J1第32節 横浜M×札幌(日産)


 4/24横浜FC戦以来の日産スタジアム。あれから半年が経ったがやはり行き慣れた場所故かそれほど間隔が空いた気はしなかった。まぁ在宅勤務メインとなり、毎日自宅とその周辺で過ごす事が多くなって季節の移ろいを感じる機会も減り、時が経つのも早く感じられる、というのもあるかもしれない。

 小机から西ゲート方面に向かうと、ワクチン接種・陰性証明チケブース前はスーツ姿や報道カメラの人だかりで何かと思ったら、大臣だか政治家が視察に来ていたようで村井チェアマンと思しき人が説明しているのが見えた(試合後に確認したところやはり経済再生担当大臣が来ていたらしい)。まぁJに関して言えばいつ声出しが解禁されるかどうかだよなぁ。今季中は厳しいとは思うが、来年1~2月に季節要因で感染者がまた増加傾向なら様子見、春になって落ち着いても経過措置で○ヶ月様子見・・・となりそうな気もしていて、それなら結局感染の実態より決断の問題になるよなと。

 そんなこんなで試合が始まったのだが、前半は札幌が押し込んでマリノスが攻める機会は単発に終わる45分だった。ミシャサッカーも日本に到来して10年以上経ってその対策も進んでいるとは思うが、長短のパスで相手を揺さぶりつつサイド起点に相手ゴールに迫るサッカーは健在だった。今の札幌には福森など正確なロングパスを蹴れる人材がいるのも大きいかもしれない。何度かマリノスゴール前まで攻め込みつつ、CKから菅がエリア角45度からミドルを決めて札幌が先制した。あまりに見事な左足ミドルだったので最初福森かと思ったのだが、菅もああいうシュートを持ってるのを知った。

 後半も半ば過ぎまで同じ様な展開だったが、選手交代が流れに影響を与えたかと思う。特に前線は、マリノスは天野、エウベル、杉本、水沼、札幌は交代によって前線はジェイ、ドゥグラス・オリベイラ、トゥチッチになったのだが、札幌はこれによって前からのプレスがあまり機能しなくなってマリノスがGKから展開しやすい状況になった。3人とも個々の能力は高いが、それが連動しない故にマリノス守備陣が受ける圧力は前半よりむしろ減るという展開。そんな展開の中で84分に杉本のヘッド、88分に前田が押し込んで逆転。AT6分も危なげなく凌いで2-1で逆転勝ち。

 感想としては、川崎も似たような展開(前半微妙→後半覚醒で逆転)で勝点を積んでいるだけにマリノスも、というか競い合う相手がいるからこそこういう試合が生まれるんだなという印象。ただマリノスの場合、過密日程故の選手のやり繰りという問題に直面した川崎と異なり、マスカットになってから試合を重ねる毎に少しずつ内容が落ちている感は否めない。今はモンバエルツ~ポステコグルーで築いたベースで勝ちを拾っているが、湘南戦、今日とGKからの組み立てを相手にマークされて前に運べないシーンが目立ち、今日はむしろ札幌の詰めの甘さに救われた試合だった。途中就任の難しさはあると思うが、カップ戦に全て敗退して日程には余裕があり、主力は代表Aマッチ期間でも離脱せず、という状況で自分の色を出す時間はそれなりにある中でこの有様だと、あまり先は長くないかなというのが率直な所。

 まぁ何れにせよ久々日産スタジアムでサッカーが観れたのは何より。
 

カタールW杯最終予選 日本×豪州(埼スタ)


 かなり久々のA代表戦観戦。最近はチケ取りに参戦する事も稀でTV観戦が当たり前になっていたのだが、1週間ほど前に友人から誘いがあって行くことになった。その後のサウジ戦の結果で余計に現地に行かなければという思いが増したな。
 久々の代表戦と書いたが前回は丁度4年前、17年10月のハイチ戦だった。4年置きにW杯が開催されるサッカー界においては「一昔前」と言うに等しい。当時はリオ世代がようやく代表に定着し始めた時期だったが試合に絡んでるのは井手口、浅野くらいで、他に例えば遠藤航は招集されてもあまり出番が無いメンバーの1人だった。それが今や不可欠な主力になってるんだから、やはり4年という月日の長さを感じる。

