J1第10節 横浜M×名古屋(日産)

  • GW

 毎年この時期はGW序盤てことで遠出して未踏スタジアムに行く事が多いのだが(去年は4/30に山口vs栃木@維新みらいふスタジアム)、今年はホームにて。今季のマリノスは今日やGW最終日の5/7、8月のお盆の時期など連休の要所にホーム戦が多い。開幕戦はアウェイだったが近隣の等々力だったし、最終節はホームで戦える訳で、今年は日程がなかなかよろしい。
 

  • 試合

 13時半過ぎに現地着。今日は風が強く、その分旗は風を受けてよくたなびいていた。

開始前

 名古屋は先々週等々力で観ており、その時の印象としては要所にタレント、職人を置いて手堅いし、去年のようにはいかないだろうと。実際、前半から押される展開。試合前のコイントスで名古屋は風上を選んだようでホーム側ピッチを選択したのだが、その影響もあったかもしれない。前から寄せてきてマリノスに簡単に展開させず、中盤で奪って攻撃という流れがしばらく続いた。クロス、シュートも多かったがCB陣が踏ん張ってゴールは許さず。
 一方で攻撃は前半早々に右サイドで水沼がフリーになってクロスという場面、半ば頃に左サイドから相手エリア内に侵入した場面があったと思うが、思い浮かぶのはそれ位。前線で起点となるA・ロペスがなかなか自由にプレーさせて貰えず、攻撃全体が機能不全を起こしてしまっていた。今のマリノスは中盤ナベコー、左サイドエウベルなどキーマンはいるが、最終的にはこの人のプレー次第なところがある。ボールを収め、キープし、ドリブルで運び、周囲に展開し、自らエリア内でフィニッシャーにもなるという少し前の代表での大迫に更にタスクを追加したようなプレーによってどうにか点が取れている。前節までのリーグ戦ゴール数を見ても

1位:A・ロペス(7点)
2位:エウベル(3点)
3位:1ゴールが5名

といかにこの人(とエウベル)への依存度が高いかという。
 とはいえこのまま前半0-0なら御の字と思っていた40分過ぎに、左サイドから仕掛けた名古屋の森下が中に切り込んで打ったシュートが決まって名古屋が先制。自席とは反対エンドだったが、カットインに対処できず、シュートコースがぽっかりと空いたのがよく見えた。0-1で前半終了。

 後半はエンドが変わって逆に風を利用してマリノスが押し返すと思いきや、前半よりは名古屋ゴールに近付く場面は増えたが、逆にカウンターで攻め込まれるシーンも多く、2失点目も覚悟しないといけない内容だった。そんな中で後半半ば過ぎに、左からのエウベルのクロスを中央で喜田が合わせて同点。ゴール後に得点者がアナウンスされて場内は再度沸いた。リーグ戦では18年以来のゴールだが、調べたらその時も名古屋戦だった(豊田スタジアムにて)。確か相手ゴール前でロングボールに合わせて決めたんだったかな。この選手も守備の安定感と裏腹に攻撃面ではあまり期待できなかったが、去年の豊スタ(これも名古屋戦か)でのダイレクト縦パスアシストなど、年々進化しているのを感じる。地道にやって来たことが30歳を前にようやく実を結びつつあるということか。キャラクターは違うが、そのプレーとキャプテンシーはかつてのマスチェラーノを思わせる。
 前節は逆転勝ちだったし、今節もこの勢いでと思ったが、同点にされた名古屋が勝ち越すべく前に出てきて攻勢を強める時間が続いた。その後一進一退となり、5分のATはほぼ名古屋にボールを支配され、最後は連続CKとなったが何とか凌いで1-1で終了。

試合終了後

 開幕戦川崎相手の勝利、前節の逆転勝ち、ダービーでの5-0もあったが、今年はそれ以上にあと1点が奪えず勝点3ないしは1を取り切れない試合が目立つ。今日以外にもアウェイ湘南戦(1-1)、ホーム広島戦(1-1)、アウェイセレッソ戦(1-2)など。前述のAロペス依存度の高さと新戦力やサブ組の底上げがなかなか進まない(開幕から出場機会を得ていた井上は今日はついにベンチ外)状況を見るに、今後もしばらく今日のような試合が続きそう。以前も書いたが、まだ2022年のチームの遺産で戦っており、「2023年のチーム」になっていないんだな。

  • 試合後

 終了後すぐスタジアムを出て帰宅。早足で歩いたら東急新横浜駅ホームまで約15分。混まずに座れるし、浜線での菊名乗り換えと比べて大分楽になった。次のホーム戦は5/7だが、その間に未踏スタジアムを1つ訪問予定。とにかく雨だけは勘弁してくれ。この10日ほどずっと複数の天気サイトを数時間置きにチェックしている笑