J1第8節 川崎×名古屋(等々力)

  • 等々力へ

 今節は平塚でベルマーレvsマリノスだったが、1週前からずっと雨予報に変化なく断念。ポンチョは持ってるけど、遠出して雨に打たれたまま90分、前後の時間を入れれば2時間近く過ごすのは正直体への負担が大きい。今日は他に三ッ沢、等々力、埼スタ、味スタでも試合があったが近場で屋根のある等々力に行く事にした。
 武蔵小杉経由で向かったが、シャトルバスの待ち列は駅前を越えて目の前の道路沿いにまで伸びていた為徒歩で現地へ。途中駅の北、病院の南側に広大な更地が広がっていたが、例によってタワマンが建つらしい。それも2棟。

タワマン建設予定地(武蔵小杉駅北側)

 既に10棟以上建っていてまだ建つのかという感じだが、ここも最初にタワマンが建ち始めてから約15年で大分変わったよなぁ。近隣だと二子玉川と並んでこの10年の変貌度合いでは双璧。昔から等々力での観戦で来ているのだが、タワマン以前がどうだったか記憶も薄れつつある。低層の雑居ビルや工場が多かったかな。

  • 試合
選手入場時

 今日の川崎はU20代表高井、永長がリーグ戦初スタメン。今季川崎の試合を観るのは2/17マリノス戦、3/4湘南戦に続いて3試合目だがCBの組み合わせが毎試合違うという(車屋&ジェジエウ→大南&ジェジエウ→大南&高井)。
 そして試合が始まったのだが、開始後すぐに腹の調子がおかしくなってトイレに駆け込み、無事出すものを出して1階コンコースまで戻ってきた時に名古屋が先制。カウンターから左サイドで上手くパスが繋がったなと思って観ていると、そこから逆サイドへセンタリング→走り込んでいたユンカーが冷静に流し込んでゴールと。先制後もボール支配は川崎で名古屋はカウンターで時折相手ゴール前に顔を出す程度だったが、GK~CB~MF~CFと要所にタレントを配置した強みは感じた。押されていてもランゲラク、中谷らを中心に守備は安定してたし(特にクロスへの対応)、中盤は稲垣がしっかり危険地帯をカバーしてマテウスが攻撃で違いを作り、最後の仕上げとして前線にはユンカーと。「相手より失点を少なくし、点を多く取れば勝つ」というサッカーにおける不変の大原則を忠実に踏襲した、長谷川監督らしいチーム。
 その意味で川崎はボールを支配するもののどうやって点を取るのかあまり見えてこなかった。ペナ角辺りまではボールを運べるが、そこから手詰まりになってシンプルにクロスを入れるものの名古屋守備陣に跳ね返され、パスで崩そうにも、相手がしっかり揃っている中で狭いエリアで何本も繋がないとチャンスが出来ない状況。スタメン抜擢された永長も名古屋にしっかり複数人でケアされてチャンスメイク出来ず。思うに3トップはマリノスでもそうだがサイドの突破力や得点力、中で合わせるCFのポジショニング、マーカーを振り切る強さあればこそ機能するが、やはりダミアン、小林悠不在の中で宮代はそういうタイプではないし、にも関わらずサイドからクロスを上げ続けてもゴールは遠いよなぁと。2列目や中盤の得点力に期待するにしても、今の顔触れにはかつての阿部浩之の様な、ミドルや2列目から飛び込んで一定数点を取る選手は見当たらない。
 という中で前半ATにマテウスが直接FKを決めた。この選手のセットプレーは常に何かが起きる予感がするし、前も言ったが左足一本で全てを可能にするプレースタイルはウルグアイレコバを思い出す。

 後半も展開は変わらなかったが、川崎はサイドから放り込むのではなく相手ゴール前中央まで斜めにパスを繋ぐようなプレーが増えて、これはなかなか効果的だった。後半10分頃に名古屋ゴール前中央までボールを運んで最後は宮代が決めて1点差。その後も攻め込んでランゲラクを脅かした場面はミドルなど2度ほどあったが良い形でシュートを打てるシーンそのものはあまり無かった。名古屋も前線の選手を下げて、相手CKが続いた終盤はDF丸山を入れて守り切った。このまま2-1で名古屋の勝利。

アウェイゴール

 これで名古屋は2位か。マリノスは4/29に日産で対戦予定。ここ3年程vs長谷川健太FC東京、名古屋)では圧倒的な勝率、ゴール数ではあるが、去年までと同じ様にはいかず、恐らく1点を争う試合になるだろうな。去年まではマテウスの独壇場でこの選手さえ押さえれば良かったが、今年はそこにゴール前での強さがありマテウスが作ったチャンスを仕上げる人(ユンカー)が入って脅威が増した。後、今日改めて思ったが稲垣は自陣の危険地帯に顔を出してピンチの芽を摘み取る「嗅覚」が素晴らしく、中盤の職人という風格あるプレーだった。本当に良い選手だわ。
 川崎は13位。負傷離脱者続出という状況ではあるが、今いるメンバーで去年までの3トップは厳しいのではと思う。そもそもウイング、CF適性あるタイプがいない。とは言えダミアン、小林悠の復帰がいずれ見込める中でサッカーそのものを(例えば2トップなどに)変えるかというのは難しい判断であって、簡単には行かないのだろうと思うが。

  • 試合後

 屋根有りスタジアムでも今日の様な天候は外出するだけでも疲れが増す。冷えたのもあって帰りは新丸子の中華屋で汁物を入れて帰宅。