 先日の湘南戦同様、今回は赤羽の3rdオフィスで仕事してから余裕を持って埼スタへ、と思ってたら仕事が長引いて結局着いたのは前半5分頃になってしまった。だが席に着いた直後に田中碧の先制点が決まった。今日のスタメンを見て中盤3枚か田中碧トップ下なのか分からなかったがやはり中盤3人で前は右伊東、左南野に中央大迫という構成。急造感はあって特に前の連携はあまりスムーズでは無く、故に前半の半ば以降は豪州にボールを持たれる時間が増えていったが、やることがシンプルに整理された印象はあった。中盤が相手の攻撃をブロックしつつ前にも飛び出し、両サイド、特に右の伊東を走らせるという動き。遠藤、守田は守備専のイメージが強いが、実際は機を見て前に飛び出し点も取れる中盤の万能型。また田中と守田は川崎で去年同じ様な役割をこなしていたのも特に連携面で大きかったかもしれない。
 両サイド、特に右の伊東と書いたが、南野は先制アシストとなったクロスや前線での守備の貢献はあったとは言え、全体的には左サイドを浮遊しているという印象だった。リバプールではリーグ戦であまり出番が無いが、この辺がネックになっているのかな。クラブでも3トップでサラー、マネ、フィルミノ、ジョッタらが前線で個性を出している中でその点がやや希薄というか。

 前半を1-0で折り返し、後半早い段階で2点目が取れれば4年前の同じ埼スタの豪州戦みたく完勝コースだなと思っていたのだが、後半半ば過ぎに守田のファールでPK判定、これはVARでエリア外と判定されて直接FKとなったがこれを決められて追い付かれた。このゴールの後、トラップミスやキックミスなど守田の動きが明らかに精彩を欠くようになったのだが、あのファールをかなり引き摺っていたんだろうな。柴崎と交代したのは良いタイミングだったと思う。柴崎はサウジ戦はかなり不出来だったが、パスで試合のリズムを作ろうと気負いすぎて空回りしている印象があった。遠藤保仁の後継者とずっと言われてきたが、本来は田中碧のようにインサイドハーフでも十分機能する選手だと思う。以前中村俊輔がこの選手を「あの子はボランチじゃないよね。トップ下か3ボランチの右とかで生きる。」*1と評したことがあったがその辺の観察眼はさすがと言うしか無い。
 追い付かれはしたが、今日の日本はまだチャンスはあると思わせる内容だったし積極性も失われていなかった。交代で中央に古橋、左に浅野が入り、両サイドの突破と古橋の裏抜けの動きでシンプルに相手ゴールに迫る。そんな中で最終ラインからのロングボールを浅野がエリア内で上手くトラップしてシュートしたボールが最後はポスト→相手と当たって入り、ついに勝ち越し。やっぱ埼スタの予選はホームエンドで終盤何かが起こるよなぁ。目の前で観たドイツW杯予選のオマーン戦久保、北朝鮮戦大黒、そしてバーレーン戦でのサルミーンのOGにブラジルW杯予選豪州戦での本田の同点PK。ここまで3試合は戦力を有効に活かせず空回りして勝点を落としてきたが、これでいつもの予選が戻ってきた感覚があった。AT4分も危なげなく守り切って勝利。

 古い話になるが、フランスW杯予選のホームUAE戦を思わせる試合だった。24年前のUAE戦は結局1-1で終わってカズ生卵事件などもあったのだが、あの試合から北澤が復帰してトップ下“辺り”に入ることでその豊富な運動量で中盤が活性化され、ジョホールバルに繋がる大きな転換点になった。今予選はここまで超保守的な起用だったのが、ここに来て田中碧スタメン、古橋の中央での起用、そして終盤の高さ対策で長友に代って中山と理に適った起用、交代策。本当に同じ監督かと思うが、森保さんも追い込まれて吹っ切れたのかな。
 フランスW杯予選と違って次の試合は1ヶ月後だし来年まで長丁場の戦いなので、途中主力の負傷や出停など色々アクシデントはあると思うが、ここまでの重苦しい空気を変えた意味でも突破を争う豪州に勝ったという意味でも大きな1勝だった。豪州とは毎回予選で当たっているが、年々対戦成績は向上して前回は1勝1分だったんで、今回は(もはやそれが必須ではあるのだが)ダブル達成を。

 思えば埼スタ行くのも去年のゼロックス杯(20年2月)以来だった。家に着いたのは0時前だったが、まぁとにかく勝って良かった。

J1第31節 湘南×横浜M(レモンS)


