高校選手権 準々決勝 帝京長岡×仙台育英(等々力)


 等々力の準々決勝は第1試合が青森山田と先日駒場で観た昌平という好カードだったが、敢えて第2試合へ。
■試合前
 ここ数年、等々力へは新丸子から歩くのが殆どなのだが、中原街道の工事が進んで片側に歩道が整備されていた。

 ここも、それこそこのblogを始めた時より前からずっと工事しているがようやくここまで来た。もう片方の歩道整備も予算さえ付けばすぐに終わると思うが、肝心の直線化工事(写真の位置より少し奥にある、江戸時代からの直角路を直線化する)に関しては用地買収が終わっていないのか、まだ道路予定地に家屋が数軒建っているので、当分終わる事はなさそう。
 その直角路のすぐ脇には西明寺という寺があるのだが、折角なので参拝。

 以前朝ランした時に寄ったことはあるが、それ以来か。江戸時代以前からここにあるらしい。御朱印も拝領。

■試合
 等々力に着くと丁度第1試合が終わった後で大量の客がスタジアムから出てきた中を入場。それでもメイン、バックは8割方埋まっていたな。公式記録を見たらこの第2試合は16,399人。先日は埼玉での客の多さに驚いたが、あまり地域関係無く全体的に客が増えてるのだろうか。駒場も等々力も住宅街の中にあるので、正月休み中にちょっと出掛けるには丁度良い立地、というのはあるかもしれない。
 先日は青森山田と昌平が事実上の決勝かと書いたが、帝京長岡もなかなかタレントが多い。U18代表FWの晴山(町田内定)など世代別代表経験者やプロ内定者が複数おり、プリンスリーグ北信越で優勝(プレミア参入戦ではマリノスユースに敗れ昇格ならず)。色々記事を読んだら多くの選手が高校と同じグラウンドを利用するジュニアユースチームで共にプレーしていたようで、高体連チームも中高一貫だったり提携チームによる一貫指導が浸透しているのを実感した。
 試合は開始1分も経たない内に左サイドライン際からの低いクロスを中央で合わせて帝京長岡が先制。このクロスを蹴った時にラインを完全に割っていたかどうか微妙なところで、後で中継映像を確認してもJの様にライン判定用の映像が無く、実際どうだったかは分からず。いきなり試合が動いたが、前半は帝京長岡が押し気味に進めたが、さすがタレント揃い、かつ中学から共にプレーしているだけあってパスワークや相手ゴール前での連携は洗練されていた。晴山はあまり上背は無いが体幹はがっちりしていてドリブルでボールを運べる俊敏なアタッカー。ここ数年の高体連出身のトップストライカーはこういうタイプが多い印象がある。岩崎(京都橘→今季から湘南)や去年のU17W杯で高体連から唯一選ばれた若月(桐生第一→湘南内定)など。
 仙台育英は試合前の選手紹介で監督の名が城福とあったのが目を引いたのだが、やはり城福浩氏の兄にあたる人だった。サイドに大きく展開する攻撃やセットプレーで何度か帝京長岡ゴールに迫るものの最後の一押しが足りず。序盤の得点からそのまま試合は進んで後半も半ばを過ぎると連戦でさすがに両チームとも動きが落ちてきたのだが、そういう中ではより技術のある帝京長岡が上手くボールをキープして強かったな。そのまま1-0で帝京長岡の勝利。
 この結果ベスト4は

青森山田(プレミアイースト優勝→ファイナル優勝)
矢板中央プリンスリーグ関東10位)
帝京長岡プリンスリーグ北信越優勝)
静岡学園プリンスリーグ東海2位)

波乱と言えるのは矢板中央のゾーンで市船(プレミアイースト5位)が緒戦PK負けしたことくらいか。準々決勝で静学が尚志(プレミアイースト10位)に4-0で大勝したのも所属リーグを考えればそうかもしれないが、尚志はエース染野不在なのは大きかっただろうし。さすが選手権でベスト4に勝ち上がるのはプリンスやプレミア所属クラスになるよなぁと。

 今日で正月休みも終わり。今年は例年に無く観戦が続いた年末年始だった。9日間で4試合。次の観戦は2月のゼロックス杯かな。