賞レース

 数あるサッカー協会、連盟の選出する表彰でも胡散臭さに定評のあるAFCのアジア最優秀選手表彰だが、今回から“アジア国際最優秀選手”なるタイトルが設けられ、栄えある第1回は香川に決まったんだと。
 元々最優秀選手は表彰式に出席可能な者、という条件が数年前から付けられたが為に欧州でプレーする選手は必然的に選考から外れ、故によく分からない選手が受賞し続ける結果となったのだが、歴代受賞者を眺めると05年のモンタシャリ(サウジの守備の中心)までは理解出来るとして、それ以降で納得出来るのは遠藤位か。この条件で割を食ったのはおそらく朴智星だろうな。丁度00年代半ばから活躍していただけに、もし表彰式出席云々が無ければ少なくとも2回は受賞してたはず。

 それはともかく、AFCがこのような条件を付けたのは南米の最優秀選手も欧州組は除外されている例も参考にしたと思われるが、南米とアジアではレベルが異なるし、リベルタドーレス杯や代表のコパ・アメリカAFCチャンピオンズリーグアジアカップと比較したらどう考えたってアジアに(注目度や賞の相対的な権威が)不利なのは否めないよな。

 まぁAFCの賞レースは男子のMVP以外はそれなりに納得出来るものなのだが、「日本の最優秀選手」という括りだとそもそも権威ある賞すら無いという。サッカーマガジンが選ぶ賞とか全国の記者で選ぶ賞等はあるが、どちらも外国人にも受賞資格がある時点でJリーグMVPとそう大して変わりない。個人的に興味があるのは日本人選手、より正確に言えば“所属チームを問わず、日本代表に選出される資格を持つすべての選手”の中でその年に最も優れた選手は誰か?という事。このような基準で選べば、後で振り返った時に“この年はこの日本人選手が活躍したな”と分かるメリットもある。

 だからこのblogで3年前から独自に表彰してる訳なんだが(苦笑)、今年も勿論開催するつもりなんで昨年の選考委員の皆様におかれましては是非また協力をお願いしたい。明日のJ最終節後に連絡します。