予想答え合わせの2つ目。当blog的には本来こちらの方がメインで、2006ドイツ大会後から4年後のメンバー予想をしており過去の結果は以下の通り。
◆2010南アフリカ大会:的中12/23名
予想 → 結果
毎回11~12名と的中率は約50%となっているが、では今大会、4年前はどんなメンバーを予想していたか。
◆2022カタール大会予想(2018年7月実施)
barcaw.hatenablog.com
予想メンバー
GK中村、権田、川島
DF吉田、昌子、長友、酒井宏、植田、富安、杉岡
MF柴崎、大島、原口、香川、堂安、中島、中山、守田、久保建
FW大迫、武藤、久保裕、鈴木優
それではポジション別に結果を見ていく。昨日の記事と同じく黒太字は的中、取り消し線は予想したが落選、赤太字は予想してなかったが選出されたメンバー
GK:権田、川島、中村、シュミット
2人的中。4年前当時J1で試合に出てる若いGKは中村航輔くらいだったし、カタールでは正GKと思っていたのだが・・。この人材不足で川島が4年後もエントリーされる予感は当時からあったな。今は少し状況改善し、谷、大迫、鈴木彩艶など東京世代以降の若いGKが台頭しつつあるが、カタールには少し間に合わなかった。ちなみに4年前はシュミットに全く言及していない苦笑。当時は仙台の準レギュラークラス(18年はリーグ18試合出場)だった。
CB:吉田、冨安、昌子、植田、谷口、板倉
冨安が4年後に台頭しているのは容易に予想出来た。ただ当時はSTVV所属で「4年後はステップアップして欲しい」と書いていたが、それより1年早くアーセナルまで到達したのは想像を越えていたな。昌子、植田の鹿島コンビは負傷だったりビルドアップの面で厳しかっただろうか。にしてもずっと国内でプレーしカタール大会は31歳で迎える谷口がここまで代表で重宝されるとは思わなかった。最終予選後半の代表フロンターレ化という流れに乗れた面もあったかな。板倉は18年に仙台にレンタル移籍してようやく継続的に試合に出始めたという時期。
SB:長友、酒井宏、杉岡、伊藤、山根
中山は中盤で選んでおり、そこで改めて書くとして、SBメンバーとして予想的中は長友、酒井宏樹の2人だけ。川島と同じくこの2人の経験、メンタリティ、実力は簡単に追い越せるものではないなと。ロシア大会での酒井の活躍を見て、SBはある程度高さ、強さないとW杯レベルでは厳しいと思い、杉岡を選んだ。180cm近くあって湘南でサイドを上下動する運動量や献身性も鍛えられてるし「左の酒井宏樹」になれる・・・と思っていたらまさか中山、伊藤(当時は2人とも中盤だった)がそうなるとは。余談だが、市船出身者はU19~21の頃は世代トップでU代表常連でも、U22以降になると同世代に追い越されて代表から縁遠くなるパターンが非常に多いのだが、この選手だけでは19年のコパアメリカにも出たし順調に伸びていると思っていた。しかし・・鹿島移籍後あまり出番に恵まれずそこからこのジンクスにハマってしまった感。
MF:柴崎、守田、中山、大島、遠藤、田中碧
守田のメンバー入り予想は今回最も自画自賛したい笑。当時大卒1年目だったが早い段階で試合に出ていたし、中盤の潰し役をこなしつつ時々驚くような足技で局面を打開したり、川崎のパス回しに適応しているのを見て、ひょっとしてとんでもない逸材なのではと。と同時に何故遠藤航のメンバー入りを予想出来なかったのかと我ながら思ってしまうが、当時はデュエルキングの印象は無く、中盤やSBこなす便利屋のイメージであまり特徴が見えてなかったんだよな。何度か書いているが、湘南、浦和時代は強さよりも最終ラインからのフィードの正確さの印象が強く。だからこそ似たタイプでより若い中山がメンバー入りすると思っていた。田中碧は当時まだ高卒プロ2年目で殆ど試合に出てなかったので、正直川崎でレギュラーになるのも厳しいのではと思っていた。
2列目:堂安、久保建、香川、原口、中島、伊東、南野、相馬、鎌田、三笘
