J1第7節 横浜M×横浜FC(日産)

 今日の試合は19時から、ということで昼間にマリノスの30周年ドキュメンタリーを観に行った。東京、神奈川の幾つかの映画館で上映されているが、ららぽーと横浜のTOHOシネマズは上映14:50-17:10と場所、時間共にベストだったのでこちらへ。久々だったが行くと入口近くにマリノスの展示コーナーが出来ていた。

ららぽーと横浜マリノス展示

この施設も出来て丁度15年だが、その記念にブルーロックとコラボしていたり、運営責任者が実はサッカー好きだったりするのだろうか。
 自分は普段映画、ドラマというものをあまり観ない人間なので映画館に行く事自体7~8年振りだったが、座席は7~8割程埋まり、やはり今日はこの後そのまま日産に行くんだろうなという格好の人が多かった。
 内容の詳細については差し控えるが、選手だけでなく裏方、特に「一企業としての横浜マリノス株式会社」を運営し、業務に携わる人たちの姿が興味深かった。サッカー、マリノス抜きにして他社のオフィスや仕事の様子を見る事自体面白いのだが、作中登場するオフィスや会議の様子と自分のそれとを重ね合わせて親近感を持ったりと。
 鑑賞後はららぽーと内のスーパーで色々調達し、バスで小机駅前まで行ってスタジアムへ。普通は鴨居駅まで歩いて電車(小机まで1駅)だが、この辺は地元に近いというのもあってこういうルートも思い付いてしまう。ららぽーとを出る頃には雨も降り始めていた。

  • 試合

 日産でナイトゲームは今季初という事で、選手紹介~入場時に場内暗転の演出。

選手入場時

 入場後、照明が点いた後はコレオも実施。1階のみだったので2階の自分の席からはあまり見えなかったが。

コレオ

 試合序盤、7~8分頃にマリノスは右サイドに展開して最後は走り込んだ山根がミドルを決めて先制、と思いきや(恐らく)右で展開を受けた水沼がオフサイドだった為取り消し。取り消されはしたが、山根がゴールに絡むようになっているのは今まさに伸びているのを感じる。しかも本職の中盤ではなく右SBで。個人的な感覚だが、若い選手、特に中盤から後ろの選手は試合に出始めた当初は持ち場を守るのに精一杯でゴールに向かう余裕は無いものだが、逆に言えば前に飛び出すようになってくるとそれだけ判断に余裕が生まれてきた証ではないかと。言わば見習い期間を終えて戦力として独り立ちしつつあるというか。
 あのゴールが決まっていればまた違った展開だったかもしれないが、前半はその後横浜FCにゴール前まで迫られる場面が目立った。特にサイドに大きく振って左SB永戸の裏を突く展開が多く、右MFの近藤がフリーになる場面が何度もあった。ただそこからシュートまで至るシーンはあまり無かったかな。右でボールを持った後一瞬の躊躇というか味方を探しているようにも感じられ、折角の機会を逃してしまっていた。その後もFCは良い形で攻めながら最後の場面で急に大人しくなる場面が目立ったが、選手の技術やチーム戦術の問題以前にチームとして結果を出せていない故の自信の無さが出てしまっている印象を受けた。前半は0-0。

 後半は開始直後にFCゴール前でボールを奪ったマルコスがワンツーで再びボールを受けて冷静に流し込んで先制。15分過ぎにも左サイドのエウベルが折り返して中でA・ロペスが合わせて2-0。ここで勝敗決した感はあったな。今日は最終的に得点者は全て外国人選手だったが、マリノスは前線で違いを作れるタレントがいて、またチームとして経験に裏打ちされた自信があった。それが結果5点差が付いた主因ではないかと。
 2-0の後、そこから10分で更に2点追加して4-0としたのだが、そこでFCはようやく吹っ切れた感があった。それまで攻めてもシュートに至らない、打っても一森が難なくキャッチ出来る程度のものが多かったが、終盤になって一森が弾かざるを得ないようなサイドからの強烈なシュートが増えてくる。ただそこで1点が奪えず、ATにアンロペがヘッドで追加点を挙げて5-0で終了。

 結果5点差が付いたが、マリノスがこれまでの試合より劇的に内容が向上したのかと言うとそうでもないというのが正直なところ。

試合スタッツbySPORTERIA

 今回はSPORTERIAの試合資料を初めて利用させて貰う*1。これを見ても分かるようにFCに攻め込まれつつも(特にCKを多く取られた)、フィニッシュ精度の低さやゲームプランの拙さにも助けられ、要所で点を取って試合の主導権を握ったというだけ。結果的に無失点なので上手く相手の攻撃をいなしたようにも見えるが、実際は何度か自陣深くまで攻め込まれていて、FCには失礼だが本来のJ1クラスの相手なら複数失点覚悟しないといけない内容だったし、このレベルの相手には広島戦(△1-1)、鹿島戦(○2-1)、C大阪戦(●1-2)と1点を争うギリギリの展開となる。今日も前述のように、やはり点を取るためにAロペ、エウベルは不可欠であるのを再確認。

  • 試合後

 帰りの新横浜線を初利用。地下深いのでJRより少し歩くが、電車に乗ってしまえば乗り換える必要なく東横沿線まで連れて行ってくれるのは、むしろ行きより色々疲れも溜まっている帰りの方が重宝するかも。特に今日の様な昼から出歩いた後の夜の試合などは。

東急新横浜駅