親善試合 日本×タイ(国立)

 明けましておめでとうございます。本年も様々な試合、スタジアムに行きたいが今年は(も?)元日から観戦始めという事で。このタイ戦の事前抽選に申し込んだら当選し、一昨年の天皇杯決勝以来の元日国立。

  • 初詣など

 初詣はここ数年伊勢山皇大神宮、からのランドマークタワーで眺望というのが元日のお約束だったが、今年は観戦前て事でこちら。

師岡熊野神社
八咫烏の社紋

元日の観戦前にこれほど相応しい社もあるまい笑。10時台だと並びの列もそれほどではなく10分ほどで参拝。
 ここの最寄りは東横の大倉山駅で、そのまま副都心線北参道駅まで乗れば国立に行けるが、まだ少し早かったので渋谷で降りて駅前を少しブラ付く。ハチ公口に行くとハチ公像と写真を撮る為の長い列が。

ハチ公と写真を撮る為の並び列

ほぼ全てインバウンドの人々。このスクランブル交差点が観光名所化しているのは知ってたがハチ公像もそうなのね。
 その後はJRで国立へ。

  • 試合前

 時間を潰してもまだ2時間近くあったので席を確保した後は場内コンコースを昼食を調達がてら散策。事前抽選席だと座席指定できず、この前の天皇杯決勝の様に通路間のほぼ中央になる可能性もある訳だが、今回はなんと通路に面した端の席で、こうした移動には楽だった。まぁ3階の最上段から1つ下の列だったので階段上り下りはあったが。

国立コンコースから望む富士山

 今日は快晴でこの様に富士山もよく見えた。

  • 試合

 そんなこんなで試合の時間となり、選手入場前にはホームゴール裏で日の丸のコレオ。丁度この時間は日の丸の輪郭に沿って陽が当たっておりよく映えていた。

試合前のコレオ

 スタメン後今日のスタメンは代表デビューの藤井、伊藤涼太郎、奥抜を含むキャップ数10未満の選手をベースに伊東純也、田中碧という主力クラスを置く構成。アジアカップメンバーに入るであろう主力の多くはまだ欧州でリーグ戦を戦っていて、今年は今後同大会、W杯予選で新顔をテストする試合はほぼ無いのを考えれば、一年最初の日の親善試合で起用しておこうという判断だったのだろう。タイの方もエカニット、スパチョークといったJリーグ組やティーラトンはサブで、彼らや監督石井氏には選手・監督紹介時に場内から大きな拍手が送られていた。
 開始早々にタイに縦パス一本でCBの背後を狙われたがここは藤井?が上手くカット。その後は日本がボールを支配するものの決定機自体はそれほど無く。シュートの1つ前までは達するが最後は相手に寄せられてシュートタイミングを逃したりブロックされる場面が多かった。相手GKを脅かしたのは毎熊の縦パスに抜け出た伊東のシュート(GKもかわすがカバーに入ったDFがシュートをブロック)とエリアすぐ外からの田中碧のミドルくらいか。中央で攻撃を指揮していたのは初代表の伊藤涼太郎だったが、局面での打開など高い技術こそ見せていたものの、さすがにデビュー戦でピッチ全体を俯瞰して試合を支配しろというのは酷だったかもしれない。それでも右サイドは代表4試合目の毎熊と伊東純也のコンビがある程度出来ていて前述のチャンスも生まれたが、左サイドは2試合目の左SB森下とデビュー戦の奥抜てことで手探り感のある状態だった。奥抜のプレーは初めて観たが、左サイドで三笘の他に縦突破からゴールに絡めるタレントとして呼ばれたんだろうなと。何度か左サイドで1対1の状況はあったが相手に対応されたりクロスを当ててCKにする事が多く、不完全燃焼だった。まぁ先ほど述べたように急増チームで周りのサポートや欲しいタイミングでパスがなかなか来ないという厳しい状況ではあったと思うけど。
 押しながら点を取れずにいるとカウンター一発で失点というのはよくあるパターンだが、実際数回自陣に攻め込まれはしたもののDF陣が余裕を持って対応していた。前半はこのように押しつつも0-0。

 後半は頭から伊藤→堂安、奥抜→中村敬斗となり、開始5分過ぎにゴール前でのこぼれを田中碧が決めて先制。例え経験浅い選手が主体でもゴールに絡むのはやはり経験豊富な選手というのは代表、クラブに限らずよくあるパターン。実際に後半はシュートまで持ち込む場面が明らかに増えた。そこはやはり主力組の格の違いだったな。後半半ばには(交代で入った)南野のシュートのこぼれを中村敬斗が押し込んで2点目、直後にCKから相手のOG誘って3点目。その後はお互い選手交代もあって緩い展開となり、両チームのレベル差がそのままスコアに反映される展開となる。80分過ぎには右クロスをこれまた途中出場の川村が頭で合わせ、GKが弾いた所を自身が詰めて4点目、ATにはこの日何度もチャンスを逃していた南野がようやく決めて5-0となりそのまま試合終了。しかし南野はクラブでのプレーを見ても思うが、シュート時にワンタッチ多いのがゴールが増えない原因かと思ってしまう。大事に行き過ぎてその分タッチ数が増え、相手が詰める時間を与えてしまうというか。今日決めた場面はゴール前にこぼれたボールを手数掛けずシンプルに流し込んだもの。こういったシンプルなワンタッチゴーラーとなればまたキャリアも変わってくるように思う。

 結果としては5人も代表デビューさせつつも上手く落とし所を見付けた試合という印象。この直後にアジアカップメンバーが発表されたが、それと今日の起用を併せ見ると、フル出場した佐野と細谷はメンバー入り前の最終テストだったか。佐野は重心低く相手に寄せてボールを奪いつつ、(今日は相手の圧がそれほどでも無かった点は考慮すべきだが)奪った後のパスも縦に入れるものが多く、遠藤、守田に続く「ボールを奪えて繋げるMF」として期待。ただ強さに自信があるのか相手に必要以上に食い付いてデュエルする場面が多い印象もあった。遠藤、守田は相手とデュエルで強さを発揮するが、同時にプレーそのものはシンプルで必要以上に相手に寄せたり削ったりしない。今後よりレベルの高い相手になると食い付きに行って一発でかわされピンチを招く、という場面も起こり得る。アジアカップで2人の先達から吸収して欲しいところ。

  • 試合後
国立3階コンコースから望む夕景

 写真のデータを見るとこれを撮ったのは16:13なのだがまさにその時間帯に能登半島で大地震があった。関東でも揺れたようだが国立では全く気付かなかった。今はただ被害が最小限になる事を願うばかり。

 今日は友人も何人か来ていたので試合後に新年の挨拶や去年の年間MVP投票協力への礼も兼ねて少し話した後で帰宅。北参道駅経由だったが、途中急行、特急に乗り換える事なくそのまま各停でのんびりと。