J1第1節 町田×G大阪(町田ギオン)

  • J1開幕

 今年のリーグ観戦始めということで。マリノスは日曜開催なのでこの土曜に近隣で行ける試合あれば、と思って日程見たらこのカードが目に留まった。思えばゼルビアの試合を初めて観た+野津田に初めて行ったのは9年前、2015年のvsU22Jリーグ選抜。
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当時はJ3だった。サッカーで9年は「大昔」とも言える長さだが、それだけの時間があればJ3からJ1に上がるのも十分あり得るという事だな。15年当時J1だった大宮が今季はJ3という逆の例もあるが。
 
 過去、このスタジアムでは7試合観ているので、よく言われるアクセス面含め多少は勝手が分かっているつもりだが、今日はいつもの鶴川駅ではなく、それ以外からのバスルートを開拓する事にした。公式サイトを見ると、鶴川の他に町田、淵野辺、多摩センター、南町田グランベリーパークの各駅から無料のシャトルバスが出ているようで、今回は町田を選択。ここならシャトルバスに乗れなくても最悪野津田車庫行きの路線バスに乗って終点まで→山上りで行く事は出来る。
 てことでかなり久々に町田駅に降り立つ。個人的に町田と言えば駅前にある回転するオブジェと

駅前のオブジェ

少し離れたJRと小田急を繋ぐ2階の連絡通路というイメージが強い笑。

JR・小田急の連絡通路

 駅前にはこんなビジュアルも。

ゼルビアの街頭ビジュアル

 シャトルバス乗り場は路線バス乗り場とは異なり、駅前大通りを歩いて数分の場所にあるが、開始2時間前の13時頃に行くと「40分待ち」のプラカードを掲げたスタッフが。ただ全員着席型の観光バスタイプの大型バスがどんどんやって来るので列の進みは早く、20分で乗れた。

シャトルバス乗り場(町田)

 ここから約40分で到着。降り場はスタジアム前の駐車場ではなく、その裏手にある高台の上。ここから丘を下ってスタジアムに向かう。行くと丁度アウェイゴール裏、メインスタンド前辺りに出て、ここはキッチンカーもそれほど並んでいなかったのでここで昼食をゲット。

チキンオーバーライスwithハラペーニョ

 そんな感じでバクスタの席に着いたのは14:30頃と丁度良いタイミングであった。

  • 試合
選手入場時(ホーム側)
選手入場時(アウェイ側)

 町田のスタメンは去年の主力は4人、後はJ1上位の準レギュラークラス、同中位・下位の主力クラス、新外国人を上手く集めて来たなという印象。ナ・サンホは元FC東京だがその後は韓国に戻り、去年韓国で観た試合では左サイドからの突破力が頭一つ抜けていただけに町田が獲った時はちょっと驚いた。新戦力は多いが、チームとして目指すサッカーに合ったタイプを連れて来てるので、去年とサッカーそのものはあまり変わらず個々がグレードアップした印象を受けた。
 で、開始から町田がボールを奪ってショートカウンターを仕掛けてチャンスを作る展開が続く。開始1分も経たないうちにナ・サンホが左から突破してクロス→中央で仙頭が合わせるも僅かに枠を逸れる場面。その後もサイドから仕掛けてCKやロングスローのチャンスを迎える場面が続いたのだが、こうしたチャンスからのこぼれをエリア外からシュートする時、町田の選手は皆簡単に浮かさず、低く叩き付けるシュートだったのが印象深い。シュートが相手に当たって再びCKを得る事も何度かあり。多分これは練習時から意識付けされてるんだろうな。
 こんな感じで町田が何度かチャンスを作る中で前半半ばにVARでエリア内のハンドが判定され、町田にPK、これを右SB鈴木が決めて町田が先制。その後ガンバが何度か攻め込むシーンはあったが単発で、前線で目立っていたのはファン・アラーノくらい。町田の良さばかりが目立つ前半。まぁ町田がガンバみたいなタイプを「好物」にしているのは去年同じ場所で観た大分戦でも感じた事だが、これだけあからさまだと、「食われる」方も何か対応出来ないのかとは思ってしまうな。やられるのが分かっていながら自分のスタイルを貫くのが果たして良いのかどうか。余程自信があるなら別だが、前半のサッカーを観る限りまだそのスタイル自体曖昧な印象も有り。

