマトモツ煮

 その後はスタジアム内にあるミュージアムも見学して試合開始。この2時間でスタジアム内を歩き回って開始時点でかなり足に疲労が(苦笑)

 マリノスは水曜にアウェイ広島戦で敗れた後の連続アウェイ戦。この後ACLなので、そのまま成田経由でベトナムに直行かな。前半は拮抗した展開で決定機は鹿島に幾つかという内容。鹿島のFW上田綺世と鈴木優磨はどちらもマリノス戦でよく点を取るが、1トップやウイングを置いた3トップが主流の今の時代に2トップは珍しい。見ると、鈴木がサイドや下がり目の位置など広範囲に動いて上田はそれよりやや前寄りに位置する組み合わせだった。前半にGKからのキックがそのまま流れて上田が高丘と1対1というシーンはあったが、全体的には2人をよく抑えていたかな。ただこの上田の決定機然りで畠中はロングボールに被ってバウンドさせて相手に渡してしまうシーンがこれまでにも幾つかあるのが気になるところ。角田は繋ぎの面では改善の余地有りだが、先週もFC東京戦でディエゴ・オリヴェイラを上手く封じた様に、動きを予測してのカバーリングが上手い選手だなと。
 CBと言えば鹿島の三竿は今このポジションなんだな。2トップで中盤は4枚というチーム事情や、高さや強さ、繋げる技術を活かすためなのかもしれないが、本来は中盤3枚の一角で活きる選手だと思う。それこそ代表もこの構成が基本になったがレギュラー3人とそれ以外で全くサッカーが変わる中で、遠藤や守田と同じ役割をこなせる希少なタレント、つまり代表復帰も十分有り得ると思っていたのだが。3センターで活きるタレントがCBに、というのはかつての谷口博之を思い出したりもした。
 後半は仲川→エウベルにしたことで左サイドが活性化され、マリノスが押し込む時間が増えていった。鹿島ゴールに近付くシーンは増えるも決定機とまではいかず、このままスコアレスか、と思い始めた後半35分過ぎにCKからA・ロペスが合わせて先制。その後は先制した後のマリノスが得意とする、相手をいなしながらカウンターでチャンスを伺う展開となり、終了間際には西村のヘッドとOG(三竿)で3-0の完勝。

 ここで勝つのは2012年以来10年振りらしい。個人的にも2004(●1-3)、2015(●0-2)、2021(●3-5)に続く遠征4試合目にして初勝利。ホーム戦を含めて過去観た鹿島戦でもベストな内容だったと思う。

 試合後は東京駅行きの直行バス乗り場に向かったが、よくこれだけのバスや車が来ているものだなと。車はつくばや土浦など近隣自治体のナンバーが多かったが、東京駅行きのバスは15台以上。

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スタジアム西の高速バス乗り場/駐車場

 鹿島もチームや自治体含め将来に向けて課題はあるのだろうけど、全国に鹿島アントラーズ鹿嶋市の名を知らしめて、毎試合こうして多くの人を首都圏から呼び寄せているのはこの30年の努力の結果だと思う。その点で昨日見たラグビーにその覚悟はあるのか疑問に感じている点もあるのだが、ここではこれ以上言うまい。

 鹿嶋行恒例?のスタジアムを出るまでや千葉付近の渋滞で50分遅れとなったが、20:20頃に東京駅に到着。マリノスはこれからACLベトナムだし、今後1ヶ月は近隣で行きたい試合あれば行くスタンスで。

熊谷行(初ラグビー観戦)

