展望4-最終回

最後は日本人選手について
・本田
 日本は10年に一人こういうサッカーの能力と強烈なキャラを併せ持つタイプが現れる。カズ(67年生まれ)、中田(77年生まれ)と。ちなみにこの2人は早生まれだから、奇遇にも学年ではちょうど本田も含めて10年の間隔。
 W杯前の移籍はリスクが伴うが、こういうタイプはどんどんステップアップする方が良い結果を生む気がする。多分PSVかアヤックスのどちらかになるんだろうが、もしファン・ハールがまだいたらAZに移籍して欲しかった。世界最高クラスの戦術家の下でCLを戦えるのは成長するには最高の環境。


・指宿
 U20代表に呼ばれてさっそく点を決めたようだが、実は91年の早生まれだから次のU20W杯に出るチャンスがまだ残っている。宇佐美、原口・・・と名前だけなら凄そうな面子なんだけど、果たして実際に召集出来るか、「チーム」として機能するかは不透明。香川、金崎、大迫・・と人材はいたのに重要な試合で誰も出場出来なかったのを見ていれば尚更に。


・稲本
 もはや2季前はトルコにいた事も忘れかけてたが、こんなに移籍が多いのは完全移籍を勝ち取る程の信頼を得られないが故か、それともそういうのが性に合ってるのか。小野は怪我という不運があったが、高原は帰国後はさっぱり、中田(浩)もバーゼルで地位を築いてたのに帰国して今はベンチ、と79年組はあのシドニー〜日韓W杯辺りがピークだったのかと思うほど「晩年」感が滲み出てて泣ける。本来なら今がサッカー選手として全盛期のはずなんだが・・・。遠藤しかり、後は小笠原もそうか。早々とイタリアに見切りをつけたのは正解だったと思う。


・その他
 欧州組の人数を数えてみると、思い付くだけで10人くらいいる。少し前までは欧州=セリエA、プレミア、リーガみたいな固定観念に支配されてたんだが、UEFA加盟国だけで53あって同じ数だけのリーグが存在するという事実が、徐々に認識されてきたのは良い傾向。これは一方で一部のリーグ以外はレベルがかなり落ちたり、リーグ内格差が激しかったりするという現実を知る機会にもなって、欧州=レベル高いという先入観を壊して、その実力を相対的に比較出来るようになればなお良いのだが。
 それを含めても他国での経験はマイナー国のリーグであれ、2部であれ貴重なものなんで、それを代表や日本に帰国した際に還元してくれたら、日本のサッカー界にも良い影響を与えるはず。


 書いてたら選手個人の話からかなり飛躍した感もあるが、まぁいい。それはそれとして最近某9番氏がblogを開設したみたいで見てみたらさすがア○ーバというべきか芸能人ばりに更新しまくっててビビッたのだが(笑)、通院したという病院が母校の近所にある某大学病院で驚いた。最近の病院てリゾートマンションかホテルかという外観が増えているが、ここは昔と全く変わってないようで。もう7〜8年行ってないが、毎朝夕あの前を歩いてた記憶が甦って少し懐かしくなった。