倫敦五輪代表

 U21が初の公式戦を戦って3−0で快勝と。北京の世代までは立ち上げ時には世代のトップクラスが集ってたけど、今回はJであまり試合に出てない面子+大学生なんで正直よく分からん。山村とか永井というのはW杯のサポートメンバーだった位だからそれだけの能力は持ってるんだろうけど普段試合を観てないから何とも言えない。
 ここ数年高校やユースのトップクラスの選手が大学に行くケースが増え、自然とU19〜U21も大学生が増えて来ているが、大学リーグのレベルはそれなりに高いとは思う。流経はJFLで最下位だけどメンバーを見る限り主力は出してないし、2年前は同じく控え中心で中位に付けてた。だから大学のトップクラスが本気メンバーを出せばJFLでも上位、もしかしたらJ2下位には勝てるレベルにはあるんじゃないかと。
 J1で試合に出れないが代表クラスの選手と一緒に練習出来る環境が良いのか、2部、3部相当のリーグでもしっかり試合に出てるのとどちらが良いかと言う話だが、やはり試合に出るべきだと思う。日本に限らずどこの国でも、結局上手ければ年齢に関係なく試合に出して貰えるし、そうで無い選手は何時の間にかどこか下位クラブへ片道切符のレンタル移籍というのがお約束。
大雑把に書くとこんな感じか。
海外組>>J1レギュラー>強豪大学レギュラー≧J2レギュラー≧J1ベンチ>J2ベンチ

 大学レギュラーをJ2のレギュラーより上位に置いたのは、前述した高校やユースのトップクラスの選手が進学するケースの増加で、素材としては高校からJ2クラブに入る選手よりも上のケースが多い為。まぁJ2でも上位になるとまた話は変わってくるけど、現に今のU21に大学とJ2どちらが多く選手が選ばれそうか考えると、大学の方が多くなりそう。


 最後にこの世代(1989年生以降)の現時点でのベストメンバーを考えてみる。Jで試合に出てるとかこれまでの実績を考慮するとこんな感じか。布陣はフル代表と同じく4バック、ボランチ2人に1トップ。

GK:権田(FC東京)
DF:酒井(新潟)、山村(流経大)、村松(湘南)、椋原(FC東京)
MF:米本(FC東京)、青木(大宮)、金崎(名古屋)、香川(ドルトムント)、宇佐美(G大阪)
FW:大迫(鹿島)
サブ:横竹(広島)、鈴木(新潟)、高橋(浦和)、山本(磐田)、清武(C大阪
   山田(浦和)、小野(横浜M)、原口(浦和)、永井(福岡大)、山崎(磐田)

 2大会連続U19敗退が響いて香川以外U20W杯経験者がいないんだが、反面これまで苦労させられてきた2世代(今回なら89〜90世代と91〜92世代)の融合がすんなり進められそうではあるな。ただ本当に後ろの層が薄い。金井はJで試合に出てる貴重な守備者だったのに(苦笑)予選を突破したらOAで闘莉王を呼びそうな気がする。アテネの借りをロンドンで返そうとか色々説得して。
 確かに中盤から前は豪華で、↑以外にも高木兄弟(東京V)、宮吉(京都)とかが控えているが、多分全員が揃う事は無いと思った方がいいかもしれない。国内組はさすがに予選から呼べるだろうけど、香川は本大会もドルトムントが許可するかどうか。ドイツが五輪出場したら違うんだが、もう敗退決まってしまったんでねぇ。まぁ開催地がロンドンで、期間も7月末〜8月初なんで北京とかリオでやるより交渉し易くはあるだろうけど。


 何より監督がついこの前までJのトップレベルでギリギリの勝負をしてきた人で、ACLでアジアの戦い方も知っているので、変な拘りや理想を追って足元が揺らぐような真似はしないと思う。前の監督もJ経験は豊富だったけど、何処か夢想家のような面があって、最後は△の『それはごもっともだけど俺の考えは違った』発言と共に寂しく幕を閉じたのだった。そういう意味では監督が最大の武器かもしれない。