 今日は熊谷にて人生初のラグビー観戦。元々ラグビーについてはTVのスポーツニュースや一般紙のスポーツ欄で知る程度で、自分が子供の頃は神戸製鋼が強かった、代表はNZが強い、ぐらいの認識。大学の早明戦も野球の早慶戦高校サッカー高校野球と同じ学生スポーツの風物詩的にスポーツニュースで見ていた程度なのだが、2015年W杯の後、自国開催を控えて試合よりもその歴史的背景や制度、各国リーグ、代表の状況に興味が湧いて、そのサッカーと似ている様で違う、違う様で似ているのが、あたかもパラレルワールドを見る様で面白いなと。2019W杯もスタジアムでは観戦しなかったが、一度横浜で試合後のアイルランドサポと電車で遭遇して、2002年に同じく横浜に同国の人々がやって来たのを思い出したり、TVで見ると、各国サポのチャントあり、ブーイングありの雰囲気が日本で言われるところのラグビーとは大分違うのも感じた(そして親近感)。
 そんな感じでどこか教条主義的な日本のラグビーには距離を置きつつ、W杯会場でもあった熊谷ラグビー場は前々から行ってみたかった。前置き長くなったが、5月でシーズンが終わる中で日程を調べたら今日しか行けなさそうだったので2012年天皇杯レッズvsマリノス以来の熊谷行決定。

 熊谷へは新幹線も通っているが、それではあまりに普通で面白くないので色々マップを眺めていると、近隣の利根川には今も渡しがあるのを知った。ということで今日は朝に家を出て宇都宮線久喜駅から東武に乗り換え、川俣駅からバスで赤岩渡船場まで。

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赤岩渡船場
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利根川

ここは県道扱いなので無料で乗船出来る。利根川を渡った後は河川敷から熊谷駅行きのバス停があり、それに乗って途中下車して徒歩5分程で現地着。ここまでJR、東武、バス、船と複雑なルートだったがどの乗り換えも10分程度で最長でも20分(川俣駅からのバスを降りてから乗船するまでの時間)と実にスムーズだった。
 
 こうして熊谷スポーツ公園内に着くと、まず今日のホームチーム、埼玉ワイルドナイツの施設がお出迎え。

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練習グランド&クラブハウス
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宿泊施設(1階はグッズショップ)

 練習グランドを挟んでこれだけの施設が並んでいる。埼玉県ラグビー協会の施設も兼ねている様だが、他に医療施設もある。サッカーだと宿泊施設まで備えた場所はJクラブ単独では聞いたこと無いし、福島のJヴィレッジや堺のJグリーン等クラブの枠を越えた施設ぐらいかな。こうした取り組みを含め、このワイルドナイツというチームはサッカー界で言うところのかつてのヴェルディ読売クラブ)と鹿島を合わせた様な存在に見える。早くからプロクラブを志向してハード、ソフトの整備を進めてリーグ内の強豪に上り詰めた点、地理的には都心では無く関東近郊を本拠とする点に於いて。チーム名に熊谷ではなく埼玉を冠したのはその両面性のバランスを取った折衷の様にも思えるが、中途半端に埼玉を名乗るなら「熊谷」を冠して鹿島の様にブランド化すれば良かったのに、とも思う。練習ピッチ脇には熊谷市内の小学校の子供達が描いた幟が掲出されていて、公園内や市内幹線道路沿いにはチームのバナーが飾られていたり、自治体の支援もあるようだし。
 
 そんなこんなでスタジアムに着いたのは開始1時間半前の13時頃だったが、丁度ゲートに着いた時に入場開始。普段Jだと(最近は直前に着くことが多いが)、開門は2時間~2時間半前というのが染みついてたので意外だった。

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スタジアム全景

 スタジアムの構造としては1つだけスタンドが独立した構造で三ツ沢に似ている。というか背もたれ、カップホルダー付の座席等、今三ツ沢を建てたらこうなるんだろうなというデザインというか。ただ独立スタンドはバクスタなのが三ツ沢とは逆。

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アウェイ側インゴール裏

 その他目を引いたのはアウェイ側インゴール裏(この様な表現が適切かはさておき)に↑のテラス/ラウンジ席があったこと。これはゴール裏応援文化のあるサッカーだと出てこない発想だよなぁ。海外のラグビースタジアムを見ても、ナショナルスタジアムは別として、クラブだとスタンドはメイン、バックのみ(要は福岡のベススタの様な構造)という所もある。今日の観客の入りを見ても、バクスタの中央とメインのホーム寄りに多かったが、両インゴール裏はあまり人がいなかった。メイン、バックが空いてるのにインゴール裏にわざわざ席を取る動機がなかなか見出しにくいという背景はあるのだろうし、サッカーで言うところのゴール裏エリアはそうした収益面のメリットもあるのかなと思った。

