東京五輪女子サッカーGL オランダ×ブラジル(宮城スタジアム)


宮城スタジアム
 今回はチケ1枚で2試合観戦出来るのだが、第2試合まで1時間空くので買い物がてらスタジアム内を歩いてみた。今回はメインスタンド上層席なのだが、ピッチ全体を俯瞰する点では悪くない。まぁこれは日産スタジアムも同じ。一方で上層階へは短い階段を螺旋状に3回転くらいしないといけないので長く感じた。
 またメインスタンドのコンコースは他のスタジアム同様に平面なのだが、バクスタではスタンド上部に沿うようにコンコースも坂道になっており、しかも屋根が一部無いので雨の日は難儀しそうな作りだった。このスタジアムで雨というとあのトルコ戦を思い出してしまうが・・。

バクスタ側コンコース

その他意外だったのは座席にカップホルダーが無かったこと。日産然り、日韓W杯開催地は球技としての見やすさはともかく、少なくとも座席に関してはカップホルダーは標準装備と思っていた。
 売店に関してはこういう国際大会なので普段のJのスタグルレベルは期待してはいけないのは理解しつつ、内容的にはかつての国立を思い起こさせるラインナップ。

フードメニュー

 牛タン弁当と唐揚げを買ったのだが、席に戻る途中唐揚げを手に持つ自分を見た人に「それどこで買えますか?」と食い気味に質問されるなど、売店によって扱う品が異なるので多くの人がコンコース内を巡っていた印象。因みに売店スタッフのIDカードを見たら「所属:ベガルタ仙台」という人が何人かいたので、地元開催の五輪で派遣されたという人も多いのだろう。その他スタンドには代表ユニだけでなくベガルタモンテディオのユニを着た人がいて、これも宮城開催ならでは。そうそう席に座って試合を待っている時に、すぐ近くで爺さんがボランティアの若い兄ちゃんに「サッカーで一番良い席てどこ?」というような質問をしていたのだが、そのボランティア君は「自分は普段こういう場所(メイン2階)では見ないんですけど・・選手に近い場所が良いという人もいればピッチ全体観れるのが良いという人もいて一概に言えないです」と答え、その見事な回答に拍手したくなったと共に、彼は普段どこかのチーム(ベガルタ?)のゴール裏民なのかなと思ったりもした笑。彼に限らずスタジアム内外にボランティアスタッフは数多く、皆笑顔で親切な対応だった。

■試合
こうして第2試合が始まったのだが、最初の数分で第1試合とのレベルの違いが分かる展開。世界ランクとしてはオランダが4位、ブラジルが7位だが内容はほぼ互角。どちらも一定以上の技術、フィジカル、戦術を備え、ゴールは相手の技術的な稚拙さではなく意図通りに崩して奪った形が多かった。なでしこがW杯で優勝して早10年が経ったが、この10年で女子サッカーは男子のそれと益々近付いている印象がある。オランダはウイングの7番と11番が仕掛けることで攻撃が始まり、中央で9番がフィニッシュに絡むという絵に描いたようなオランダサッカー。このオランダもそうだが欧州勢の台頭もまた感じる。10年前、なでしこにとって同格以上と呼べる欧州勢はドイツやスウェーデンノルウェーなど北欧勢くらいだったが、このオランダやイングランドなど男子の強豪が女子でも台頭している。オランダは2011年W杯は欧州予選敗退、15年は日本に決勝T1回戦で敗れたが、17年に欧州選手権優勝、19年W杯では決勝T1回戦で日本にリベンジしての準優勝と確実に力を付けている。
 その原因としてはやはり欧州で女子サッカーへの投資が格段に増えたというのはあるだろうな。クラブサッカーもリヨンやドイツ勢がタイトルを独占してきた中で、プレミアやリーガで女子リーグが整備、改革され、今年の女子CL決勝カードはバルサチェルシーだった(バルサが優勝)。特に資金力のあるプレミアのクラブが女子サッカーにも投資するようになったのは大きい。
 試合は点の取り合いでブラジルが一度は3-2と逆転するも、オランダも終盤に直接FKを決めて追い付くなど面白い展開だった。試合後はシャトルバスで仙台駅に戻り、ホテルへ。

