気が早いが今季の総括+来季について

 今日は一瞬昇格PO決勝に行こうか迷ったが、未だ風邪が治り切ってないのもあり、BS観戦にした。京都も徳島もスタジアム未踏破だし来年のツアーを考えつつ観てたら徳島勝利と。千代反田が徳島にいる事を知らず驚いた。余談だが同じ東福岡出身のCBという事でこの人と古賀正紘をよく混同してしまう。
 さて今日はJ1リーグ戦をもう少し詳細に振り返ってみる。まずは先週書いた終盤戦のリーグ戦績(の最終版)を。

23節:浦和 (H)○3-0(中村2、マルキーニョス
24節:大宮 (A)●0-1
25節:C大阪(H)△1-1(ドゥトラ
26節:清水 (H)○1-0(中村)
27節:仙台 (A)△0-0
28節:甲府 (A)△0-0
29節:広島 (H)○1-0(齋藤)
30節:大分 (A)○1-0(中村)
31節:名古屋(H)●1-2(兵藤)
32節:磐田 (A)○1-0(中澤)
33節:新潟 (H)●0-2
34節:川崎 (A)●0-1

 ずっとホーム無敗だったが最後の2戦に敗れ(最終的にホーム9勝6分2敗)、リーグでは連敗しなかったのがこれも最後の2戦に連敗。試合内容を観ても完全にガス欠というか息切れ状態で特に攻撃時の推進力が完全に失われていた。やはり同じメンバー、それもベテランで戦い続けた故なんだろうな。開幕前の予想以上に粘ったのは確かなんだが、それでもリーグを最後まで走り抜くまでには至らず。
 今年はある意味で目安となるシーズンだったと思う。今季は特に怪我による長期離脱者もおらず、全員が(怪我や病による数試合の欠場はあったものの)ほぼシーズン通して試合に出れた中でベテラン揃いのメンバーを固定して連携を深めればどこまで戦えるかという。で、出た結論が、リーグ戦の2/3辺りまでは質を維持できるが、それ以降は↑の通り。終盤に勝点を得る事が出来た試合も、その多くは中村の左足に拠る所が大きかった。残り10試合で挙げた4勝は全て1-0だが、4点中中村は3点に絡んでる。2点+中澤のゴールに繋がったCKとで。
 まだ天皇杯が残ってるが来年の話をすると、はっきり言って余程の有力選手を補強するなどしない限り既に詰んでる気がするんだよな。まず今季のメンバーを踏襲するとしてもACLと両立出来るとは思えない。より具体的に言うと3月から
土曜に日産でリーグ戦→水曜に中国でACL→土曜に遠地アウェイでリーグ戦
みたいな日程が複数回ある訳だが、それを固定メンバーで戦うのは無謀すぎる。今季はナビスコもせいぜいファビオが使われた位でほぼリーグ戦のメンバーで戦っていたのだが、相手の強さと移動距離が増すACLで同じ事をすれば・・・という。
 では選手層を厚くして柏の様にやりくりしつつ戦えば、という話になるが、今のマリノスは完全に人がベースなので、選手を入れ替えるとサッカーそのものが変わって、ベストメンバーとそれ以外の差が極端に開いてしまう。だからマルキーニョスの動きが落ちているから藤田スタメン、とか富澤を休ませる為に今日は小椋、という訳には簡単にいかない。それを変えるにはまた一からサッカーを作らないといけないのだが、監督は来季も続投のようでサッカーも大きく変わる事は無いだろう。
 このような状況を覆す手段としてはかつて久保や安貞桓、奥、中澤、山瀬を獲った時の様に代表クラスの選手、1人で状況を打開できる選手を補強するというものがある。ただマリノスの財政上それは厳しく、今季も補強はユースOBの大学生や下部リーグからが中心となるはず。富澤、中町、小林、ファビオとここ数年J2、JFLからの補強は成功してるのだが、↑の様に人ベースのサッカーをしている以上、余程の能力を持つ選手で無い限り特に攻撃の選手が加入即大活躍というのは想像しにくい。

 結果論ではあるが、やはり今季が最後にして最大のチャンスだった。来年はドゥトラ41歳、マルキーニョス38歳、中澤、中村36歳。この4人が欠場したら守備はファビオ、奈良輪でどうにかなるとしても攻撃はどうなるのか。31節名古屋戦でも書いたが、あの試合が来季を映しているような気がしてならない。兵藤、齋藤以外攻撃を作れないという。その齋藤もドイツ移籍の話が出ていたが、海外移籍するなら少なくとも国内で10点以上取れるレベルになってからと思うのだが。
 まぁまだ天皇杯もあるし、今年の残り3週間余りという中で、もう少し今季を楽しみたい。大分行も予定してるので。