J2第10節 町田×大分(町田ギオン)

  • 野津田行

 昨日に続いて観戦。月曜日は休みを取っていたので元々今日はいわきまで行こうと思っていたのだが(J2いわきvs群馬)、予報ではずっと傘マークが表示され、昨日の試合然りで屋根が無いとキツいなということで断念。それで近場のこのカードにしたのだが、実はJ2の首位攻防戦という。町田は青森山田高校監督を長年務めた黒田氏が監督就任し、山田のサッカーをゼルビアで再現しているという評判だが未だ観たことがないのでどんなものかという興味があったし、大分も最近監督の下平氏Twitterで積極的に発信し、フォローしている訳ではないがそのツイートがよくおすすめに表示され、今迄のJの監督にはいないタイプで面白いなと。町田と大分というカードはどうも既視感があったが、15年11月のJ2J3入替戦を観ていた。
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 あれから7年半ほど経ったが、あの入替戦でJ3降格した大分はその後J1まで巻き返し町田もJ2をキープしつつ今季はJ2で共に対戦というのを鑑みるに、サッカーにおける7年という月日は長いものだなと。

 このスタジアムに行くにはまず鶴川駅からバスに乗らねばならず、13時少し前くらいに着くと直行バスは長蛇の列。スタッフによると60分待ちという状況だったので、野津田車庫行きの路線バスに切り替えて、無事乗車。終点で下車して登山開始。

スタジアムまで山登り

 スタジアムが近付く頃には羊もいた。

スタジアム近くに佇む羊

 これを見て、幼い頃祖父母が住んでいた横浜の南西部辺りに行くと近くで乳牛や豚が飼われ、養鶏場があったのを思い出したり。横浜市内も今やかなり宅地開発されているが、小田急沿線の横浜、町田、川崎の境界が入り組んだエリアは比較的多くの緑が残っている。
 開始30分ほど前には着いてランチにスタグルを調達してスタジアムへ。

  • 試合
開始直前

 開始早々から大分と町田のサッカー観の違いが露わになった展開だった。序盤は後ろからボールを繋いで相手陣内に近付く大分が押し気味に進めていたが、前半半ば頃、町田のCKからデザインされた展開で最後はフリーの荒木が決めて先制。その10分後には大分のビルドアップに対して町田のプレスがパスミスを誘発し、ゴール前でパスカットした荒木がそのまま冷静に沈めて2-0。更に6分後にはカウンターから最後はエリキが決めて3-0。このまま前半終了。
 
 後半は町田がリードを守りに行ったのか抑え目な展開で、大分が(前半同様)ボールは支配するものの何となく時間だけ過ぎていく状況。ようやく後半30分過ぎに1点返し、途中投入した長沢、梅崎といったタレントを活かしてクロス→ヘッドという形を狙っていたが、1度訪れた好機は町田GKポープの好セーブでゴールならず。そのまま3-1で町田の勝利。

 町田のサッカーは噂に違わぬ青森山田のそれでアグレッシブさが際立ち、内容的にも完勝だった。ただ今日は後ろから丁寧に繋ぐという「大好物」の相手だったからこそ嚙み合わせの良さで輝いた面はあったかもしれない。今やユース年代でも高体連、クラブユースの違いはそれほど無くお互い強度の高い内容を見せるが、一昔前まではまさに今日の試合の様な綺麗に繋ぐJユースに高体連チームが激しいプレスで対抗する展開だったよなと。
 大分は後半に梅崎、長沢といったベテランが入って持ち直したものの、反撃のタイミングがやや遅かったか。前半慎重に行き過ぎて町田のプレスの餌食になってしまったのは誤算だったのではないかと思う。終盤にはU20代表DF保田が途中出場。2点差を追いかける中でCBに入る役割だったが、無難にこなしていたし、この選手は05年早生まれで、次回のU20の資格もある中で今呼ばれている理由が分かった気もした。公称181cmだが実際に見るとより大柄に感じた。

アウェイゴール
  • 試合後

 終了後は鶴川駅までのシャトルバス乗り場に急いで無事乗車。鶴川駅到着時点でまだ16時半だったし折角小田急沿線まで足を伸ばしたということで、先日開業したフロンターレの新施設を見に行くことにした。生田駅で下車して徒歩で向かう。途中去年9月にも訪れた展望広場に寄って眺望。

生田配水池展望台

今日は首都圏でゲリラ豪雨が発生ということだったが(観戦時も前半途中に雨が降った)、都心付近に広がる雲の様子がよく分かる。そのまま階段を下りて施設に行ったのだが、人工芝のフルコート2面のみならず、体育館、テニスコート、屋内スタジオ、遊び場等等、運動施設が一通り揃っていた。

フロンタウン生田その1
フロンタウン生田その2

 川崎のトップチームが利用しても違和感無いレベル。ただここはあくまで川崎市が建設してフロンターレに運営委託している施設ではあるが、それでもこの様にフルコートピッチやクラブハウス等ニーズに沿った施設が出来るのを実感した。これまでの公共の広場と一線を画した施設群ということで、こんな施設が横浜始め近隣都市でも出来ればなと。
 そのまま南武線中野島駅まで歩いて(徒歩約10分)帰宅。