J1第2節 横浜M×福岡(日産)

  • ホーム開幕戦

 この6日間で3試合目。今日は事務所に出社したので久々に品川から新幹線を利用。やはり新横浜まで直通、僅か10数分で行けてしまう誘惑には抗えない。品川は駅ナカが充実しているので乗る前に色々調達できるのも良い。
 新横浜に着くと小雨が降っていたのは予想外だったが、どうにか開始2分頃に着席。ちなみに今年の東ゲートのバナーはこんな感じ。去年のモノクロから今年はトリコロールを前面に出したデザイン。

東ゲート前
  • 試合
到着時

 マリノスは今日「も」、アンロペ、エウベルがスタメン。来週にはACLが控えている中でも起用し続けている、というかそうせざるを得ないんだろうな。それだけ攻撃面はこの2人に負う所大きいので。今日も前半にエウベルの左カットインからのバー直撃シュートなど何度か惜しい場面はあったが、試合を通してはしっかり人数を掛けて守る福岡の守備に抑えられた。
 前半は最終ラインや中盤の不用意なパスをカットされてアビスパにゴール前まで攻め込まれる場面の方が目立った。ヴェルディ戦でもそうだったが、今季はこういうパスミスからピンチを招く場面が目に付くんだよな。ヴェルディ戦は相手の前線のパンチ力不足に助けられた面があったが、今日の相手の前線、ウェリントン、紺野、岩崎は高さ、ポストプレー、ドリブル、運動量など各々特徴を持ち、またそのクオリティも高く、これを無失点で凌ぐのは難しいだろうなと思わせる展開。特にウェリントンの高さと強さは脅威で、前半だけでクロスから2回ほど決定的なヘッドを放たれた。この選手もパトリックやかつてのマルキーニョスウェズレイの様に、Jに完全に馴染んで複数クラブで活躍するブラジル出身FWの系譜だよなぁ。

 後半も同じ展開で開始早々に相手左サイドに展開されてマイナス気味のグラウンダーのクロス、これを中央で紺野が合わせてアビスパが先制。アビスパはクロスを入れる時にシンプルなパターンやこうしたグラウンダーなど幾つか使い分けていて、色々仕込んでいるのを伺わせた。
 マリノスは15分過ぎに2枚替えで天野、渡辺を投入、その10分後には喜田→宮市で中盤は下がり目に渡辺、その前に天野とエウベル、CFアンロペの左右を宮市とヤン・マテウスが位置取る前輪駆動な布陣でアビスパを押し込んでいく。特に後半30分過ぎからは完全にワンサイドゲームとなったが、その割に決定機は、という展開でもあったな。ヤンマテがエリア内を単独突破して強引にシュートまで持ち込んだシーン位か。これはGK永石にセーブされたが、このプレーで永石は更にノッて来て、他の守備陣も更に集中を増したようにも見えた。アビスパのGKというと村上の印象強かったが去年からこの選手も結構出ている。優勝したルヴァン杯でも出ていたし。2人併用体制なのだろうか。その後もマリノスが攻め込んだが最後まで守備を崩せず0-1で終了。

アウェイゴール
  • ここまでリーグ2戦を観て

 新監督は攻撃面で色々アイデアあるとは思うが、その反面守備に隙があって、前節城福氏、今日の長谷部氏と老練なJの監督達にそこを上手く突かれている印象を受ける。先ほど書いたように最終ラインからのパスをカットされてピンチを招く場面が多いのよね。また、攻撃面もタレントは去年からほぼ変化なし、天野が入ったくらいで結局はアンロペ&エウベル頼みなのは変わらないので、相手にしてみれば予想しやすい。観ている方もどこかマンネリと言うか観ていて予測が付いてしまって意外性が無く、淡々と試合をこなしているようにすら見える。今日は同時刻に等々力でとんでもない試合だったが、負けた側に落胆や怒りはあるだろうが、感情を揺さぶられるという意味ではプロの試合、プロの興行としてどちらが心を掴むか、という話。もっと言ってしまえば、それは戦術が欧州のトレンドに沿っているとかとは別の次元で、「最先端の戦術を披露しているから客が集まる。」訳ではない事は認識する必要がある。雨天の金曜夜とは言えホーム開幕戦で2万を割る観客数だったのと合わせて考えさせられる試合だった。

 試合終了後すぐにスタジアムを出て帰宅。