J1第1節 東京V×横浜M(国立)

  • 雨の国立

 先週のスーパー杯、昨日の町田ギオンと来て今日はいよいよ(個人的には)開幕本番ということで。予報通り雨の降る寒い一日となったが、12時半過ぎに現地着。着くと先に入っていた友人達から色々土産や差し入れを貰った笑。今日は子供3人を含む合計10名とコロナ禍以降では恐らく最大規模での観戦。他にもヴェルディ側で観に来た友人も何人かいた。このスタジアム自体には色々言いたい事多いが、アクセスは最強だけに小さい子供がいても来れる人多いってのはあるのよね。

 このカードは言わずと知れた1993J開幕カードだが、2008年、ヴェルディが前回J1にいたシーズンにも5月に国立で対戦。
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この時はフッキにやられてマリノスは敗れた。あの試合からもう16年も経ったのに驚く。

 試合前には1993開幕セレモニーでの川淵チェアマン(当時)の挨拶が流れ、終わると同時に場内にいる今の川淵氏に映像が切り替わって挨拶が始まった。

川淵氏のスピーチ

失礼ながらその風貌の変化に31年という月日の長さを感じたりもしたが、サッカー以外にも様々な種目を抱える総合スポーツクラブとしてのヴェルディを称えつつ、マリノスに対してもACLに触れて優勝を期待する見事なスピーチだった。この人も毀誉褒貶大きいが、プロ化という大事業を成し遂げた功の大きさをまず評価すべき人でもあると思う。後からもっとこうすべきだった、ああすべきだったと言うのは所詮凡人にも出来る簡単な仕事に過ぎない訳で。
 スポーツ組織運営者という観点で言うと、トップアスリートとしてのキャリアと企業でのビジネスキャリアを両方経験した人はこの川淵氏(1936年生まれ/87歳)の世代から10年程若い世代まででは無いかと思う。それより若い、例えば現協会会長田嶋氏(1957年生まれ/66歳)や今治オーナー岡田氏(1956年生まれ/67歳)の世代になるとJが始まった時に協会の若手スタッフ、指導者という立場でそこまでビジネスキャリアを積んだ訳では無いし、それより下、例えば現Jリーグチェアマン野々村氏(1972年生まれ/51歳)などは高校、大学から直接プロになった世代。これは今後Jや協会のトップに就く人材をどこから探すべきかという問題にも繋がる。協会は宮本氏(1977年生まれ/47歳)が就くようだが、現役時は選手の傍ら大学にも通って卒業、代表にも選ばれて五輪やW杯でプレーしてキャプテンも務め、海外リーグでのプレーも経験、引退後はFIFAスクールに通い、ガンバのユースやトップチームでの監督歴任後は協会に転出し、現在は専務理事として活動中、なんて経歴の人物そうそう出てこないだろう。

  • 試合
ヴェルディのコレオ
マリノス

 マリノスは水曜にACLで120分戦った後での今日の試合だったが、スタメンはヤンマテ、ナム・テヒを外したものの、アンロペ、エウベルは投入。この2人は外せないよなぁ。試合は序盤からヴェルディがラインを高く上げてマリノスのパスコースを激しく追い込み、ボールを奪ってショートカウンターというシーンが続いた。その流れで前半5分にエリア外に飛び出したポープがファールしてFKを与えてしまう。VARチェックでの退場こそ免れたが、山田楓喜が直接決めてヴェルディが先制。ヴェルディの補強は全く追っておらず、京都から山田を獲ったのは知らなかった。パリ五輪代表の常連組の1人だが、こんなFKも持っているとは。
 その後もマリノスはボール支配して相手ゴール前までは行くものの枠内シュートは無く、カウンターを浴びて決定機を作られるシーンが多かった。2度程被決定機があったがこれはポープやゴールライン上でクリアした上島のプレーで凌いで前半終了。

 後半は開始10分でヤンマテ、宮市を投入。これで徐々に相手ゴールに近付く場面は増えて惜しいシーン、オフサイドでノーゴール判定となったシーンなどが続き、ここで1点取れたら逆転は十分あり得るなと思わせる展開が続いた。ただ押し込む一方ではなく、単純なパスミスによる被カウンターも多く、2失点目を食らう可能性もあった。そんな感じで時計は進んでいったのだが85分過ぎにマリノスの左からのクロスがヴェルディDFが上げた手に当たってPK、これをアンロペが決めて同点。ATは6分あったが、その後も攻め続けて、93分過ぎには右サイドからヤンマテ、松原の連係で最後は松原が左足で巻くようなミドルを決めて逆転した。松原は去年のホーム鹿島戦、2020年のホーム大分戦と雨の日によく決める印象あるな笑。その後のヴェルディの攻勢を凌いで試合終了。逆転勝ち。

 最後は力で押し切ったという試合だった。特に前線は去年とほぼ同じ顔ぶれだけに、誰がどんなプレーをして、何が出来る(出来ない)のかがある程度見えているのは、メリット以上にデメリットが大きいのではと感じた。今日はヴェルディが前半の内に2点目を決め切れなかったのに助けられた面が大きく、開幕節にして早くも手持ちの札を出してしまった感があるんだよな。植中辺りが去年以上にゴールに絡んでくれると違うのだが。

  • 試合後

 終了後はそのまま代々木まで歩いて焼肉祝勝会。今日は観戦仲間の息子の同級生とその父も来て一緒に観たのだが、その同級生君とは去年も一緒に観て(ホーム鹿島戦、アウェイFC東京戦)お互い顔見知りの間柄だったが、父とは初対面。だがほぼ同世代なのもあって楽しく過ごせた。

祝勝会

 今日でようやく開幕に伴う一連の「儀式」が済んだ感笑。今季も色々観に行きたい。