 緊急事態宣言期間の終了で急遽アウェイサポの入場も認められるようになって行くことにした。まぁこの「感染拡大状況如何によってアウェイサポの入場禁止」という規定は、本来は遠距離移動による感染拡大防止を意図したものだが、現実的には同県チーム同士の試合、あるいは地方出身で故郷のチームを応援している横浜在住者が、日産や三ツ沢でマリノスとそのチームの試合に行くのは?と様々な状況が存在する。従って実際にはユニなどアウェイチームのグッズを身に付けないという一線を守った上で、メイン、バックのアウェイ寄りには普段はアウェイチームを応援しているんだろうなという人を多く見かける。コロナはサッカーに限らず色々新しいルールや常識を生んだけど、これも規定と実態の折衷による暗黙のルールというべきか。
 それはともかく行くとは決めたものの平日夜に平塚までの移動、そして台風という障壁があった訳だが、この日は藤沢の3rdオフィスを利用することでまず移動の問題を解決。コロナ禍以降、会社が様々なシェアオフィスと契約して各地で使える場所が増えてはいたものの、今日ほどその恩恵に預かったことは無かった。台風も直撃せず夕方には遠ざかるとの予報で、さすがに仕事中は風雨が強かったものの、平塚駅に着く頃には予報通り雲も消えて無事観戦。湘南と言えばスタグルが有名だが、今日は台風の影響もあってか出店数は限られており、着いた時には完売している店も多く、買えたのはタコスのみ。入場し席に着いた瞬間に試合が始まった。

 前半はほぼ湘南ペースでマリノスに決定機と呼べるものは無かったのではないかと思う。最終ラインから中盤までの繋ぎはスムースだが、そこから先にボールが渡らない場面が多く、たまにサイドにボールが通ってクロスというシーンはあったもののシュートには至らず。逆にボールを奪われた後自陣深くまで攻め込まれるシーンが目立った。
 湘南の攻撃は主に左サイドのの突破からだったのだが、この選手は6月のルヴァン杯(奇しくも相手は湘南)でも目立っていたが(その時は右サイド)、攻守にアグレッシブでまさに「湘南のサイドハーフ」というプレー。
 湘南でもう一人目に付いたのは田中聡。4月に日産で観た時は3バックの左だったが、今日は中盤での出場。DAZNで視た川崎戦でも先制点を挙げるなど良い選手だなと思ったが、今日は中盤で寄せられてもまるでそれを予測していたかのようにダイレクトではたいたり、パスコースを見つけ出して展開したりとその技術と判断力に驚いた。そして畑と共通するのはただ上手い、走るだけではなく機を見て前に出たり、味方をサポートする献身性。これがあれば大概のチームではやっていけるだろうし、遠藤航や鈴木冬一の様に欧州に行くことも夢では無くなる。湘南の試合を観る度に言ってるが、ここは若い選手にとって最高の学校だなと改めて。と同時にこの2人は19年U17W杯メンバーのパリ世代であり、やはりこの世代は総合的に東京世代からまた1ステップ高みに達している印象も。
 この様に前半は湘南ペースで一度町野が高丘と1対1になるシーンもあったのだがこれは高丘がセーブして0-0で後半へ。町野は元マリノスということで注目していたのだが、そもそも昨年北九州で7ゴールを挙げたものの、ゴールはほぼ前半戦に集中して後半は点が取れてなかった中でJ1にステップアップ出来たのが意外ではあった。ウェリントンやかつての山﨑凌吾の様な前線で身体を張るタイプでも無く、スペースに飛び込む、動きのキレでシュートスペースを作り出すといった特長も無いのでまだJ1ではちょっと厳しいのかなという印象。

 後半もほぼ同じ展開だったが60分過ぎにマリノスは仲川、マルコス、杉本inの3枚替え、その数分後に仲川が右サイドでボールを奪いクロス→前田大然が中央で合わせてマリノスが先制。やはり前田はこのパターンだよなぁ。今日は左サイドだったが所謂サイドアタッカーでは無く、こうしてエリア内に走り込んでワンタッチで合わせるのが得意な選手。その後は一度ウェリントン?のヘッドを高丘がセーブというシーンはあったものの、それ以外は湘南を上手く抑えてマリノスの勝利。そうそう初めてマリノスでの杉本健勇を生で観たが、ソックスを下げたスタイルと、随所のヒールパスなどオサレプレーが悪い意味で印象深い。J1で2桁ゴールしたのが1シーズンだけなのに、セレッソ以外に川崎、浦和、マリノス所属ってこんな恵まれた選手いないが、インパクトのあるゴラッソ1点ではなく泥臭く押し込んだゴールを2点、3点と積み重ねていくのが必要だと思うのだが・・。

