いよいよ予選(U23アジア選手権)が近付いてきたが、先日も述べたようにやはり不安が先に来てしまう。それは様々な面から湧いてくるものなのだが、まずは今回のメンバー、及び選考外のメンバーの今季のクラブでの出場状況を下記に記す。
()内はJ3のU22選抜での記録
室屋は関東大学リーグでの記録
■GK
櫛引 (清水):10/0(5/0)
杉本 (京都):5/0(1/0)
牲川 (磐田):0/0(12/0)
■DF
松原 (新潟):3/0(1/0)
山中 (木白):11/0(4/0)
亀川 (福岡):40/0
奈良 (F東):0/0(7/1)
室屋 (明大):16/0
岩波 (神戸):30/1(1/0)
植田 (鹿島):12/1(2/0)
■MF
大島 (川崎):28/0(1/0)
遠藤 (湘南):31/4
原川 (京都):29/0
矢島 (岡山):37/8
中島 (F東):13/1(3/0)
南野 (RB):19/7
井手口 (G大):10/0(8/1)
豊川 (鹿島):6/0(3/0)
三竿 (東V):39/0
■FW
久保 (YB) :17/4
鈴木(新潟→水戸):13/1+6/2(2/0)
浅野 (広島) :34/9(1/0)
オナイウ(千葉) :33/3【主な選考外の選手】
■GK
中村(福岡) :22/0※合宿メンバー(負傷離脱)
■DF
櫛引(一)(札幌) :37/0※合宿メンバー
高橋 (讃岐) :32/1※合宿メンバー
安在 (東V) :33/3※合宿メンバー
川口 (新潟) :29/0(2/0)
■MF
川辺(磐田) :33/3※合宿メンバー
関根(浦和) :33/6
前田(松本) :31/3(2/0)
鎌田(鳥栖) :21/3(2/0)
伊東(甲府) :30/4
小泉(新潟) :21/2(1/0)
喜田(横M) :24/0(1/0)※負傷
野津田(広島):19/4(2/0)※負傷
■FW
荒野(札幌) :31/2※合宿メンバー
金森(福岡) :32/6※合宿メンバー(負傷離脱)
小屋松(名古):22/1(5/1)
【参考】
カイオ(鹿島):32/10※ブラジル国籍
GK、FWについてはそもそもJ1レギュラー格が少なく、また特にFWについてはゴールという結果を出した選手が少ないのでこの選考はまぁ理解出来る。GKはJ2ながらこの世代唯一シーズン終盤にレギュラーで試合に出ていた(しかも昇格POを勝ち抜くという得難い経験も積んだ)中村が負傷離脱したのは本当に痛かった。FWは南野、久保の海外組+浅野がいるのはまずまず。
一方でまずDFはメンバーにチームでシーズン通して試合に出ていたのが岩波(J1)、亀川(J2)、後は室屋(関東大学L)くらいで後はサブという。植田も鹿島の監督交代後はベンチが定位置になってしまった。今予選の日本は上位に行くほど、アトランタ五輪出場を決めたサウジ戦みたいに相手の攻勢を受けつつもしっかり守って少ないチャンスをものにするという展開になると思っているのだが、GKも含めてその点で不安が。
次は中盤だが、このチームの当初から攻撃の中心で10番を背負っている中島がFC東京でサブというのがある意味象徴的。準備期間が限られる中で連携を重視したのだと思うが、合宿にも呼ばれなかった選手の中にはJ1レギュラー格が何人もいる事を考えると人材を活用し切れて無いように思える。
今更という感もあるが、この世代はあまり試合数をこなさないまま(メンバーをテスト仕切れないまま)予選を迎えてしまった。思えばアテネ世代では少しでも時間が取れれば国内外で試合に臨んで、毎回新しい選手を呼んでは試しを繰り返し続けていた。結果、めぼしい選手には一通りチャンスは与えられ、最終予選時にはそこで生き残った世代のベストメンバー(大半がクラブでもレギュラー)でチームが構成されることになった。リオ世代はそれが出来ないままだったので、例えJ1レギュラー格がいても試合で見極められず、結果、未知数のメンバーよりも能力を把握している従来のメンバーが多く残る事になったのだろうな。
今回はアトランタ五輪予選以来の集中開催方式だが、先程も述べたが展開も同予選に近くなると思っている。おそらく勝ち進む程守る時間が長くなりそうだが、植田、岩波を中心に守って、少ないチャンスを南野、久保の海外組が抜け目なくモノにしなければ。アトランタの予選では川口、前園が鬼神の如き活躍を見せたが、今回の同ポジションのレギュラー有力候補である櫛引、中島にはそれだけの活躍をして貰わないといけないのだが・・・。やっぱ不安が先に来るんだよなぁ。ただ今回のメンバーはU20W杯出場経験者こそいないがU17W杯経験者は9人いる(下記参照)。また久保は海外組だし、浅野もクラブW杯で結果を出しており、全体的に国際経験は積んでいる方だと思うのでそこには期待出来る。チームは先月に中東遠征、今回も直前キャンプ+現地で練習試合2試合組んで、まさに突貫工事でチームを作っている所だが、南アでのA代表の様にそれが上手くハマる事を願うしかない。
U17W杯経験者
09年大会:松原
11年大会:牲川、岩波、植田、室屋、中島、南野、鈴木
13年大会:三竿