J1第34節 横浜M×鳥栖(日産)

barcaw2012-12-01
 先々週の柏戦は行かなかったので10月末の名古屋戦@豊田以来のマリノス戦。前半のマリノスは観た中で今季最高の内容だった。開始15分で3度くらい絶好機を作り出したのだが、この日は当たっていた鳥栖GK赤星に全て防がれるという。サッカー自体はパスを回しながらサイド(特に齋藤-ドゥトラの左)から仕掛けるというシンプルなものなんだが、パスのリズムが良いので鳥栖の守備の網に掛からない。まぁ戦術的に鍛えられた動きというよりは時間が成し遂げた成果―――1年間このメンバーで続けていれば互いのコンビネーションも深まるだろう―――という気がするが、とにかく良い内容だった。
 後半はやや鳥栖が押し返すようにはなったが、その中で中村のFKが決まってマリノスが先制。ここ数年FK成功数が減っていたので年齢的な衰えかと思っていたが、今季は天皇杯を含め、もう4〜5点は決めてる。セットプレーだけでなく試合中の動きの切れも良いし、マリノスに戻ってきた10年以降今が一番良い状態なんではないかと。
 試合はその後も鳥栖が藤田のロングスロー等でチャンスを作るが無失点に凌ぎ、マリノスの1−0勝ち。内容の割にゴールがFK一発に終わったのはマルキーニョス不在が響いた影響もある。ともあれこれで鳥栖を抜き、4位で終了。浦和ー名古屋で浦和が勝った為、ACL出場権はこの時点では獲得成らなかったが、優勝した04年以降最高の成績となった。
 中盤以降に3連敗した時はここ数年の終盤失速が思い出されて現監督の限界かと思っていたが、今季は逆にそこから持ち直した。多分に25番の左足と18番、22番、27番の強さに負う面は大きいんだが、それでも4位という結果を残したのだから立派だ。これで天皇杯を勝ち取ればACL出場(あるいは次の浦和に負けてもその浦和が優勝すれば獲得。)となるが、ベテラン達が週の中日のアジア遠征にどこまで耐えられるか。ACL用に補強してきた過去のJの出場クラブでも、Jとアジアを両立出来た例は少なく、ましてやベテランへの依存度の高い今のマリノスならばどうなるかーーーと思わないでもないんだが、今は長いリーグ戦が終わった感慨の方が大きい。この時期になると観戦も防寒対策必須となり、『年末感』を強く感じるのだが、今日は昼過ぎから雲も晴れて冬らしい空模様であった。

 と眼の前の試合を観ていたのだが、やはり最終節は他会場の動向を気にせずにはいられない(笑)今年は例年以上に上も下も激しい争いだったので、90分間携帯画面と試合を交互に観ている状態。開始5分で前田がガンバに先制した時点でなんとなく結果が読めてしまった。これで今日前田を封じれば、例の呪いも解けるかと思ってたんで(苦笑)しかし新潟はよく残留したな。札幌の次にいつ“その日”が来るかという状況で毎試合生き残り、最後まで残留の芽を残したまま今日を迎えただけでも結構凄い事なのに、これまた厳しい条件での最後の残留条件もクリアして15位に滑り込むという。08年の千葉を思わせるが、その千葉も翌年はあっさりと落ちてしまったので、そこはまた来年勝負という事になるだろうか。
 
 そんなこんなでリーグ戦も終わったので、(まだ天皇杯はあるが)来週は今季の事前予想反省会など開催したい。