 前半は湘南がペースを握り、後半はマリノスが地力の差を見せるというのは前節の湘南vs川崎戦と似たような展開。湘南は残り横浜FC、仙台、徳島との直接対決を残しているのでそこで勝点5以上は取りたいところ。マリノスとしてはもう残りは勝ち続けるしかないが、2年前ほどの勢いはあまり感じないのも事実。観戦は実に5/15以来だった。帰りは初めてシャトルバスを使ったが、道路も空いていて数分で平塚駅着。平塚は東海道に乗れば横浜まで1本なので実距離ほど遠さは感じない。

J2第30節 東京V×新潟(味スタ)


 昨日に続いて今日も観戦。前々から新潟のサッカーを一度観たいと思っていて、首都圏アウェイのタイミングを狙っていたのだが、今日がそのラストチャンスだった。昨日とは真逆の清々しい秋晴れの中、味スタへ。
 前も書いたが、味スタはコンコースからガラス越しにスタンドが見えるのが開放感があって良い。

コンコースから中を望む

 新潟のアルベルト監督はバルセロナのラ・マシア(アカデミー)コーチからNYシティトップチームコーチという経歴で、CFG資本参加後のマリノスの外国人監督、モンバエルツ、ポステコグルー、マスカットよりもCFGの“本流”というかグァルディオラに近い人物。今季は序盤から好調でJ2優勝を伺う勢いだったものの最近は勝点を取りこぼして昇格圏からも徐々に離され始めているという状況。マリノスのサッカーを観てきた身としては、このサッカーはまず個人の高いスキルを前提とする要素が大きく、それを2部リーグでいかに実現するか(しているか)という点に興味があった。
 このサッカーに求められる要素をポジション別に整理するとGKにおけるシュートストップの様に基本的な素養に加え、以下のような能力が求められると思う。

・GK
高いDFラインの背後をカバー出来る守備範囲の広さ、正確にパス交換出来る足下の技術
・CB
DFラインを高く上げても後ろをカバー出来るスピード、前線への正確なフィード
ボランチ
試合のリズム、緩急を操れる判断力、相手に囲まれても顔を上げてキープし打開出来る技術
・攻撃的MF
アシストだけでなく自らゴールを決める得点力(シーズン10ゴール以上)
・ウイング
サイドの突破力、攻撃的MFと同じく自らゴールを決める力(同上)
・CF
サイドから供給されるボールを確実に押し込めるエリア内でのポジショニング、前線での献身的な守備

 まぁとにかく高い能力が求められる。マリノスはマンCの様に全ポジション、ベンチメンバーまでこれらを備えた選手(≓高額な選手)でチームを構成、というのは現実的に難しいので、ある面では妥協しながら少しずつ選手を集め、それが19年の優勝に繋がった。
 そういう視点で試合を観ていたのだが、新潟においてボランチの高、その前方にいる高木は監督が求める資質を備え、不可欠な存在なんだろうなと。一方でGK阿部、CB千葉、舞行龍ジェームズは体格があり、対人守備やセービングに関しては安定感があったが、特に阿部はキックの正確性にやや欠けるきらいがあり、その点は現実と妥協しながらのメンバー構成なんだろうなというのを伺わせた。ウイングにおいては右の三戸は技術の高さと積極的に仕掛ける姿勢が目立つ好選手で、中央に切り込んでのミドルで先制点も奪取。JFAアカデミー福島から今季加入し160cm台と小柄だが、ここは過去にも松本昌也金子翔太など似たようなタイプを輩出しており、運営する協会スタッフが好きなタイプなんだろうなと思う。3人ともユース代表でアジアや世界大会のメンバーに選ばれてもいるし。

