J2第35節 京都×徳島(サンガスタジアム)


■京都行
 今回の旅は元々3月にサンガの新スタジアムに行く予定が試合中止となり今年は厳しいかなと思っていた中で、11月の3連休初日に試合があるということで日程が発表された後から色々計画していた。時期的に紅葉も見頃だろうという期待もありつつ。
 京都なら普通は新幹線だが伊丹から直行バスが1時間に2~3本出ているのを知って今回は初めて飛行機を利用。まぁ朝6:30羽田発だったんで4時起きだったが。伊丹~京都間はバスで50分ということだったが、連休で高速が混んでおり80分ほど掛かった。
 試合は14時なので午前中は亀岡にあるスタジアムに行く途中、洛西エリアを中心に、ということでまずはベタに嵐山に行き、

嵐山・渡月橋

その後はレンタサイクルで近辺の寺院を幾つか巡った。

常寂光寺
二尊院
宝筐院

そしてJRで亀岡へ。京都市外で、嵯峨嵐山駅から先は携帯の電波も入らない長いトンネルを抜けるが、実際は同駅から約10分で、京都駅からも30分程。そして何より駅から近い。直線距離で言えば鳥栖と同等、実際に歩く距離なら駅の入口がスタジアムと反対方向にあるので跨線橋を渡る必要のある鳥栖よりも、スタジアム側にも出口があるこちらの方が近いかも知れない。

亀岡駅コンコースよりスタジアムを望む

 駅前では屋台も多く出店しているイベントが開催され、なかなか賑わっていた。スタジアムから駅を挟んで反対側が市街地の様で、スタジアム周辺はご覧の通りの長閑な風景。

スタジアムより望む

■試合
 この試合を観るにあたり、最初はバクスタ2階にしようと思ったのだが一般発売開始日には完売しており、それならばとメインの1階にした。スタジアム全体の印象としてはパナスタをコンパクトにしたような感じ。コンコースからピッチが見える作りなのも同じだが、同じ竹中の施工だからだろうか。日本のゼネコンにもこうやって観やすい専スタのノウハウが溜まっていくのは良いこと。やはり専スタは選手が(陸上競技場よりも)近く見えるのは勿論、ライン際の攻防で外に出たボールがスタンドに入ったり、広告看板にぶつかる音さえも臨場感を掻き立てる。2年前に西京極に行っただけに、余計にその違いを感じた。
barcaw.hatenablog.com

 試合について。今日の試合はスタジアムを見に行くだけなく相手が首位徳島で注目すべきカードでもあった。序盤は一進一退でやや徳島がボールを保持する展開。徳島のサッカーはコンセプトが明確で選手全員迷い無くプレーしていて好感が持てるチームなのだが、相手を崩し切る為に必要な個の力があと一歩足りない、という印象もある。それはシンプルにテクニックやスピード、強さ、パスセンスなど様々な要素を総合しての「個」なのだが、こういった場合、例えば去年の昇格プレーオフの湘南戦の様に、同格以上の相手を当たると最後に差となって現れるようにも。湘南で思い出したが、まさに湘南の様な(やりたいことは伝わってくるがそれが出来る選手が少ない)イメージだな。
 そういった意味で京都は徳島に足りない個を持っていたチームだった。CBのバイスは徳島の攻撃を撥ね返し続けたし、攻撃ではウタカと仙頭が素晴らしかった。特に仙頭はマリノスからレンタルということで注目していたのだが、J2では抜けた攻撃センスで、ボールを持てば何か起こる予感がした。試合中浮き球をヒールボレーで近くの味方に渡したシーンがあったが、それくらい周りが見えて自信と余裕を持ってプレーしていたのだろう。今日は先制点を決めてウタカの2点目もアシスト。
 京都は個人だけでなくチームとしてもコンパクトによくまとまっており、ここまで3連敗中だったのが信じられないような内容で2-0完勝。今節は福岡も負けて長崎が勝利ということで、J2もまだ7試合あるし分からない。最終節は福岡×徳島の直接対決だが、長崎はこの時点で3位でも2位と勝点差2以内なら昇格の可能性は十分にある。福岡も鳥栖も後ろに長崎が迫っている中では引分けでは危なく勝ちに行くだろうし。

 試合後は早めにスタジアムを出たが、駅の改札口で少し入場規制された程度で普通に座れた。宿にチェックイン後、紅葉の夜間拝観というものに行ってみたく、紅葉で有名な永観堂へ。見事な紅葉ではあったが、入場まで40分並ぶ羽目になり、やっぱ紅葉は落ち着いた雰囲気で見るものだなと。

永観堂

 帰りのバスも混んでいたので途中3~4km歩きつつ宿に戻り、初日終了。