■翌日
 次の日はベタに松島に行くことにした。仙台駅から電車に乗ると最寄の松島海岸駅の手前までしか行かない列車だったので本塩釜駅で下車し、塩釜から船で松島に行くルートに変更。約40分の船旅。

 松島に着いた後は瑞巌寺、五大堂など巡って御朱印も拝領し、

瑞巌寺

 12時過ぎには仙台駅に戻って最後は寿司を食って新幹線に乗車。良き旅だった。

東京五輪女子サッカーGL 中国×ザンビア(宮城スタジアム)


■東北行
 思えばチケが当選したのは19年6月だった。とにかく日韓W杯会場で唯一未踏であるこのスタジアムに行くべく申し込んだら1つ当選した訳だが、2020年はまさかの1年延期、今年も首都圏の他北海道、福島で無観客が決まる中で気が気では無かったが、宮城ではどうにか有観客が維持されて観戦出来る運びとなった。
 JALのセールで羽田-青森便が格安だったので、7/23に青森に飛んで三内丸山遺跡青森駅周辺を散策してその日の夜に仙台に入り、今日はまず女川に向かった。ここはコバルトーレ女川のスタジアムが建設中とのことで、どういうものか見ておきたいなと。まぁ仙台市内、松島など主な観光地は既に何度も行ってるのでどこか未踏の地へという思いもあった。仙台からJRで約2時間で女川駅着。スタジアムは駅から早歩きで10分ほどの場所にある。

女川スタジアム(遠景)
女川スタジアム(入口)

まだ完成では無いようで、建屋には近付けなかったが、外観を見る限りピッチを含めほぼ完成しているようだった。調べると9月に柿落としらしい。GWに行った宮崎もそうだったが、近年こうしたJ3クラスの5000人規模のスタジアムが各地で建設されている。出来れば各都道府県に2ないし3つ、特に23区内にこうしたスタジアムがあれば良いのだが。
 その後は駅前(海が近い)に出て早いランチをば。

女川丼

 その後は途中下車して鹽竈神社に参拝しつつ仙台に戻り、宿にチェックインした後休む間もなく仙台駅からスタジアムまで行くシャトルバス乗り場へ。

表参道の階段 夏場に上るのはキツい

■試合
 と言う訳でついに宮城スタジアムに到達。いつからか“少なくとも日韓W杯の日本会場は制覇しよう”と思いつつもこのスタジアムはベガルタすら近年は使わず、代表戦も数年に一度、それも平日という中で五輪は千載一遇だった訳だが紆余曲折の末、やっと辿り着けた。
 今回はチケ1枚で2試合観戦出来るのだが、17時からは緒戦敗れたチーム同士の対戦。全体的にサッカーをしているのは中国ではあったが、ザンビアの前線の破壊力はかなりのものだった。特に左サイド起点に仕掛ける11番のバンダという選手はオーバメヤンあるいはアンリかっていう位の無双振りでハットトリック。逆に言えば前線に破壊力がある分、後ろのお留守ぶりが際立つ形になったのだが・・。中国が前半で3-1でリードしつつも後半にザンビアが巻き返して4-3と逆転、しかし終盤に中国がPKを得て4-4と最後まで分からない展開だった。
 スタンドはどちらかと言えばザンビア寄りだったかな。正直このスタジアムに行くのが目的で試合そのものはあまり考慮してなかったのだが、第1試合から良い試合を見せて貰った。ただ中国と言えばかつてはアジアの女子サッカーを牽引する存在だっただけに、今のチームは特に特長の無い中途半端さを感じたのも事実だった。一応アジアでトップ3に入るであろう女子の代表チームがこれなのはちょっとマズいんじゃね、という。中国女子はかつては世界トップレベルでもあった訳で。
 結果は4-4で終了。この時は分からなかったが、なでしこのGL突破に向けては最良の結果になった。