 前半は新潟の1-0で折り返し、後半は高木のアシストから左サイドのロメロ・フランク(ポジションはウイングだが自分で仕掛けるよりエリア内に入ってクロスやパスに合わせることが得意なように見えた)が決めて2-0。これはこのまま新潟勝利は堅いか、と思っていると数分後にPKでヴェルディが1点返し、以降ヴェルディが押し込む時間が長くなった。
 ヴェルディも選手をサイドに張らせて打開するサッカーで、これは前監督永井氏が就任以来仕込んできたものだが、永井氏に影響を与えたのは中学時代の恩師吉武博文氏(U17代表、今治監督、ヴェルディコーチ等歴任)で、その吉武氏が影響を受けたのは70年代のオランダサッカーということなので、新潟のサッカーとは先祖を同じくする同じ氏族とも言える。アルベルト監督が過ごしたバルセロナのサッカーも源流はクライフであり、70年代のオランダサッカーなので。70年代のオランダサッカーが異なる国や地域でそれぞれの要素を加えながら独自に発展し、それが日本で相まみえるというのは面白いし、世界中でプレーされているスポーツならではという気もする。
 ヴェルディは何度かチャンスを作り出したのだが決めきれず終盤を迎えたのだが、AT突入直前にGKマテウスからCBへのパスが弱く新潟FW鈴木へのプレゼントになってしまい、これが決まって事実上試合は終わった。
 勝った新潟は勝点54で3位とは言え2位磐田とは9差と少し開いている。ホームでの直接対決も残っているが、昇格にはとにかく目の前の試合を勝つしかないよなぁ。次戦は同勝点の4位甲府といきなり山場だし。ヴェルディは11位だが、現監督堀氏は浦和時代にそうだったように途中就任で自分の色を出すよりは前任者のベースを引き継いで上手く軟着陸させるのが上手い印象があるので、崩れること無くシーズンを終えられるのではと思う。

 2日連続で観に行くのは久々だった。9月はこれで4試合観ているが、この状況下で困るのはレストランは20時で閉まってしまうので今迄のように帰りに軽く飯食って、というのが出来ない事。結局最寄のスーパーで総菜を調達して帰宅。

J2第30節 町田×長崎(町田ギオン)


 前回も書いたが今日は元々名古屋遠征を予定しており、それが流れた為近隣で行けそうな試合を探していたのだが、この野津田、現在は町田ギオンスタジアムがバクスタを増築したのを思い出した。カードも共に勝点51で上位に付けるチーム同士ということもあり、決定。前回行ったのは18年の9月だから丁度3年振り。
barcaw.hatenablog.com
 という中で想定外の台風接近となったのだが、午後には温帯低気圧になり、雨足が強くなる時間帯はあったものの、まぁ普通の雨天試合ということでスタジアムに向かった。いつも通り鶴川駅から直行シャトルバスで、雨の土曜夕方ということで渋滞してるかなと思ったが意外にすんなり流れて20分ほどで到着。スタジアム外で晩飯を調達してバクスタへ。

新バクスタ外観

ゲートが単にA→B→Cではなく全てZが付いたZA、ZB等となっていたのがまず目を引いた。ゼルビアのZだと思うが、市の施設とは言えホームとして常用するチームがあって地域や自治体としっかり関係を築ければ、こうしてスタジアムの細かい設備にも影響を及ぼすことが出来る。
着いた時(18時過ぎ)はかなり雨足が強かったのだが、席はバクスタ上段なのもあって濡れる心配は無し。

新バクスタ屋根

写真のように屋根はスタンド前方まで伸びている。さすがに最前列や、1階席まではカバーしていない様子だったが、こうしたスタジアムにおける屋根の重要性(特に大きさ)もここ数年で徐々に認知されてきたのは感じる。一昔前は屋根はあっても意味を成さないお飾り程度、せいぜい放送スタンドやVIP席を覆うか日射し避けレベルだったが、近年は(技術や費用面の制限はあるにせよ)出来るだけスタンドを覆うという意図は感じる設計が大半。今日も屋根があるからこうして快適に見ることが出来たが、これが三ツ沢等屋根無しスタジアムなら強い雨に打たれ続けて前半だけで消耗していただろうし、荷物を雨から守るビニール袋等、追加の準備も必要だった。そもそも来るのを止めていたかもしれない。

