2020年の観戦を振り返る

 気が付けばもう今年も残り僅かなので観戦を振り返ってみる。
2020年観戦数:23試合
例年ならば「大晦日高校サッカーに行くかも」などと書いていたはずだが、一般入場は無しとなったのでこの数で確定。ここ数年は40試合弱が続いていた中では少ないが、今年の特殊な状況を踏まえれば意外と行ったなという思いもある。2/23に開幕戦のマリノス-ガンバ@日産を観に行ってから7/12に中断からの再開戦であるマリノス-FC東京@日産まで実に140日も観戦間隔が空いたのは本格的に観に行くようになった2001年以降無かった事態。マリノス戦も例年ならリーグ戦はほぼ皆勤だったが今年はスーパー杯、ACLを合わせても12試合に止まった。在宅メインということもあって意外と水曜は行けた、というかむしろ土日の観戦数と同じくらいだが、過密日程で試合が続く中で日曜19時はちょっと厳しかったな。

■ベストゲーム
改めてここでの“ベスト”の定義を述べておくと、両チームがお互いに持ち味を高いレベルで出し合う試合となる。
1位:横浜M2-3鹿島(2020/11/3 J1第31節@日産)
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 マリノスが前半2点先行しながら鹿島が逆転した試合。鹿島のゴールはどれも見事だったのだが、それ以上にそのサッカーの印象が強い。結果はともかく今のマリノスはボール支配率で相手を下回ることはそうないのだが、前半半ば以降、特に後半は鹿島に押し込まれて後手に回る時間が長かった。鹿島はボール回しのリズムや選手の距離感が良く、若い選手も多いので来年以降更に強くなる予感もあり、数年後に振り返った時にターニングポイントとなる試合になるのではないかと。
2位:神戸2-0鹿島(2020/1/1 天皇杯決勝@新国立)
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 一応今年の試合だが前シーズン最後の試合。この試合では1位とは逆に神戸の良さが目立ち、鹿島は選手やサッカーに限界を感じさせる内容だった。クラブとしては鹿島がこうした決勝の常連ではあるものの、選手を見ると神戸にはW杯やCLの決勝を戦ったイニエスタポドルスキ、日本人でも経験豊富な酒井や山口、西がいて、個々の経験値なら鹿島の選手を圧倒しており、試合もその通りの内容だった。神戸でプレーするイニエスタポドルスキを観たのも実はこの試合が初めて。
3位:横浜M3-3(2PK3)神戸(2020/2/8 スーパー杯@埼スタ
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 まぁPK9人連続失敗という珍しいものが観れたという要素が大きいのだが(苦笑)、試合も打ち合いで面白かった。マリノスは勿体無かったよなぁ。結果的には今季5つのタイトルを狙って無冠に終わった訳だが、リーグやACLほどではないにしろスーパー杯も立派なタイトルの1つである以上、こうしたチャンス(リーグか天皇杯で優勝しなければ出場出来ない)はものにしてクラブとしての実績を積み上げていくことが大事なので。ちなみにマリノスは過去スーパー杯で4戦全敗。
4位:横浜M6-2浦和(2020/11/14 J1第27節@日産)
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 マリノスがスコア的に圧倒した試合だが浦和にもチャンスが幾つかあったので選出。浦和としてはJ・サントスを止められなかったことに尽きるが、マリノスとしては中盤以降ジュニサンの得点力にかなり助けられた。幾らボールを支配しても最後のフィニッシュ(の質と量)は個人の才能に負うところが大きい訳で。
5位:横浜FC1ー1鳥栖(2020/12/5 J1第31節@三ツ沢)
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 鳥栖が終盤に追い付いた試合なのだが、お互いボールを繋ぎつつ激しくフェアに戦った好試合。今季は降格が無かった分、終盤でも変に堅くならずこういう試合を観ることが出来た。

■ベストゴール
1位:上田(2020/11/3 J1第31節 横浜M2-3鹿島@日産)
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 毎回この為に観に行った試合のハイライトを見返すのだが、1位はそうするまでもなくこれ。ロングボールを完璧にトラップしてすぐさまシュート体勢に持ち込み、そして決めると。一連の流れは一瞬だったが、決まった後からじわりとその凄さを実感して背筋が震えるような感覚を覚えた。この選手も去年のコパ・アメリカでは外しまくって叩かれたし、今季も序盤はサブが多かったが、終盤になるとレギュラー定着してリーグで二桁ゴールを達成。エリア内のワンタッチ、外からのミドルなどシュートパターンも多彩だし、鹿島はストライカーを育てるのが上手いなと改めて。
2位:オルンガ(2020/10/3 J1第19節 横浜FC0-3柏@三ツ沢)
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 今年のJのストライカーを語る上で外せないオルンガはボールカットした後1人で持ち込んで決めたマリノス戦のゴールと悩んだが、横浜FC戦の2点目はクロスをトラップしただけで相手のマークを外し、かつフリーで打てる体勢となってそのままズドンという一連の流れがまぁ凄かった。近くに座っていた横浜FCサポも呆れていた笑。
3位:マルコスJr(2020/2/23 J1第1節 横浜M1-2G大阪@日産)
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 トラップしてから反転→シュートまでの早さと上隅を正確に捉えたシュートそのものも素晴らしかった。
4位:エヴェラウド(2020/11/3 J1第31節 横浜M2-3鹿島@日産)
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 上田と同じ試合だが、あれだけ速く鋭いミドルを観たのも久々ということで。
5位:松原(2020/10/10 J1第21節 横浜M4-0大分@三ツ沢)
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 今季のこの選手は4位のエヴェラウドのゴールやオルンガに決められたゴールなど守備面で結構やらかしが多かったのだが、古巣大分戦で決めたこのミドルはゴラッソ。
 
 これ以外にもマリノスならオナイウはなかなかセンスを感じるフィニッシュが多かったしエリキのニアを抜くシュート、ジュニサンの相手守備をこじ開けるような突破からのシュートも印象深い。また上記鹿島戦は3点目の遠藤のダイレクトボレーも綺麗だったが丁度トイレに行っていてこの眼で観ていないので選外(苦笑)

■ベスト遠征
今季は首都圏以外で1試合しか観てないので該当無し。特別賞としてその11月のサンガスタジアム行を。
京都2-0徳島(2020/11/21 J2第35節 @サンガスタジアム)
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 今年は色々と未踏スタジアムにいくはずだった。サンガスタジアムは本来なら3月に予定しており、GWには山口、岡山を連続で観戦、7月は五輪で宮城スタジアムに行くはずだったのだが・・。来年も少なくとも序盤は今年の延長線上になりそうで五輪も開催が怪しいが、ベガルタすら使わない宮城スタジアムなんてこのチャンスを逃したらいつ行けるかって話だしな。遠地もそうだが、今年スタジアムで友人達と観戦出来たのは結局開幕戦だけだった。中断明けのスタジアムで会えたのは11月の鹿島戦が最初で最後。来年は遠征云々の前にこうした日常が戻ってくることを願いつつ。