堂安は前年にオランダに渡っていてロシア大会も選ばれる可能性あったし、久保もカタールでもまだ21歳だが思い切って予想した記憶。香川はロシア大会で黒子役のトップ下として一定の貢献はあったしカタールが最後の舞台されるだろうと結構本気で思っていたが、そもそもこの4年殆ど試合に出ておらず、今STVVでようやく落ち着いた段階。トルコ、ギリシャにいたのは覚えていたが、サラゴサ(スペイン2部)いたのは記録を見て思い出した。最後は日本でのプレーをまた見たい気持ちもあるが、ピッチを広く使って技術やパスセンスを見せる清武、乾と違って、ゴール前の限られたエリアの閃きや技術で勝負するタイプだけにJで違いを見せられるのか正直疑問に思ってもいる。
その他鎌田は当時17-18シーズンにフランクフルトで殆ど出番が無かった故に候補から外していたと記憶。それがこの予想の直後のシーズンにレンタル先のSTVVでブレイクしてそのまま一気にフランクフルトの主力になった。今はどれだけやれるかというより、W杯での新たなキングのプレーが楽しみでならない。
FW:大迫、武藤、久保裕、鈴木優、浅野、前田、上田
FWは全員外れた。大迫は今回も候補だったと思うが、残り3名は理由もそれぞれ。久保裕也は前回まさかの落選からゴール数も激減してアメリカでは中盤でプレーしているという話もあったし、4年後こうなっているとは思わなかった。武藤はプレミアで試合に出られず、鈴木優磨は一定の活躍見せているが代表には縁遠いまま今に至る(一度招集されたが負傷辞退)。ただこの予想を見て思うのは皆1トップや2トップ向きのタイプで今のような3トップの中央で機能しそうなのは大迫くらい。久保はハリル時代に3トップの右だった記憶があるが、サイドアタッカーという訳では無い。この4年で前線はよりウイング的な選手、サイド起点に仕掛けてチャンスメイク出来る選手、そのチャンスを中央で押し込める選手の需要が増して、その結果が三笘や伊東、前田の選出に繋がっている様に思う。しかし浅野は前回も最終候補だったが、前田は18年時点でJ2松本所属でリーグ戦29試合7ゴール。そこからポルトガル経由してマリノス行って得点王→セルティックなんて予想出来ん苦笑。上田も同年は法政大2年で関東大学1部が主戦場だった。この頃は立ち上がったばかりの東京五輪代表で幾つかゴール決めてる大学生いるな、名前は何て読むのか、キヨ?と思った程度。
◆結果
的中:11/26名
毎度思うが4年という月日の長さよ。実生活ではあっという間だがサッカーにおいては遠い昔の様に感じる。中島が代表の10番背負って活躍していたのが遠い昔の様だし、堂安、南野と並んでMNDとか呼ばれていたのを何人覚えているだろうか。更に今回は途中コロナ禍という予想だにしなかった事態となり、交代5人制の定着、本大会エントリーメンバーの増員などサッカーそのものに影響を与える変化もあった。そんな中で的中したのは11名と例年通りだが、やはり4年前時点で大学生、ユース、高卒1~2年目であまり試合に出てないメンバーから見出すのは至難の業だし既存メンバーベースに考えると必然的にそれくらいの数に落ち着くのだろう。
ただ予想の言い訳用に若手の名前を何人も挙げておいて誰もメンバー入りしなかったのは我ながら苦笑せざるを得ない。その名を挙げると
※当時の所属⇒現所属
菅原由勢(名古屋⇒AZ)、中村敬斗(G大阪⇒LASK)、安部裕葵(鹿島⇒バルサB)
橋岡大樹(浦和⇒STVV)、郷家友太(神戸)、田川亨介(鳥栖⇒サンタクララ)
山田康太(横浜M⇒山形)
中には五輪メンバー入り、代表入りした選手もいるが、W杯には少し遠かった。菅原、中村、橋岡辺りはカタール後に本格的にA代表に絡んできそうだが。田川も高さ、強さ、スピードを備えたポテンシャルは大きいだけに起用次第では化けると思ってるのだが。
今大会が終われば当然次回北米大会メンバー予想を行う。次はもっと攻めた予想するか。