 そんなことを思いつつ試合が始まったのだが、開始10秒でいきなり長崎が先制。これも雨の影響だが、長崎の縦パスが町田の最終ライン付近で水溜まりに引っ掛かり、本来なら町田DFが確実に処理していたはずが長崎ボールとなって最後はエジガルがミドルでズドン、という流れ。今日は雨でバクスタから見て左手(前半の町田陣内)のゴールエリア付近に水溜まりが幾つか出来ていて、ロングボールやパスが流れずそこで止ったり、イレギュラーな要素を演出していたのだが、それがいきなり出た形だった。エジガルを見るのは久々だったが相変わらずゴールへの嗅覚は鋭い。今日は後半にも2点取ってハットトリック達成。2年前のマリノス時代もシーズン途中の大怪我で途中離脱となってしまったが、それまでにリーグ戦16試合11点と得点王を狙えるハイペースで、間違いなく優勝の立役者の1人。
 元マリノスと言えば町田は長谷川アーリアと吉尾がスタメンだった。アーリアも今年33歳で様々なチームを渡り歩いてるが、意外なことにJ2でのプレーは15年のセレッソ(半期でR・サラゴサ移籍)以来まだ2シーズン目。正直J1でもこれといった活躍はあまり記憶にないのだが、一定以上の体格とスキルで夢を見てしまう指導者がいるのは理解出来る。まさにポポヴィッチ(FC東京、C大阪サラゴサ、町田で指導)がそうなんだろうけど。プロとして生きていく為にはそういう要素も重要だよなぁ。因みに東京時代に出来たアーリアのチャントは好きw
 
 試合は前述の通りエジガルのハットトリックで後半半ばまでに長崎が3-1としたのだが、そこから町田が猛反撃した。町田は後半頭から鄭大世が入ったのだが、ユニの袖を肩まで捲って「雨でもオジサン頑張っちゃうよ~」と言わんばかりのコンタクト上等なプレーでチームを勢い付かせ、チームもピッチ状況を考慮して、今時高校サッカーでも見ないような最終ラインからロングボールを蹴りまくるサッカーでチャンスを作り出し、終盤に同点に追い付いた。吉尾、平戸と質の高いボールを蹴れるタレントがいて、中央に中島や鄭大世がいればやはり何かが起こるよなぁ。1-3から2点決めたのは途中出場の太田だったが、プロフィールを見ると中高は甲府ユースで日体大進学後に甲府に加入(復帰)し、今季から町田と。登録はFWだが、後ろから飛び出したり、一歩引いた位置からフリーで決めたりと、セカンドストライカー的な印象を受けた。
 ATは7分もあったのだが、まず長崎の決定機(GKが飛び出した所を押し込もうとするも町田DFがクリア)があり、終了間際にはカウンターから町田が決定機を迎えるが枠を外す、というシーンもあり、そのまま試合終了。3-3という結果は勝点で並ぶ両チームの力を反映したものだったと思うし、スペクタクルな試合だった。ただ昇格を狙う意味では痛み分け。今季は上位2枠自動昇格なので、勝点60台の磐田、京都が抜け出しつつある。例年の様に3~6位プレーオフなら3位甲府(勝点54)から8位山形(同49)まで何が起こるか分からない状況だったと思うが。

 帰りも鶴川駅行きバスを利用し、行きよりも更に道が空いていて10分程度で着いた。次は秋晴れの昼間の試合にまた是非。

J1第28節 横浜FC×浦和(三ツ沢)


 先週の等々力に続き今週は三ツ沢。しかしマリノス戦全然行けないな。緊急事態宣言明けたら9/18名古屋戦@豊田に行こうと考えていて(アウェイ席は用意されないことが決まっているが個人的に豊スタの上層階は未経験で行ってみたく)、土曜19時なので1泊して翌日は名古屋だけでなく周辺も回ろうか、等と色々練っていたのだが宣言延長で全て飛んだ。
 それはともかく今日は試合前に東白楽で途中下車して家系のとらきち家へ。

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家系ではいつも麺硬め油少なめ

この白楽~東白楽の横浜上麻生道路沿いは近年家系の人気店が多い印象なのだが、やはりあの六角家(現在は閉店)があったエリアということで店を出す側も意識しているのだろうか。
 食後はそのまま旧東横線の遊歩道経由で横浜駅まで歩いた。

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東横フラワー緑道 高島山トンネル

 みなとみらい線開業で東白楽から横浜方面が地下化されて出来たスペースが歩道化されたものだが、開業が2004年2月だからもう17年か。その後の渋谷駅地下化もそうだが、東横の横浜駅が地上にあった事、終点が桜木町だった事も少しずつ風化というか歴史になっているのを感じる。横浜駅から先はいつもの様に岡野町バス停まで歩いて三ツ沢へ。

