金沢出張 第2章―冬の陣―

 昨日、今日と金沢に行ってきた。思えば初めての出張もこの加賀百万石の城下町だったし、何か縁があるのかもしれない。それまでは金沢に限らず、北陸なんて全く縁の無い土地だったのに。
 仕事は展示会でのデモ対応という事で多少の緊張もあったが、それまでの気が狂うほど暇な2週間とは違って充実した時間が過ごせるかな〜という楽しみが勝っていた。しかも、昨日(7日)は昼過ぎまでに現地に着けば良かったからかなり楽だったし。


 着いてみると、非常に閑散とした雰囲気で、話に聞いていたのとは全く違う光景が広がっていた。ずっと立ってたら足痛くなってくるし、1分経つのが長いったらなかった。それまでと全く変わらないヒマな時間に、同じく出張中の同期と笑うしかなかったな。もうこうなったら美味いもの食って、美味い酒飲むしかない、という事で、先輩3人(一人は他部署の部長)と金沢の歓楽街、片町へ。


 居酒屋に着いて4人でテーブルを囲んだ時、前にもこんな事があったのを思い出した―――前に出張できた時も、片町に先輩3人(一人は当時の直属の課長)で飲みに行って、酒の勢いで色んな事聞いたし、喋ったりしたっけ―――
 で、今回も結局そういう展開に。前ほど酔ってなかったから、理性的に対応出来たと(個人的には)思っているが(苦笑)、あの部署の雰囲気にはそんな背景があったとはねぇ。どうりで暗(略)何処の部でも同じ様なものだと思うが、人間関係というのは非常に複雑でやっかいな代物だな。


 翌日も雪で客が殆ど来なくて案の定暇過ぎた。それでも吹雪→霙(みぞれ)→止む、を数分毎に繰り返す移り変わりの激しさはなかなか見ていて面白かった。帰りも搭乗予定の飛行機(最終便)が運行できるか未定なので1本早い飛行機に振り替えて貰えたのは良かったが、雪と風でやっぱり出発遅延&1本前に着陸した飛行機が鳥を吸い込んで滑走路が閉鎖→10分間空中待機とか色々ハプニングには事欠かない出張であったが、あの夜の語りだけで十分行った甲斐はあったというものだ。