久里浜~鎌倉

 観戦記が続いているのでたまには違うネタを(笑)最近は凡そ2週置きの観戦ペースになっており、今週末も行けそうな試合をチェックはしたが、三ツ沢の横浜FC×FC東京は雨予報の為断念。マリノス戦も日曜開催だったりチケが取れなかったりで最後に行ったのは1ヶ月前のアウェイ鹿島戦、ホームになると4/24横浜FCまで遡ってしまう。とは言え家に籠ってばかりもいられないのでどこか近隣を散歩でもしようかと考えていた時に、ふと久里浜の新練習場のことを思い出した。発表されて3年が経過したが、22年オープンという話だったのでそろそろ形が見えてくる時期かなと。

 久里浜へは横浜から京急に乗り換えたが、快特で34分と思ったより時間は掛からなかった。ただ場所は駅近くの線路沿いなのだが、京急久里浜やJR久里浜の出口からは線路を挟んで反対側にあり、↓の様に少し歩く。JRからだと1.2kmとあるが、京急からだと1kmほどか。

JR久里浜~新練習場アクセス

 着くとまだ地盤整備中?の様でそれらしき形は見えなかった。竣工は来年9月と1年以上先で、建てるのはクラブハウスぐらいで後はグランド整備だろうから、今形が見えないのも当然か。

 見終わった後、帰りはJRを選択。最後に駅から新練習場を望む。丁度青い屋根の工場の前から線路に沿うように練習場が作られる。

 久里浜に行ったのは10年以上前に飲んだ後横須賀線で寝過ごして運ばれて以来(確か駅からタクシーで帰った記憶)なのだが、路線図を見ると途中鎌倉を通ることに気付き、折角なので途中下車することにした。
 鎌倉に行くなら北鎌倉で降りて円覚寺建長寺、今なら明月院などを巡りつつ鎌倉から江ノ電で江の島方面へというのが個人的な定番コースだが、既に16時過ぎだったので八幡宮を参拝するに留めた。雨の八幡宮もなかなかいとをかし。

鶴岡八幡宮

 土産に鎌倉ビールを買って帰宅。来週の鳥栖戦も行けないし、密かに狙ってた6/27アウェイ徳島戦も行けなくなったので次のマリノス戦は早くて来月、それを逃したら五輪後の8月か。秋以降はまたアウェイに行けると良いのだが。

ルヴァン杯PO第1戦 FC東京×湘南(駒沢)


 駒沢でサッカーを観るのは実に2009年の大晦日以来。毎年冬の選手権を観に行く時に候補にしつつも結局三ツ沢や等々力中心になってしまう中で、いつの間にか10年以上経ってしまっていた。そしてここでプロの試合を観るのは初めて。それがこの試合に行った最大の理由だったのだが、コロナ禍とは言え休日を思い思いに過ごす人々が行き交う広い公園内のスタジアムというのはやはり良いな。10年前と目に見えて違うのは映像装置のカラー化(静止画のみで動画は流れず)とトラックが青になったことか。