 浦和は先週に続いての観戦で、横浜FCは4月のダービー以来。FCはその時からメンバーがかなり入れ替わってもはや別チームと言えるほど。特に途中加入した外国人選手4人がスタメンだったが、アタッカーのF・ヴィゼウとサウロ・ミネイロは見た目通りパワーと推進力を備えたアタッカーだった。特にヴィゼウは浦和の明本が寄せてきても動じないだけの強さもあったのだが、なかなか良い形でボールが渡らず、チャンスは単発的だった。この高い能力をチームでいかに活かすかというところが課題なのかなと。GKブローダーセンは手足が長く、シュートストップに関しては安定感があったがキック精度は普通という選手。獲得時は主にドイツの東京五輪代表という点が報じられたが、経歴を見ると17年のU20W杯にも出場し、この時は正GKだった。ただクラブレベルではブンデス2部のザンクトパウリで通算6試合と出番に恵まれず。GK大国と言われるドイツも実は若いGKのタレントがおらず、今年優勝したU2欧州選手権に登録された3人のGK(ブローダーゼンは選外)もクラブでは控えと、ノイアーやテア・シュテゲンに続く世代がいないようなのだが、それでも(少なくともセービングに関しては)レベルは高いよなぁと思わせるプレーだった。
 試合は序盤からお互いチャンスを作るなどどちらに転ぶか分からない展開ではあったが、徐々に浦和がボールをキープして押し込んでいった。ただ先週の川崎戦でも感じたことだが、ユンカー不在時にいかに点を取るか、形がまだ見えてない部分はあったな。ボールを支配して相手ゴール近くまで運ぶが、そこから先どうやって、誰がフィニッシュするかという辺り。そんな中で前半半ば過ぎに小泉の右からのクロスを汰木が頭で合わせて浦和が先制。
 汰木はマリノスユースなので前々から気になってはいたのだが、独特なドリブルのリズムがJユースぽくなくて、良くも悪くも教科書通りの正直なプレーが多いマリノスユース出身の中でも珍しいタイプ。ただ(今日は点取ったが)あまりゴールに絡むことは無いなとは思っていた。ペナ角あたりでボールをキープしつつ中を伺うというシーンはよく見るが、それがゴールに繋がる回数はあまり無いよなぁと。今日のゴールもヘッドだったし、未だ捕らえ所の無い選手という印象。
 掴みかねているという点では小泉もそう。試合中相手に囲まれながらも落ち着いてボールキープして展開するプレーが何度かあり、その度に周りの観客から感嘆のため息が聞こえてきたし、先制アシストとなったクロスも見事だったが、例えばセレッソの清武の様にトップ下で攻撃を操る存在感だったかと言えば、そこまでではない。見ていて単独で攻撃を仕切るというより(バルサや代表での)イニエスタや(代表での)中村憲剛の様に、絶対的な司令塔(シャビ、遠藤)を補佐して攻撃を更に円滑に回す、最強の副官タイプなのではという気もした。
 後半は序盤・中盤は浦和、終盤は少し横浜FCが持ち直したが、FCのセットプレーからカウンターとなり、最後大久保が決めて浦和が2-0としてそのまま試合終了。この大久保という選手は左利きの中盤だが、相手が前掛かりになっていてチェックもそれほどでは無かったとは言え独りで打開する技術もあって面白い選手だった。ヴェルディユース→中央大で今季加入と。
 これで浦和は3位に勝点2差の暫定6位、横浜FCは最下位転落となったが、3位争い、残留争い共に拮抗しているのでまだ分からない。浦和は先週感じたように、ユンカーの出場時間が限定されても結果を残しているのがチームとして成熟しつつある証左という気はする。そうそう今日の後半開始時になるが、浦和がライン際にマーカーを置いて選手はステップを踏みながらピッチに入っていったのは面白かった。細かい工夫が感じられたし、普段の練習メニューも豊富で飽きさせないんだろうなと。

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後半開始時の浦和

 試合後はバスで横浜駅に戻って帰宅。来週の遠征も無くなったし、また近隣の試合にでも行くか。

ルヴァン杯準々決勝第2戦 川崎×浦和(等々力)


 最近はマリノス戦に限らず近隣の試合はすぐ完売してしまってなかなか行くことが出来なかったのだが、今日の昼過ぎになって友人から等々力のチケが1枚あるとの連絡。実に6月以来3ヶ月ぶりのJ観戦となった。
 等々力に行くのは昨年のリーグ開幕戦以来1年半ぶりなのだが、いつもの様に新丸子駅から徒歩で向かうと、ずっとグランドや更地だった場所にいつの間にか病院が出来ていた。