 再入場も可能なのでメインスタンド方面の店舗も覗きつつ昼食を調達し(近隣の群馬県太田市弁当屋で唐揚げ丼が美味かった)、試合開始。再入場方法など不明点はスタンドやコンコースにいるボランティア?スタッフの人に聞くとすぐに案内してくれた。

 ようやく観戦記になるが、正直ラグビーは細かいルールまで把握してないので、あまり語れることは無いのだが、試合中もスタジアムDJや解説者の会話が場内に流れるのは驚いた。特にファールがあった時にその理由を伝えてくれるので助かった。ラグビーのファールは、パッと見て分かりにくいものが多く、主審の笛が鳴った後に「今の反則の理由は何か」と考えることが多いので。一方でこういった場内DJが流れるのを含めての観戦スタイルなのだろうし、今のコロナ禍が終息しても場内の雰囲気はさほど変わらないのかなとも感じた。サッカーの場合、やはり試合中のチャントが響いてこそと思うし、今はそれとは違う別世界と自分では思っているが、ラグビーはその点あまり違いは無いのかなと。
 試合そのものはワイルドナイツが前半シャイニングアークスに0-10でリードされるも、どの球技でも強いチームは試合時間トータルで力の配分を計算して結果を出すよなと思っていたのだが、やはり後半開始から選手交代含めてギアを上げて一気に逆転。ただSアークスも特に15番のフォラウが個人技でチャンスメイクして追いすがったので接戦になった。ラグビーに関してワールドクラスとそれ以外の違いがまだよく分かっていない面がある(サッカーならテクニック、フィジカル、メンタル等から選手のレベルをある程度推し量れる)のだが、このフォラウという選手は長身かつフィジカル、スピードを備え「違い」を作れる選手なんだなというのが一目瞭然だった。調べたら豪州で色々あってほぼ代表含むキャリアは断たれた結果、今日本でプレーしている選手とのことだったが。
 その他観ていて面白かったのは、ワイドに展開して攻める際に、両チーム共に斜めに走る動きを意識していた点。守る側からすれば当然ながら正面より斜めに来られる方が捕まえにくいし、サッカーでもマークを外したりDF裏に抜ける動きでこうした斜めの動きが重視されたりするので、そうした共通点を感じるのも楽しかった。
 接戦と書いたが、終盤にSアークスが同点に追い付くも、ワイルドナイツがその直後に突き放すトライを取ったのはさすがだった。球技を問わず強いチームは取りたい時に点を取れるものだなと。31-24でワイルドナイツの勝利。

 SNSを見ていると試合の雰囲気作りという点においてホームチーム寄りの運営or(日本で信じられているラグビーらしさという意味での)両チーム公平に、という議論があるようだが、まだ日本ではクラブチームにそこまで帰属意識だったり入れ込む人が多くはなく、ラグビーそのものが好きという人に支えられている故に起こっている議論という気もしている。例えばワイルドナイツもこの熊谷で10年20年活動していけばいずれ「物心付いたときからこのチームを観てました」という世代が現れて、スタンドの空気も変わるかもしれない。
 ただ今日のスタジアムを見て思ったのは、来てる人は総じて善男善女だなと。皆恐らく一定の教育水準で良識を備えた好人物なのだろうけど、社会は必ずしもそうでは無い。Jや代表戦のゴール裏にいけば、サッカー好きという以外に全く価値観や会話が合わなさそうな連中も(一部ではあるが)いたりするが、それを含めて試合の90分だけはそのチームを応援する空気が作られて、そして試合後は皆それぞれのコミュニティに戻っていく。そのダイナミズムに親和性を覚えてしまう自分としては物足りなさを感じたが、それはそれでラグビーの独自性でもあるのだろう。

 試合後はすぐにスタジアムを出て熊谷駅行きのシャトルバスに乗り、帰りは新幹線で帰宅。