 後半も同様だったが、15分頃に仙頭の足を高く上げたプレー?で黄紙、この試合2枚目で退場となった。ここから流れが少しづつガンバに傾いたかな。ボール支配や町田ゴールに近付く場面が増え始めた。特に後半30分以降はほぼ一方的に押し込む展開。ただサイドに展開→クロスと少し単調な面もあった。相手の退場後はそれまで消えていた前線のタレント、特に山田がボールに絡む機会は増えて、相手の最終ラインと中盤の間で上手くボールを受ける場面も出始めたのだが、クロスに頭で合わせる事が多く、シュートは正確性を欠いた。頭で点取るタイプでは無いと思うのだが、そんな選手がクロスに合わせるシーンが3~4度続くというのはちょっと攻撃の設計としてどうなのかとは思ったな。
 そんな中でゴール前中央付近でガンバがFKを得て、これを途中出場の宇佐美が決めた。この選手は途中投入時のサポの反応を見てもチームの象徴としての存在感の大きさを感じていて、そんな選手がチームを救う同点のゴラッソを決めたので、単なる同点以上の勢いをもたらしたように思う。

 ・・・・話は変わるが、このゴラッソは場内の映像装置では流れなかった。アウェイ側のゴールだからだと思うが、この各クラブお馴染みの仕様もそろそろ再考して欲しいなと思う今日この頃。「ホーム側の失点は流さない」、「相手側が盛り上がらないように」という観点だと思うが、別にホーム側と同じ様に流さずとも、短い尺でも良いから得点シーンのリプレイとして流して欲しい。流したところでそれを見ないで応援するもよし、見て盛り上がるもよしという事で。とかくSNS上ではJや各クラブのマーケ施策について生兵法というかSNS限定の戦略家による様々な意見を目にするが、どれも聞きかじった知識を披露している類のもので、言うなら言うでもう少し地に足の着いた提言をして欲しいものだ。

 同点後もガンバは左右両サイドから攻め続けてチャンスも作り出すが、最後は町田守備陣が体を張って守り抜いた。町田のGK谷はてっきり完全移籍で来たと思ったらまだガンバからレンタル中らしい。試合中ガンバサポからかなりブーイング浴びてたけど、レンタル中に所属元と公式戦ってのもまた微妙な立ち位置だな。1~2年目の修行中の若手ならともかく、今年24歳で一度レンタルで修行後復帰するもレギュラー取り切れず、そのまま海外行ってそこでも試合にあまり絡めずすぐ復帰→レンタルというここまでのキャリア自体も。それだけガンバも期待があるという事なのかもしれないが、いっそ関係を解消してお互い別の道を進んだ方が双方にメリットあるような気もする。

 試合はこのまま1-1で終了。FK以外よく町田が守り切った試合だった。まだ1試合なんで何とも言えない部分はあるが、あの守備の粘りと強度を新加入選手多い中でも披露したのは、J1クラスでも生半可な攻撃は通じないと思った方が良さそう。

  • 試合後
試合終了後

帰りのバスについてもこれまでの経験から理解してはいたので、早めにスタジアムを出て鶴川駅行きのバス列に並ぶ。

鶴川駅行き直行バスの並び

 ↑の様に列は伸びているが、回転は速く、15分ほどで乗車。路線バスタイプだったがタイミングよく着席出来た。とにかくここは早めに動いてバスを確保するのが肝心。
 てな感じで個人的に今日のアクセス面には特に不満は無いのだが、通信環境は改善して欲しい。行きのバスで公園内に入った時から既に繋がりにくく、戻ったのは帰りのバスが山を下った後。去年の大分戦(観衆6215人)では特に問題無かったが、今日(観衆13506人)でこうなるということは、1万越えると回線のキャパオーバーという事かな。Jのスタジアム要件も色々あるが通信環境も入れて欲しいところ。
 今日は昨日と違って晴れてはいたが、夕方以降は多少冷え込んだ。明日は雨+最高気温5度以下らしいので今日以上の防寒対策で。