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日本医科大学武蔵小杉病院

今月1日にオープンしたばかりらしい。敷地を囲っていた柵が無くなり、周囲の道路や歩道も整備されて歩きやすくなった。
ここから中原街道に出て競技場へ、というのがいつも通るルートだが、西明寺付近のクランク解消工事は進展無し。

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中原街道の工事現場

ここも自分が学生の頃から工事していて少しづつ立ち退きも進んではいるようだが、まだ数軒残っているようだ。更に10年単位の月日が掛かりそう。

 スタジアムに着くと、前回行った時にはまだ工事中だった隣の野球場が完成していた。

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等々力野球場

場外のスタグルエリアの通路が少し広くなるなど、全体的に広々とした印象。今日は涼しかったのでちゃんこを食した。

 こうして試合が始まったのだが、第1戦は1-1という中で開始8分にいきなり浦和が先制。低めのロングボールが走り込んだ江坂にピンポイントで渡って1対1を冷静に決めた形。今日の川崎は山村と高卒新人田邉というCBコンビだったが、田邉は足下の技術は自信があるようでボールを持って前にドリブルするシーンも何度かあったが、そこでボールを奪われたりパスが通らずカウンターを浴びるなどやや不安定な出来だった。元々はSBのようなので、少し荷が重かったかな。前半でジェジエウと交代したが、疲労の溜まっている主力を少しでも休ませる為の起用と同時に、それくらい今の川崎は連戦や遠征による疲労で主力のコンディションが良くないんだろうなというのも伺わせた。
 久々の観戦なので初めて生で観る選手も多かったのだが、浦和の鈴木彩艶は何よりその大きさとキック力(ゴールキックが相手陣内中央辺りまで飛ぶ)に驚かされたし、明本は中盤で相手を潰すだけでなくサイドからいいタイミングでオーバーラップしてクロスを上げるなど色々なことが出来る選手というのが分かり、これは重宝されるわと。

 川崎が前半の終盤に追い付いてハーフタイムを迎えたが、そこでトイレついでに場内を見学。

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等々力競技場ゴール裏エリア

 最近、球技場化の話が具体化しており、それを踏まえて色々見てみたが、やはり構想にあるような「メインスタンドを残して残り3方のスタンドを改築」だとメインの端が見切れる。恐らくピッチを少しメインスタンド寄りに動かした後で新スタンドを建てると思うが、ゴール裏スタンドは↑写真で言うところの一番ゴール寄りの広告看板辺りになるのではと思う。それでもメインの端4~5ブロックは見切れるだろうから、そこは座席を撤去してシートでマスキングするとかの措置が取られるのではないかな。

 後半も前半と似た内容だったが、川崎は流れの中からチャンスを定期的に作れていないのがチームとしてのコンディションの低さや三笘が担っていたタスクの大きさを感じさせた。同点ゴールは流れるような連携だったが、去年や今年前半なら同じ様なシーンを何度も作っているはず。それが単発で終わり、それ以外は相手陣内サイド深くまでは攻め込むがそこから近付けないシーンが多かった。今日の左サイドは宮城だったが、斜め45度から巻くようなミドルやパスの判断にはセンスを感じさせたが、独力でサイドを突破してチャンスメイクするタイプでは無く、三笘の突破力が無い今どうやって点を取るか試行錯誤中という印象。こういう時は2列目の選手が飛び込むのも一つの解だが、あまり得点力のある2列目タイプもいない。脇坂も上手いのだが相手にとって恐くは無いというか、同じ大学経由で加入したアカデミー出身者としてどうもマリノスの天野と被るんだよな。単発でなら見事なプレーを見せることもあるし、代表にも呼ばれる力があるが(共に1cap)、チームの主軸と呼ぶには何かが足りないという。という中でもCKから川崎が2点取って後半38分時点で3-1として、これで勝負あったかなとは思った。
 しかし後半42分にユンカーが決め、ATのCKでは最後に槙野が押し込んで3-3とし、アウェイゴールにより浦和が準決勝進出。浦和はユンカーがいるいないでかなり違うというのはあるにせよ、新監督就任後も補強で少しづつ監督の目指すサッカーに合うタレントが集まり、結果も付いてきたという点は18~19年頃のマリノスを思わせる。この勢いを考えればルヴァン制覇は十分有り得る。

 久々の観戦だったがいい試合だった。今日は暑さも無く、帰り道は虫の音が聞こえて秋を感じさせ、絶好の観戦日和でもあった。もう少しコロナが落ち着けば試合に行きやすくなるのだが。