贈り物

 これ以上ない完璧な秋晴れの下、友人の結婚式で某日本最高峰のエンターテイメント施設(別名夢の国)の近くまで。一緒に向かった友人の式も3年前の同時期(あの時もナビ杯決勝と被っていたな(笑))で、同じ様に海沿いで快晴に恵まれた事を思い出しながら、間違いなく良い一日になる予感がした。着くとチャペルがまずガラス張りの構造で、視線の先に煌めく波光と合わせて、あまりの完璧さに、これが現実に存在するとは思えない程。

 こういう場は一種の同窓会的雰囲気になるものだけど、今日の主役を含めた自分の周りのこのコミュニティにおいてはそれ以外にも単なるイベントを越えたエンターテイメントの空間/時間に昇華してるのだが(しかも回を重ねる毎に益々強まっていくという(笑))今日も最初から最後まで息つく暇が無い程濃い時間だった。

 今日の主役2人は歴史好きで、紹介欄に好きな人物:イブン=バットゥータ(14世紀のアラブの大旅行家)とあって、まぁ三大陸周遊記を読んじゃったりしてる身としては反応せざるを得なかったのだが(笑)、自分はこの本の“諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物”という原題が好きで、ふと考えればまさに今日のこの一日は、主役⇒招待客、あるいはその逆の一方的な関係でない、相互に対する“贈り物”という趣だったかと思う。