J2第34節 町田×東京V(野津田)


 2日連続の観戦。余裕を持って家を出たはずが、昼食に入った中華屋で料理が出てくるのに時間が掛かったのと小田急線で途中急行の接続待ちでかなり時間を費やしたのもあって、鶴川に着いたのは開始10分前だった。仕方なくタクシーを利用したのだが、野津田まで¥1810となかなかの出費になってしまった。元々ここは緑の多い場所だが、向かう途中外を眺めていると稲穂の実った田んぼまで広がっていて、思わず運転手のオヤジさんに「長閑な所ですね。」と言ったら町田の地理や歴史について熱く語られてしまった。何故町田が神奈川では無く東京なのかとか、町田は東西に伸びており、鶴川から同じ町田の相原まで行くより隣接する相模原市の相模大野まで行く方がタクシーは安い、等々。計25分程の乗車だったがなかなか面白い時間だった。

 そういう訳で着いたのは前半15分を過ぎていたのだが、既に町田が先制していた。このカードは「東京クラシック」という名称だが、東京Vも練習場は稲城だし、東京と言うより多摩のダービーだな。着いた直後は町田が押していたが、前半25分頃にヨン・ア・ピンが裏に抜け出した相手を倒し、2枚目の黄紙で退場。退場後のヨン・ア・ピンは抗議する事もなく割り切った顔をしていたので、覚悟の上でのプレーだったと思う。そこから町田は中央を固めて引き、ヴェルディが攻める構図に変わっていった。ただ押し込むようにはなったがヴェルディペナルティエリアの周囲をパスするだけでなかなかシュートに持ち込めない。一緒に観たヴェルディサポの友人曰く、パスにこだわるのはもうチームに染み付いた習性みたいなものらしい。そんな中でCKから町田が追加点を奪って2点差で前半が終わった。
 後半はヴェルディも徐々にシュートまで達するシーンが増え始め、後半半ばにセットプレーから1点返した。その後も猛攻を仕掛け、町田もたまに前線に残った仲川(マリノスからレンタル)がカウンターで脅かすがチャンスには至らずという展開が続き、結局これ以上スコアは動かず2−1で町田が勝利した。

 今日の観衆は5000人ほどだったが、スタジアムの規模的にアウェイサポも結構来ていてそこそこ埋まっており良い雰囲気だった。ヴェルディも味スタではなくこれくらいの規模の、出来れば専スタがあれば良いのに。最近多摩市で3万規模の専スタ構想が持ち上がったというニュースを読んだが、3万という収容人数はさておき、味スタから出た方がヴェルディの将来に繋がるように思う。今日もスタメンで4人、交代3選手全員が下部組織出身だったように、育成は廃れていない。ただ高木 善朗はオランダ1部でプレー経験があるとは思えないほどのプレーだったが・・。

 町田は今季J3から昇格してきたばかりだが、面子をみるとヨン・ア・ピン、中島裕希谷澤達也李漢宰などヴェルディ以上にJ1で実績のある選手が多く、現時点で7位なのも納得(ヴェルディは17位)。これほどの選手が集まるのはやはり首都圏にあるだけにスポンサーも大手企業が多く、地方クラブより安定している、というのがまず考えられる。HPを見てもスポンサーには小田急玉川大学などが名を連ねている。また今日は市長や地元選出の衆議院議員も観戦に来ていたようでハーフタイムに紹介されたが、去年の入替戦でも市長が来ていた。まぁビッグマッチ、ダービー限定にしてもこういう人々が観戦に来ると言う事は行政のバックアップもあるのだろう。後は近隣にJクラブが多く、レンタル移籍先として手頃なのもあるかな。

 帰りは鶴川駅直行バスに乗り帰宅(¥227)。夜から友人の社会人チームの試合があって行きたかったが、昨日今日で結構な移動距離で疲れが溜まっており、日曜と言う事もあって帰宅する事にした。

 そうそう今日は聞けなかったが、ゼルビアの入場アンセムは90年代後半頃の打ち込み系を彷彿とさせる曲調が結構好き(笑)