J1第34節 浦和×横浜M(埼スタ)


■千石・駒込
 2週連続の埼スタ行だが、折角の遠出をスタジアムとの往復で終わるのも勿体無いし、午前中は紅葉狩りでもしたいなと思っていた。色々調べると埼玉高速鉄道に繋がる南北線沿線には紅葉の名所が幾つかあり、中でも駒込六義園は10年程前に仕事で1年ほど近くまで通っていた懐かしさもあったのでここに決めた。
 前夜W杯組分け抽選を観た後は早々に寝て、当日はまず六義園近くにあるレストランに向かった。ここは仕事で通っていた当時にオープンした店で、それなりに値は張るが本格的な炭火焼ハンバーグが食べられるのでたまに贅沢しようと何度か行った店。今日のランチに、と思って調べてみたら今はメディアで紹介されたりして人気店になっており、開店1時間前に名前を登録してやっと一巡目という状況らしい。10:30に名前を書いて、その後は六義園へ。
 この庭園に行くのは10年振りだが前回は夏場だったので紅葉の時期は初めて。行くとピークからはやや過ぎていたが、十分見応えのある木々が。


 今回改めて調べたが、元は徳川綱吉の側近、柳沢吉保の屋敷だったんだな。こうした大名庭園が残っているのは江戸=東京の特色とも言えるが、現代に遺る庭園もこれ程の規模ならば、全国の大名屋敷が犇めいた当時の江戸ならどれほどの緑に溢れていたのだろうかと思わずにいられない。
 庭園を観賞した後はレストランに戻って美味いハンバーグを食し、駒込駅から浦和美園へ。

■試合
 埼スタ自体は毎年行っているのだが、今日のカードは実は13年以来4年振り。ACLを獲ってクラブW杯に向けて主力を休ませるなど一息付いている感じの浦和、リーグ戦でのACL出場の可能性が消えて3週間後の天皇杯に懸けるマリノスという半ば消化試合めいた雰囲気での試合となった。前半は浦和が押し込む展開。特に左サイド(マリノスの右サイド)から切り込んで何度かチャンスを作り、オフサイドにはなったがゴールネットを揺らすシーンもあった。前半気になったのはマリノスの右SB松原で、1対1で後手に回り、ピンチを招くシーンがしばしば。この選手は日本のSBとしては長身で年代別代表で国際経験もそれなりにある点がマリノス(CFG)のスカウトに引っ掛かったのだと思うが、状況判断の拙さは開幕からあまり改善されず仕舞だった。それさえ改善すれば一気に代表入りも有り得るのだが、“判断力”はボール扱い以上に習得の難しいスキルでもあるのが難しいところ。
 後半はマリノスから見てやや状況が改善し、カウンターで浦和ゴール前に近付くシーンが増えていったのだが、後半半ばにカウンターで左サイドから中央にグラウンダーのパス→これを中央付近にいた前田が左足でダイレクトで合わせてマリノスが先制した。シュートは西川が一歩も動けないほど見事だったが、前田のプレー自体はこのゴールが全てと言って差し支えない。前半はピッチにいたのかどうかすら怪しい存在感だったが、このゴールでどうにか帳尻を合わせた形。帳尻と書いたが、この選手も今季あまり伸びなかった選手の一人ではある。今日の様に局面で技術を見せる事はあるが、試合を通してとなると・・・という。来季は監督が変わる中で今季の序列を維持出来るかは不透明。個人的にはヴェルディ育ちによく見られる“(プレーにおける)自己主張の強さ”はそれが希薄なマリノスユース育ちに比べて買っているのだが。
 その後は浦和が押し込むがマリノスが最後まで踏ん張って1-0勝利。まぁ好調時の必勝パターン(前半をやり過ごし、後半カウンターから得点し守り切る)が復活したとも言えるが、このような偶発性に頼ったサッカーでリーグ戦34試合を乗り切るのはやはり無理があったとも言えるな。残り10分を切る頃は優勝争いが気になってDAZNで磐田×鹿島を視たりしていたが(苦笑)ちなみにこのヤマハスタジアムの試合はアディショナルタイムでアクセス過多故か視聴不可となった。


 帰りは前回の様な地下鉄1時間以上というのは避けたかったので赤羽岩淵で降りて赤羽まで歩き、上野東京ラインで帰路へ。