J1昇格PO準決勝 東京V×千葉(味スタ)

  • 昇格PO

 今まで昇格POの決勝や入替戦は観に行った事はあるがPO準決勝は初めて。これまで昇格POは東海以西のチームが出る事多いイメージがあったが今年はヴェルディ、ジェフと首都圏クラブが2つ出場、しかもヴェルディはリーグ3位なのでホーム開催、会場も味スタでチケも取りやすそうだったので行く事に決めた。
 ただ前の予定が長引いてしまい、現地に着いたのは前半20分過ぎ。なので観戦記としてはこれ以降の試合展開についてとなるが、序盤は千葉が優勢で決定機もあったらしい。ただこの時点ではまだ0-0。

  • 試合

 自分が観始めた時間から流れは徐々にヴェルディに傾きつつあった。そして前半30分過ぎに千葉ゴール前での混戦から中原が左足を振り抜いて先制。この約10分後には左クロスを森田が頭で合わせて2-0。ヴェルディは引分けでも勝ち抜けというルールからすると大きな2点となった。

 ハーフタイムにコンコースに出ると、周辺の紅葉も見頃で丁度飛行機が着陸するところ。

紅葉と飛行機

 
 後半開始前にホームゴール裏ではフラッグによるコレオ。試合開始時にも出して更にもう一度という事か。

ホームゴール裏(後半開始前)

 後半も千葉がボール支配しヴェルディがカウンターという展開だったが、ヴェルディはサイドには必ず2~3人と人数置いて相手のサイドアタッカーの自由を封じ、クロスを上げられても中でしっかり跳ね返して千葉にシュートまで至らせない。反面、カウンター時はもう少しボール保持者へのサポートやパスコースを工夫すれば決定機になりそうだったが相手陣内半ばくらいまでボールを運ぶに止まる場面多し。最近は大抵のチームはハーフスペース、ポケットの使い方を意識して、そこに縦パス一本で侵入してチャンスメイク、あるいはフリーでクロスを上げられるような組立の構築というのを様々なチームで見るが、ヴェルディはその点でやや古風(と言っても10年前くらいまでは日本でもよく見られたサッカー)ではあった。そこはやはりJFK氏の志向が反映されたものと言えるだろうか。こうして後半のヴェルディは試合を消しに掛かっていたと思う。2点リードという状況を考えたらそれが正解だし、これ以上ゴールが必要な状況でも無い。守備のタスクを遂行する為にヴェルディの選手はよく走っていたし、終盤には足を攣る選手も何人か。
 千葉はサイド起点に攻め込むのだがなかなかヴェルディの守備を突破出来ず。後半30分過ぎにボールを奪ってようやく相手ゴールでフリーでシュートを打てる場面が出来て、これを小森が決めて1点返した。それ以降はヴェルディの出足がやや落ちてきたのもあって少しずつゴールに近付く場面が出来始め、セットプレーでもチャンスが幾つか。ただこれ以上ゴールは生まれず、2-1でヴェルディの勝利。

  • 試合後
試合後ゴール裏に挨拶する千葉の選手達

 試合後も少しスタンドに留まっていたのだが、敗れた千葉の選手達にサポーターは拍手で出迎えていた。今日はバクスタのアウェイ寄りに座っていたのもあるが、千葉サポの声量はかなり大きくかなりの「声圧」を感じた。これほどの声量はJ1でもなかなか無い。個人的に千葉の試合を観るのは今季3試合目なのだが3月岡山戦△2-2、7月清水戦△2-2、そして今日と未勝利なので少し申し訳ない思いもあった苦笑。7月に国立で観た頃から徐々にチームは上昇し始め、途中7連勝した時期もあったが、去年の岡山に似たものを感じて、少しピークが早かったかなと。実際、連勝が止まった38節水戸戦(△1-1)以降はリーグ戦2勝2敗とやや停滞。逆にヴェルディはリーグ戦のラスト10試合6勝4分の無敗、特にラスト5戦は4勝1分とピークを合わせてきた感がある。決勝の清水にはリーグで2敗しているが、1発勝負のPO決勝とは状況異なるし、今日の様な試合が出来れば、殊に前半に先制出来れば十分勝機はあるかなと。

 試合後はいつもの味スタ観戦と同様に西調布経由で帰ろうとしたら、同駅方面の駐車場の入り口が閉鎖され飛田給に向かうメインゲートを通らざるを得ず、そこに人が集中して時間を食ってしまった。どうにか抜け出して甲州街道を東に歩くと閉鎖されていたその駐車場出入口が開いていて、あの閉鎖案内は一体何だったのかと。まぁそれはともかくとして西調布までは調布IC近くも通るのだが、そこから中央道に乗る車が軒並み千葉、市川、習志野ナンバーだった。
 今日はかなり冷えたので帰りは何か温かいもの食べたいなという事で乗換駅で目に入った大戸屋の麻辣鍋定食を食って帰宅。来週の決勝は国立開催なので都合が付けば行ってみたい。

緑にライトアップされた味スタ