曹操の墓

 気力を振り絞って会社に行って最後の仕事を片付けて、大掃除して、納会して、そして帰った。


 つい昨日曹操の墓が発見されたとのニュースがあり、今朝のニュースでは本人の物と思しき頭骨の一部が映されてたが、これはチンギス・ハンとかアレクサンドロス大王の墓クラスの大発見じゃないか?1500年以上前の歴史的有名人の遺骸、遺骨が特定されたケースって、(仏舎利とかキリスト聖人の聖遺物とか出自が怪しいものは除いて)エジプト・ファラオのミイラくらいな気がする。久々に蒼天航路を読みたくなってきた。

 
 生没=155年〜220年という事は、世代的にローマのマルクス・アウレリウス帝(121年〜180年)の少し後、つまりグラディエーターで悪役にされたコンモドゥスが暴れて帝国が傾きつつあった位の時期だけど、それはどこか三国の内乱時代と状況が重なる。古代のユーラシアの西と東で同じ様に高度な文明を築いて、そして同じく異民族の侵入に悩まされ、内乱によって衰退し、中世へ移り変わっていった―――なんて考えるとロマンがあるけど、同時にある種の儚さも。そう感じてしまうのはこういう日だからか?自分でもそれは分からないが。