 A代表、U24で東京は小川、田川、湘南は谷が不在だったが、前半は東京がやや押し気味も、良い形でボールを奪ってもラストパスが通らずシュートに至らないシーンが目立った。今日はバクスタにいたのだが、前半は目の前で東京の左SBバングーナガンデと湘南の右SH畑の同世代マッチアップが面白かった。前半は畑のアグレッシブさが少し勝っていたかな。湘南の試合を観る度に書いているが、このチーム、特にサイドのポジションは運動量、攻守の切り替えなど、どのチームでも必要とされ、プロで食ってく為に必要な要素を学ぶことが出来る。畑は2年前のU17W杯メンバーだが、1列後ろの田中も同様。上背は無い中で3バックの左として粘り強い守備と、何より落ち着いた正確なフィードが印象的。
 後半、湘南は左SHの毛利が岡本に替わり、畑とポジションを入れ替えたのだが、後半半ば頃にその右サイドの岡本のクロスから同じく途中出場のウェリントンが中央で合わせて先制。この選手もかつてのマルキーニョスみたいに複数のJクラブを渡り歩いているストライカーだけど改めて経歴を見たら20歳ぐらいの頃にホッフェンハイムやトゥエンテにいたことを知った。
 東京としては三田、東、レアンドロといった攻撃陣を投入した後の失点だったが、その後は湘南を押し込む展開が続いた。エリア外中央からのミドルもあったが(GK富居がセーブ)、エリア内にいいパスが入ってシュートという場面(2~3回)はいずれもDFがよく対応してブロック。こういう場面でしっかり相手に付いて身体を投げ出せるのはさすがという他無い。終盤は引いて守る湘南に東京はパスの出し所が無くなり後ろに下げる場面もあるなど、決め手を欠き、1-0で湘南の勝利。アウェイで無失点勝利というのは大きいが、最少得点だけにまだ分からない。
 ただ、観ていて1つのサイクルの終焉のようなものは感じた試合でもあった。東京のサッカーは(特に前は)個の力に依存する部分が大きいが、ディエゴ、アダイウトンレアンドロ、永井といったタレントを揃えてもそれが結果に比例しないもどかしさ。どうも長谷川監督のガンバ時代と重なる部分も多い(就任2年目をピークに徐々に成績を落とす)ように感じるが・・。そんな中で右SBでスタメンだった岡庭(アカデミー出身で明大在学中の特別指定選手、来季加入内定)はオーバーラップやサイドチェンジなどダイナミックなプレーでチームを活性化していたかな。しかし長友以来、明大→FC東京のSBは他に室屋、中村帆高などブランド化している感もある笑。

 試合後は桜新町で神社巡りをしつつ二子玉川まで出て帰宅。

J2第16節 大宮×千葉(NACK5)


 最近の首都圏開催の試合は5000人限定でJ1だとチケは即完売してしまう。マリノス戦なら先行で買えるのだが、どうも長年の年チケ生活に慣れたせいか、気付いたら先行発売日を過ぎて完売になっている事が多い。味スタ、等々力の一般発売時も然り。また年チケならともかく出来れば今は日曜より土曜に観戦したいなと思っているところに今週土曜に大宮×千葉というカード。発売日には買えなかったが、その後リセールでゲット出来て久々のナクスタへ。
 ここに来るのは2年前の選手権以来だが、大宮戦だと4年振り。また千葉の試合を観るのも久々だなと思ったら実に2013年以来8年振りだった。そんなに経っていたとは・・。J2というのもあるが、フクアリはたまにフラッと観に行こうというには距離があるんだよな。物理的には大宮も大して変わらないが、東京駅での京葉線の乗換などを含めた心理的な遠さ。

 試合前に北浦和で途中下車してローストチキンコオロギで今夜のつまみ用の手羽先を買い、大宮駅から歩いてスタジアムへ。大宮は降格圏に低迷して岩瀬監督を解任して元なでしこの佐々木氏が暫定監督となり、千葉も中位と波に乗り切れない。マリノス戦以外の試合に行くと元マリノスの選手が目に付いてしまうのだが、大宮は三門雄大がスタメン(試合前にはJ通算350試合出場で表彰されていた)、千葉は新井一耀、鈴木椋大がサブ。しかし彼らがマリノスに在籍していたのは2015~17年頃なのだが、監督はともかくその時からあまりに選手やサッカーが変わって遠い昔の様に感じる。

