J3第7節 町田×JリーグU22選抜(町田市立)


■初野津田
 前日の酒が残っていて起きるのは遅かったが、今日は家に籠っているのが勿体無い程の陽気。昨日観戦仲間の1人が日曜はJ2千葉×磐田戦@フクアリに行くと行っていたので少し心が動いたのだが、さすがに日曜16時から蘇我はキツイなと思いつつ日程を見ると、14時から町田×U22選抜というカードが。J3は今まで行った事が無いし、U22選抜も一度は観に行きたかったので野津田行を決めた。
 ゼルビアのHPによるとスタジアムへは小田急鶴川駅から直行バスが出ているとの事だったので、初めて鶴川で下車し、バスで15分程かけて現地着。あまり小田急沿線は馴染みが無いが、宅地化されてはいるもののさすが多摩丘陵だけあって近隣の田園都市沿線よりも緑が多く、スタジアムはまさに森の中といった風情。これまで熊本やビックアーチ、エコパなど森(山)に囲まれたスタジアムは何度か経験しているが、首都圏にこの様なスタジアムがあるのは軽い衝撃だった。
 スタジアムは数年前に改築されたメインスタンドが屋根付き3層建築、それ以外は屋根無しで座席が12列のみという面白い構造。両ゴール裏、バクスタの座席もしっかり個席化(要は長椅子ではない。)されているが、電光掲示板は昔ながらの2色表示だった。

■試合
 序盤は町田がやや押す展開だったが、前半半ばに先制すると流れはどんどん町田の方へ。J2でも中位以下になると蹴り合いになる試合が増えるが、町田のサッカーは繋ぎやコンビネーションが洗練されていて見応えがあった。何も予備知識なく行ったので、入り口で渡されたマッチデープログラムを見て知ったのだが、監督は相馬直樹だったんだな。川崎を解任された後復帰と言う形。川崎時代は守備が穴だった一方で攻撃の形は見事だったのでこのサッカーもさもありなん。その他町田のメンバーで知っていたのはFW久木野(元川崎)、GK高原(元磐田、札幌)、MF李漢宰(元広島)、FW重松(元FC東京)、DF増田(流経大柏高→新潟)という程度だったが、ベテランがこうして元気にプレーしてるのを見ると嬉しくなるし、若い選手はここで試合に出て名を上げてまた上位リーグを目指して欲しいと思う。
 町田のサッカーは確かに素晴らしかったのだが、それはU22選抜が酷かった故に余計そう見えた側面もある。試合毎に集まっての急造チームとしっかり組織立ったチームとではそもそも比較にならないが、加えてU22選抜は普通のクラブと違ってモチベーションの置き方が難しい。普通なら個々人の目標に加えてチームとしての勝利や昇格といった目標があるがこのチームにはそれが無い。当たり前の話ではあるが、チームスポーツである以上、そのチームへの帰属心、チームとしての目標というのは重要なのだなと改めて感じた試合だった。
 特に後半は町田が圧倒していたのでU22の選手達で際立って活躍した選手はいなかったがそれでも個々のプレーで印象に残った何人かを挙げてみる。
◎岩元 颯オリビエ(磐田)
 今年鹿児島城西高から磐田に加入したFW。長身ながらドリブルが上手く、今日も前半に何度か惜しい突破を繰り出した。ちなみにオリビエという名だが海外にルーツがある訳ではないらしい。
◎金子 翔太(清水)
 昨年のU19代表。160cmそこそこという小柄な体格だが俊敏で右サイドをスルスルとドリブル突破する。この手のドリブラーは何人抜こうがやはり点に絡んでこそと思うが、今日はその点で冷静さが無かった。同じ清水で言うなら村田の様な仕事人になって欲しいものだ。
◎中島 賢星(横浜M)
 後半途中から登場。展開が展開だけにボールに触る機会はそれほど無かったが、一度カウンターでボールを運び、右サイドに走り込んだ味方に長いパスを通したシーンにはセンスを感じた。マリノスの中盤は中村の様なレジェンド級の大ベテラン、兵藤の様な働き盛りの中堅、そして喜田の様な若手まで層が厚くなっているだけに出番は限られると思うが、今年1年はU22で試合経験を積むくらいの意気込みで頑張って欲しい。

 試合後は7〜8分程歩いて神奈中バス営業所前のバス停まで行き、町田まで。同じ町田行きでも色々路線があるようだったが、乗った路線は30分弱で着いた。町田駅に行くのも久々。