J1第31節 横浜FC×鳥栖(三ツ沢)


 マリノスがACLで日本にいないので、その間近場のJ1の試合か、J2、J3の面白そうな試合を観に行こうと思っていたのだが、鳥栖はアカデミー出身の若い選手がレギュラーとして試合に出ているので観てみたくもあり、三ツ沢に行くことを決めた。
 今日は昼過ぎまで雨が降る寒い一日だったが、思えば去年の今頃も似たような天気だったな。
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 もう1年か。去年を思い出しつつ本来なら最終節が行われている時期なのにも気付かされた。

 スタジアムに着いたのは開始直前というタイミングでメインスタンドアウェイ側に行こうとすると警備員が通行止めして何人かスマホのカメラを構えていたので何かと思ったら控え室からベンチ外のカズがスタンドに向かうところだった。目の前を通り過ぎたのにカメラを出すタイミングが遅れて全然撮れなかったが。おそらくこの選手に過去最も近付いた瞬間だった。

 今日の両チームは順位も近く、ほぼ互角の戦いだろうと思っていたが、試合が始まると実際その通りの展開になった。前半は横浜FCがやや押し気味だったが鳥栖も何度か相手ゴール前までボールを運んで惜しいシーンを作っており、お互いフィジカルコンタクトを厭わず激しく当たりながらも良さを出し合う好ゲーム。前半終了間際に斉藤光毅が左サイドを突破して中央にグラウンダーのクロスを入れ、それを松浦が合わせ、横浜FCがリードして後半へ。
 後半も半ば頃までは横浜FC優勢で決定機もあったのだが決めきれないうちに徐々に鳥栖に流れが傾いて、終盤は鳥栖が押し込む展開になった。そんな中で40分頃に途中出場のレンゾ・ロペスがアーリークロスを合わせて同点。レンゾ・ロペスって2年前は京都の主力で西京極でも観たのだが、鳥栖にいたのは知らなかった。調べたら去年はチリにいて今年からか。ついでに言うと、ずっとブラジル人だと思ってたのだがウルグアイ人なのも今回知った(苦笑)その後も鳥栖が攻め込んだがそのまま試合終了。

 結果は1-1だったがどちらも2-1にするチャンスはあったし、2-2、3-3になってもおかしくない展開で、熱い試合だった。両チームとも若い選手が躍動していたが、鳥栖の本田は03年生まれだからまだ高2か。鳥栖はU15で良い選手がいてもU18世代では東福岡など高体連チームに行く例が結構あったと記憶しているが、01年生まれの松岡といい若い内からトップで積極的に起用しているところを見るとその流れも変わってくるのかな。サッカー自体も技術をベースに縦へのスピードを意識したサッカーで面白かった。
 横浜FCの斉藤光毅はアシストを決める活躍だったが、どうもこの選手を見ていると三好と重なってしまう。上手いのは間違いないし、ゴールやアシストを決める時も難しいことをいとも簡単にやってのけるのだが、その数が多くないんだな。年明けにはベルギーに行くが、その辺りが改善され、継続的に点に絡める選手になるのを願う。一歩間違うと「チーム内で一番上手いのに試合に出れない」という状況に陥る可能性もあるが。

 試合後はベトナムに移籍する松井のお別れセレモニーがあるようだったがバスが混む前にスタジアムを出て直行バスで横浜駅へ。この市民病院前ロータリーから出るバスはここ最近重宝している。