 試合は序盤からお互い球際が激しい展開だったが、監督就任緒戦の大宮よりは千葉の方が相手ゴールに近付くシーンは多かったかな。大宮は1トップのハスキッチが前線でボールを収めるのだが、それがなかなか良い形に繋がらず。このハスキッチという選手はボスニア人なのだが、遠目には一昨年まで在籍したファンマそっくり。後釜として獲ったにしても容姿まで似てるとは笑。
 前半終了間際に見木が右サイドのグラウンダーのクロスをファーサイドで合わせて先制し、後半も早々にサウダーニャが決めて千葉が2-0。このサウダーニャという選手は少し前からtwitterのTLに名前が出ていてかなり個性の強い選手という情報はあったが、個で打開できるスキルやゴール後にピッチ脇の控え選手達と喜んだ時の笑顔、後は痛がるシーンの多さ(笑)も含め、サポに愛される要素を備えた選手という印象を受けた。敢えて言うならより若く遊び心と愛嬌のあるマルティノスという感じ。
 2-0とリードした千葉はあまりリスクを冒さなかったのもあって試合は落ち着いたが、大宮が押していたと言えるのはラスト10分くらいか。試合を通して大宮の決定機は2回くらいで、新監督の初戦とは言えなかなか厳しい内容だった。ただ両チームのスタメンを見比べると千葉には鈴木大輔安田理大田口泰士といったJ1で主力を張り、タイトル獲得経験もあるようなベテラン(鈴木、安田は海外経験もある)が多いのに対して大宮は三門、馬渡和彰、翁長聖、河本裕之などのJ1経験者はいるものの、その点で差はあったようにも思う。
 千葉も↑写真のようにサポも結構来ていたが、昇格圏まで勝点10差(消化試合数は千葉が1試合多い)とは言え、42試合中15~6試合消化したに過ぎず、まだチャンスはある。ただ全てはサウダーニャが良い方に爆発するかどうか、という気もした。この選手が上手くハマったら見木、船山、櫻川といった他のアタッカーにも相乗効果を及ぼすようにも。

 このスタジアムはさすが専スタだけあって席(メインアウェイ寄り)から選手の声がよく聞こえてその点でも面白かった。丁度千葉ベンチの斜め後ろ辺りで、監督の尹晶煥よりもむしろコーチ(調べたところ川原GKコーチ)や通訳が積極的に声を出していてヘッドコーチの小林慶行もあまり前に出てなかったりと、ベンチワークを間近で観ることが出来たのも良かった。帰りも大宮駅まで歩き帰宅。

J1第14節 鹿島×横浜M(カシマ)


■鹿嶋行
 3年半振りの鹿嶋行、マリノス戦なら5年半振り。今日5/15は1993年にJリーグが開幕した日ということで、この記念日にオリ10&降格を経験していない2チームが対戦するのも何かの縁か、と思ったが、今節の他のカードを見ると横浜FC×湘南(神奈川県)、清水×名古屋(東海)、神戸×セレッソ(関西)の様な同県、同地域でのダービーだったり(それで気付いたが柏×FC東京も“金町ダービー”か)、ガンバ×浦和のようなタイトルを争う一時代を築いた因縁の対戦が多いので日程君が敢えて設定したんだろうな(笑)
 鹿嶋へはこれまで過去4回行ってるがいずれも友人車に同乗しての移動で、今回は初めて高速バスを利用することにした。試合日はスタジアム直行便(完全予約制で2500円)もあるが、スタジアムを始め市内各所に停車する便(こちらは自由席。交通系ICカードなら通常2000円のところ1850円)も1時間3本となかなか多い。まぁ新幹線や特急が直通するエリアではなく東関道という高速が通っている以上、メインは高速バスになるか。観戦前に鹿島神宮に行きたかったので定期便にしたのだが、10:15頃に東京駅八重洲口のバス乗り場に着くと、10:20発の定期便が満席かつ更に20名以上並んでおり、あと10分遅かったら次の10:40発も危うかった。今の状況でこれなら普段はもっと並ぶんだろうな。
 乗車から2時間ほどで鹿島神宮着。思えば前回参拝時はまだ御朱印を意識していなかったので、今回改めて拝領。

