昨日の続き

 昨日書ききれなかった事も多々あるので、珍しく前日の話題を引っ張る。

 ONIから乾の事を言われて、セレッソは中盤の選手を育てるのが上手いなと(ex.乾、香川、家長、清武、後は今日2点決めた扇原や山口)改めて思った訳だが、他はどうだろうかと考えて真っ先に鹿島が思い浮かんだ。特にFWの育成が。古くは長谷川、黒崎に始まって柳沢や鈴木師匠、平瀬、最近なら田代、興絽、大迫etc大迫以外全員A代表経験があり、その大迫も現U22代表。柳沢や大迫は高校時代から有名だったけど、それを期待通りに育てるのは簡単な事ではないし、高校時代から注目されてたとは言え、FWでなく典型的なトップ下だった興絽をセカンドトップで代表クラスにまで育てたのは大したものだ。そういえば、先日実家に眠っている昔のサッカー雑誌を発掘していたら、プロ入り直前の柳沢の記事が掲載されていて、“横浜M入りがほぼ決まっていたが、直前で鹿島入りが決まった”とあって驚いたんだが、まぁそれが本人にとって良かったのは間違いないな、と田原や阿部を思い浮かべながら言ってみる(苦笑)

 やはり指導者の存在は大きいのだろうな。マリノスの数少ない“期待の新人が期待通りに育った”事例である現25番を思い出しても、当時の監督がアスカルゴルタだったのが大きかったのかなと。この監督は上野をボランチに下げて才能を開花させたりとか他にも功績大。後は松田位かな。この人の場合は指導者と言うよりも身近に井原、小村とか代表クラスのお手本がいた点が重要だったと思うけど。今のチームも中村、中澤が傍にいるのは恵まれた環境と言えるし、クルピ、オリベイラ級の指導者に2〜3年指導されたら大化けする選手は何人もいると思うのだが。現メンバーの殆どは年代別代表や選抜の経験を持っていて、才能はあるにも拘わらず、プロ入り後2年目、3年目と年を経る度に当初の輝きが失われるパターンが大半な訳で。特に渡邉は毎年15点は取れるポテンシャルがあるのに(前田と同じく、エリア外からのミドルが決まる日本人FWは希少。)、今のままだと10点行くか行かないかという状況で、本当に勿体無い事だ。
 
 まぁ現監督は来年も指揮を執るようだけども、もう少し指導者に投資する考えも有りとは思う。現メンバーでは22番、25番の2名に億単位の年俸を払っている訳だが、どちらか1人を放出して、その分を監督や他クラブの中堅、若手獲得に充てる、というのも(現実的かどうかは別として)クラブの戦略としては考えられるかなと。