新シーズンの幕開け。毎年のサイクルとして年が明けてから1ヶ月半ほどしてこのスーパー杯があるイメージなのだが今年は2/8であっという間に新しいシーズンが始まったという感覚。前回この大会に行った時は2月の下旬だった。
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調べたら18年から2/10前後の開催に早まっていたと。ACLとの日程調整でこうなったのかな。まぁ広いアジアで欧州CLの様な統一的なカレンダーは難しいのは承知してるが、理想を言えば今年のカレンダーなら2/15か22にスーパー杯、その翌週にリーグ開幕、そしてリーグ戦を数試合戦った後にACLという流れならすっきりする。
それはともかく今日の試合だが、神戸は元日まで試合があって始動が遅かった分コンディションやチーム作りの進展はマリノスに分があると思っていたのだが、前半は神戸の方がチャンスを作る展開。マリノスはボール支配率でやや上回ったが神戸は危険なエリアで人数を掛けてしっかり守り、ボールを奪った後はシンプルにボールを繋いでマリノス陣内に攻め込むというサッカーでチャンスを作り出していた。天皇杯決勝と同じく、やはりドイツらしい切り替えの早いサッカーだな。CKから先制と思われたシーンはVARチェックでノーゴール、その後イニエスタのパスをオフサイドラインギリギリで抜け出たドゥグラスが決めて先制(ここでもVARチェック)。マリノスは前半の内に追い付くが(これもマルコスがボールを押し込んだ直前に、GK飯倉と仲川?が接触してファールだったのではというチェックが入った)、前半終了間際に最終ラインとGKの連携ミスから古橋に無人のゴールに流し込まれて神戸が再び勝ち越し、前半が終わった。マリノスの2失点目は絡んだのが新加入選手という訳でも無く朴、畠中、チアゴというレギュラーメンバーだっただけにどうなのかという場面だった。
後半はマリノスが押し気味に進め、サイドから何度もチャンスを作る。後半早々に左サイドの折り返しを扇原が合わせて2-2。ただ神戸もカウンターで何度かマリノスゴール前に迫り、後半半ばに山口蛍のゴールで再度勝ち越し。この得点もそうだが、今日のマリノスは中盤でボールを奪われ、相手に前を向いてスピードに乗られる場面が多かった。まだコンディションが100%ではないとは言え、4日後にACLな訳でどうもこの辺の緩さは気になるところ。まぁ攻撃面は去年と変わらぬ切れ味があったが、仲川はさすがにマークも厳しくなって狙った形でボールを受けられず、上手く守られてシュートコースを消される場面も多かった。それでも終盤に何度か決定機を作り出したのはさすがだったが。
山口のゴールから数分後にはエリキのゴールで追い付いて3-3。4点目が生まれそうなシーンはあったがこのまま試合は終わってPK戦へ。
で、PK戦なのだがお互い2人目までは特に変わったところの無い展開ではあった。先攻のマリノスは1番手のチアゴが強烈なキックを左上隅に決めたのが印象深い。このメンタリティが3人目以降にもあればなぁ。3人目以降は↑の写真の通り、マリノスが外せば神戸もそれに付き合って9人連続失敗。プロの公式戦でこれはマジでギネスに載るんじゃないかね。最後の方はもうどっちが勝とうがどうでも良くなった。最後は山口蛍が決めて神戸がタイトル獲得と。
実はマリノスはこのスーパー杯は過去3度出場しながら1度も勝ったことがなかったのだが、そのジンクスは今回も継続と。先に述べたように攻撃は今年も機能するだろうし層も厚いが、中盤以下のポジションがACLとの掛け持ちに堪えられるかどうか、ってところだな。特にチアゴ、畠中に続く第3のCB、喜田、扇原に続く中盤。先月石垣島キャンプを観に行った友人によると京都から獲った仙頭はなかなか良かったとのことなので、この選手はマルコスの負荷を軽減する役割になるだろうか。新加入選手では水沼(今日は終盤に途中出場)はちょっと今のマリノスのサッカーではハマるポジション無いんじゃないかと。この選手は献身的に中央~サイドと幅広く動いて、周囲と連携しながら攻撃に絡むタイプだが、マルコスのようにトップ下でゴールを量産するというタイプでは無いし、扇原のように攻守を繋ぐインサイドハーフでも無い、また前線でも仲川のようにサイドから独力でチャンスメイクしたり遠藤のようにスピードがある訳でも無い。アカデミー出身者の復帰ということで今はまだその帰還を歓迎するムードが勝っているが、実のところ谷口と同じく(この選手もアカデミー出身としてマリノスに“復帰”した選手だった)使い所が定まらない結果になってしまうのでは?
やはり実際にこの眼で試合を観ると色々と思い(妄想)が膨らむな。帰りは代々木のらすたでラーメン食って帰宅。