 こんなグッズもあった。目の付け所が渋い。

アントラーズ御朱印

 ここからスタジアムへは神宮から徒歩10分弱の鹿島神宮駅前から出ているバスがあり(試合日のみ?運行で1時間2本程)、試合開始の1時間程前に到着。

■試合
 ここに来たからには季節に関係無くやはり、ということで試合前にモツ煮込みとリブロース牛串を堪能し試合開始。中5日のマリノスに対し鹿島は水曜にアウェイ名古屋戦を戦ったばかりでスタメンを6人入れ替えた中での試合だったが、開始から押し気味なのは鹿島でマリノスはカウンターでチャンスを作るという展開だった。ただ最近のマリノスはバランスが取れているというか、無理にボールを支配してカウンターを浴びるというよりは堅い守備をベースにショートカウンターで先制して主導権を握り、その後はボールを支配して有利に進めるというような戦い方も出来ており、実際前半半ばに先制。今にして思えば前半終わり頃までは最近の戦い振り同様の盤石さだった。その中で1対1において鹿島の選手の脚が伸びてノーファールで止められていたのは気になったが。
 そんな展開ではあったが、前半40分頃の鹿島のCKで高丘がキックをキャッチしきれず後ろに逸らし、そこから土居に同点弾を浴びて流れが変わった。直後にレオシルバにバーをかすめるシュートを浴びて前半が終わり、後半は開始早々に再び土居に決められて逆転され、その数分後にPKを与え土居にハットトリックを許し、更にその数分後に荒木にも決められて1-4。この前後半挟んで15分程の間は他にもサイドを攻略されて何度もシュートに持ち込まれており、4失点目直後の一挙4枚替えもそれを断ち切る狙いがあったとは思うが、ここ最近連勝&ほぼ想定通りの戦い振りだった中で予期せぬ事態に出くわした戸惑いは明らかだった。
 今日の鹿島はサイドからのクロスにおいてマークが曖昧でマリノスの選手がフリーになることが多かったのだが、そこを突いてCKから1点返して2-4。もう1点返せればもしかしたらとは思ったが、その数分後に鹿島のロングパスに対して高丘がエリア外で処理をミスして上田に拾われ、そのまま流し込まれて2-5と追撃の機運を萎ませる形に(チアゴがゴールをカバーしていた中で上手くカーブをかけてゴールに入れた上田のキックは素晴らしかった)。その後は後半45分頃に再びCKから最後は天野が押し込んだがそのまま試合終了。
 これまでの観戦歴でマリノスの5失点なんて記憶に無いなと思って調べたのだがやはり初めてだった。あの15分間が魔の時間だったということなのかもしれないが、観ていて気になったのは前述した1対1での劣勢。マリノスのサッカーは局面(特に相手陣内深く)で勝ち、かつ組織としても連動することによって試合を支配できるのが強みだと思っているが、今日はその前提(の1つ)である局面での戦いで劣勢だったが故のこの結果だったのかなと。しかも鹿島は中2日で若手中心のターンオーバーだった訳で。点を決めた荒木、PKを得た松村は高卒2年目だが、期待された逸材をしっかり育てるこのクラブの強さも改めて感じたし、Jリーグの記念日という点も併せて鑑みれば、これまでの鹿島戦ーーー負ける時も決して一方的では無いが、弱みを炙り出され、強かさや若手の躍動など相手の総合的な強みを改めて感じさせられる試合が多いーーーを象徴する試合ではあった。(今日の結果でリーグ戦での対戦成績はマリノスの22勝8分33敗)

 帰りは事前に予約していた東京駅直行バスにて。やはり潮来で高速に乗るまで混雑して50分ほど掛かったが、そこからはスムーズに流れて2時間半後に東京駅着。

J3第7節 宮崎×今治(ユニスタ)


■南九州行
 今年初の未踏スタジアム制覇行をば。この状況なので体調管理や行動に気を付けつつまずは鹿児島に飛んだ。2年半前と同様、ここに赴任している友人に、今回は主に薩摩半島を案内して貰った。↓のJR最南端の駅(沖縄にモノレールが出来るまでは日本最南端)や

西大山駅

指宿の砂風呂など。また地元のスーパーにも連れて行って貰ったが、

“技に酔う”

思わず土産に買ってしまった。以前名古屋に行った時、名古屋駅前に吉田麻也が出ている地元証券会社(だったかな?)の大きな広告看板を見たことがあるが、地元での存在感の大きさというのをこういうところで感じたりする。
 
 2日目は宮崎に移動し、レンタカーで日南方面を中心に。
青島神社や鬼の洗濯岩

鵜戸神宮

等々。9年前に行った日向岬もそうだったが、長い海岸線とその先に何も無い広大な太平洋が広がる景観には島が連なる景色とはまた違う迫力がある。

 3日目(今日)は試合までにチキン南蛮は食べておこうと思い宮崎市内で人気店に行こうと思っていたのだが、11:57宮崎発の電車に乗れなければOUTという状況だったので念のため開店20分前の10:40頃に行ってみたらやはり既に行列が出来ていた。ただ約4~5組、10人目くらいだったのですんなり入れて11時前にはオーダー、11:05頃に料理提供という早さ。

