北中米W杯アジア2次予選 日本×北朝鮮(国立)

  • チケット

 アジアカップが終わり、W杯予選も再開。今回は発売初日に購入し、友人と計4人で行く予定が2日前に急遽1名来れなくなり、色々当たってみたもののなかなか見付からず、最終的に公式リセールに出品。すると出品から30分もしないうちに捌けた。初日に買ったので知らなかったが、ダイナミックプライシングでかなり値上がりしていたらしく、リセールは購入金額で値付けする為、DPで購入した人はリセール金額も相応となる。初価の約2.5倍、15000円以上になっている出品もあった。そんな中で自分は6500円で出品出来たのですぐに売れたという構図。まぁ手数料で数百円取られたが、それは今回来れなかった友人にビール一杯奢って貰うという事で笑。

  • 国立へ

 今日は家から国立に向かったが、たまたま一緒に観る友人と乗る電車が前後したので北参道駅で待ち合わせて現地へ向かう。着いたのは19:10頃だったが、ゲートが激混みでここで7~8分費やしてしまい、席に着いた時は選手入場→国歌斉唱が終わった後。

入場ゲートの混雑
  • 試合
ホーム側
アウェイ側

 アウェイ側はこの前の女子の五輪予選とほぼ同じ区割りで約3000人といったところか。

 試合は開始から日本が技術的な優位性を活かしてボールを前に運び、相手ゴールに近付くシーン多し。その中で左クロスから少し混戦気味になった後、田中碧がこぼれを上手くミートさせて先制。最近はクラブでも点を取ってるが、この選手の強みは中盤の構成力にこの得点力だよなぁと。これで代表26試合で8ゴール目。前の意識が強過ぎて後ろの守備が疎かになったり、そのバランス取りが難しいポジションで、アジアカップで落選したのもこの辺りにあるのかなと思っているが、それを乗り越えて一段スケールアップした印象。
 その後も左サイド前田大然、右サイド堂安が仕掛けてゴールに近付く場面は多く、2~3度決定機はあったが決められず。こういう時に相手のカウンター一発で同点、というのはよくあるパターンだが、前半は相手の縦一本のパスにも上手く対処して殆どチャンス、というか自陣ゴールに近付かせなかった。1-0で前半終了。

 後半になると北朝鮮は選手交代でよりはっきりとしたクロス攻撃にシフトし始め、浅い位置でもとにかくクロスを放り込むようになり、日本はそれを跳ね返すだけの時間が続いた。攻撃面では大然が左サイドで粘って突破→クロスという場面が1~2度あったが中で合わず追加点ならず。今日の大然は個人的にこれまでの代表戦で一番機能してた様に思う。IJ、三笘不在で縦突破出来る人が不在でパスで崩したがる人が多い中で、“異分子”として機能していた。左サイドを上下動する動きはセルティックと同じなのが良かったのかもしれない。これは持論なのだが、チームの中に1人異なるスタイルの選手がいるとより深みが増すと思っていて、例えば繋ぐタイプの中に1人走力で勝負する選手を置くとか、逆に走るタイプ揃えた中にパスでタメを作れるタイプを入れるとチームとしての幅が広がる。今日の大然はそれで上手くハマった感。
 逆に存在感希薄だったのはトップ下にいた南野。ボールを受ける位置が低く、そこから周りにボールを預けるのが精一杯で殆どゴール前で仕事が出来なかった。今回召集外ではあるが、川辺、西村みたいなゴール前に飛び込んでクロスに合わせるような2列目のアタッカータイプの方が今日の相手には有効だったかもしれない。
 ついでに言えば、右サイドの堂安もボールに触る回数は多かったが、決定的な仕事には至らず、特に前半終わり頃の絶好機を外したのは勿体無かった。クラブでも代表でも常に大舞台に見合うレベルまで自分を成長させ続ける姿勢は素晴らしいのだが、25歳で既に代表48試合。cap数でも現チームの上位に入る選手なんで(長友、遠藤、南野、浅野に次ぐ5番目)、より決定的な仕事を増やしてほしいところ。

 相手のクロス攻勢が収まってきた後は日本は谷口、橋岡を入れて左から伊藤、町田、板倉、谷口、橋岡の5バックで相手の攻撃を抑え、試合を消しに掛かった。その後も攻撃面は単発で1~2度惜しい場面あったかなという程度だったが、守備は上手く抑えて無失点。試合を通しても一度ハイボールをバウンドさせてしまってゴール前まで運ばれた場面、カウンターで(相手の)左サイドからドリブルで侵入された場面はちょっと危なかったが、最後は対人の強さで上手くカバーしたり抑え切った。予選のホーム北朝鮮戦というとジーコ時代のドイツW杯予選(2005年2月)では今日と同じく前半早々に先制したものの、後半追い付かれて終了間際に大黒のゴールでどうにか勝ち越しという試合があったが、今日はしっかり無失点で凌いだ辺りはこの19年の両国の国際経験の差と言えるかもしれない。

 てな感じで1-0で勝利。

試合後の場内
  • 試合後所感

 同組のシリアvsミャンマーは引分けだったので2次予選半分消化して2位シリアと勝点5差。次の北朝鮮との2試合目(平壌開催から変わるらしいが)、6月のアウェイミャンマー戦に勝てば次ラウンド確定かな。長い予選ではいつもベストメンバーを呼べるとは限らず、その“ベスト”の定義自体刻々と変わる訳だが、冨安不在でも町田がいて、アジアカップの落選からまた田中碧が輝くようになったり、クラブで結果を出した小川が久々に復帰等等、今呼べる、戦えるメンバーでしっかり勝点3を取り切ったのが重要。1年後、半年後にはまた新しい選手が現われて(特にパリ世代に期待)、構成も変化しているだろうが、そうやってチームの深みは増していくと思っている。

 帰りも来た道をそのまま辿って北参道から帰宅。この駅も神奈川方面への帰りに便利なのが知られて来たのか少しずつ試合後の利用者が増えてきた気がする。しかし今日は3月とは言え寒かったな。ダウン着て行って正解。