味のおぐら本店

 こうして余裕を持って電車に乗り、ユニリーバスタジアム新富へ。

■観戦記
 宮崎駅から20分ほどで日向新富駅に着くと、駅舎で地元のおばちゃん達がお茶と菓子を振る舞っており、有り難く頂いた。スタジアムは駅から徒歩15分弱あるがルートはシンプルで歩道にチームの幟が立てられてもいるので迷うことは無い。
 こうして無事到着して入場口に並んだところで事前に買ったチケを発券してないことに気が付いた。ここ最近QRチケなので紙で発券という行為自体無かったのもあり、てっきりこの試合もQRコードチケと思い込んでしまっていた。さすがに焦ったが現地で当日券を販売していたので助かった。

 メインスタンドのホーム側は埋まっていてアウェイ側の端の方に座り(元々こういうスタジアム目的の試合では比較的空いているメインのアウェイ側に座る事が多い)、ほどなくして試合が始まった。
 思えば宮崎も今治も初めてこの眼で観るチーム。今治は岡田さん絡みのニュース、一方で宮崎は今季J3参戦ながらここまで6戦3勝と健闘しているなという位しか情報が無い中での観戦だったが、開始から宮崎が前から追い込んでボールを奪って今治ゴールに近付くシーンが目立った。丁度メインスタンドから見て左から右に強風が吹いており、風上に立った優位性はあったと思うが、後ろはしっかり繋ぎつつ前に展開して相手ゴールに迫るバランスの良さが印象的だった。宮崎の監督は内藤就行氏ということでどこかで聞いた覚えがあったのだが90年代に鹿島で活躍したあの人と知り、目の前のサッカーに物凄く納得(笑)鹿島系の監督は、ボール保持orカウンターメインみたいな二項対立ではなく、今いるチームが勝つためならボールも繋ぐし、必要とあらば蹴り出すし、と全ては勝利のために何が最適かを考え、細かい点も突き詰めてサッカーを組み立てる印象がある。前半は強風の風上という後押しもあってこれがハマり、1-0で折り返し。

 ハーフタイムにスタジアムを少し見学。スタンドがあるのはメインのみでバクスタは無く、両ゴール裏は芝生席という構成。映像装置は無く、出場選手やスコア、時間も手動の看板というシンプルさだが、これは今後チームの成長に合わせて、ということなのだろう。

スコア/選手紹介ボード

 とは言え放送ブースやベンチなど(目で見える範囲では)必要な設備は整っており、また要所で木材が使用されていてコンクリや鉄筋メインだとどうしても無機質になる中で温もりを与えていた。
 

 後半は逆に風上に立った今治が押し返したのだが、ロングボールの処理でCBとGKの連携ミスから追加点は宮崎に。今治は右SB駒野と中盤の橋本英郎がスタメンで2人とも試合の流れを読んで的確に判断する様は経験を感じさせたが、体力的にはやはり少し厳しかったかな。それでも後半半ばに駒野のクロスから最後はエリア外から橋本が決めたのはさすがだった。
 橋本が今治の司令塔なら宮崎の司令塔は7番の千布で運動量とパスセンスを備えた好選手だった。それこそ鹿島時代の柴崎みたいなタイプ。他にも面白い選手は何人かいて、こうした個々の選手もさることながらお互いチームとしても意図は伝わってきて、これまで観たJ3では一番面白かったし試合のレベルも高かったと思う。最後は今治GKもCKで上がってきたが宮崎が凌いで2-1勝利。

 試合後は宮崎駅まで戻り、少し早めに空港まで行って夕飯や土産購入など時間を潰しつつ帰宅。最近は他にも栃木や女川など5000人規模の専スタが各地で出来つつあるが、これがJ3だけでなく全国の地域リーグ都道府県リーグ(少なくとも1部クラス)のスタンダードになって欲しいなと改めて感じた。